最高峰のダイヤモンドだけじゃない!
なぜ〈ハリー・ウィンストン〉の時計は一目置かれるのか?
“キング・オブ・ダイヤモンド”として名高い〈ハリー・ウィンストン〉には、ジュエリーの世界とはまた違った、別の顔があるのをご存知だろうか? それは独創性極まる時計。ジュエリー、時計ともに最高を追求する姿勢は同じものの、時計の場合、ダイヤモンドをセッティングしないものでも最高の価値を約束してくれる。それがよくわかるのが“プロジェクト Z”シリーズ。「えっ、これが〈ハリー・ウィンストン〉?」と驚くほど、その見た目はモダンで革新的。それでもこの時計には、しっかりと〈ハリー・ウィンストン〉流の価値が宿っているから侮れない。では、一体その価値とは? 最新のモデルを例に、さっそく紐解いていこう。
“プロジェクト Z14”を見れば
時計作りの凄さがよくわかる!
最初に取り上げたいのが、今年9月に発売した最新作“プロジェクト Z14”。まず、一瞬で目を奪われるのがそのデザイン性の高さだろう。なにしろ見た目が立体的で構造的。12時位置にオフセットされた時分針や、6時位置のレトログラード秒針を見ても、ほかとはどうも様子が違う。このあたりの独創性は、2004年からはじまった“プロジェクト Z”シリーズ第一弾から引き継がれているもの。ひと目でまわりを魅了する点では、ブランドが手掛ける最高峰のダイヤモンド同様と言っていい。
世界限定300本。ケース径42.2㎜、自動巻き、ザリウムケース、テキスタイルエフェクトを施したラバーストラップ、パワーリザーブ約65時間、10気圧防水。270万円(ハリー・ウィンストン/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)
シリーズ14作めは、6時位置にレトログラード式の赤い秒針を備え、30秒ごとに針がジャンプ。透け感のある薄ブルーの秒表示インデックスをドラマチックに行き交う。また、ファセット加工やダイヤルの面取り仕上げのほか、ベゼル部分には傾斜加工を施し、これまで以上にスタイリッシュに。
また、この時計は“ザリウム”という宇宙工学でも使用される素材を独自にケースへ採用しているのもポイント。この素材はジルコニウムを主成分とする特殊合金で、耐久性と耐腐食性は折り紙付き。アレルギーを起こしにくいという特性もある。だから、安心して長く愛用できるのはいわずもがな。しかも、実はチタンよりも硬くて軽量なのがザリウムだ。
ちなみに最近のラグジュアリー・スポーツウォッチは、チタンや特殊カーボン、ハイテクセラミックケースを売りにするものも多い。つまり、いまや“軽くて強い”ケース素材は、ラグジュアリーウォッチの価値をグ~ンと高めるものになっている。その点〈ハリー・ウィンストン〉は、早くから“軽くて強い”ザリウムに着目し、採用したことは革新的にして先進的。なにせプロジェクト Zの、Zの文字はザリウムの頭文字。いかにこの素材が新時代のラグジュアリーな価値を期待された、優れたものかがわかるだろう。
老舗時計ブランドが及びもつかない攻めたデザイン性と、先進の価値を持つザリウムケース。さらにNYブランドらしい洗練を纏いながらも、時計は高い技術力を謳う信頼のスイスメイド。これだけでも〈ハリー・ウィンストン〉の時計の価値がどういうものか窺い知れるというものだろう。
キャメルムートンコート15万5000円(ダブルピー ウエストポイント/Safari Lounge)、白Tシャツ2万5000円(マルセロ ブロン/Safari Lounge)、クリアフレームメガネ3万7000円(ジュリアスタートオプティカル/プライベートアイズ&トラッカーズ)
ブルーを差し色にした“プロジェクト Z14”には、やはり爽やかなブルー系の着こなしがお似合い。だがこの時季は、ブルーと相性がいいブラウン系ジャケットと合わせてもサマになる。シックな装いの中で、手元のブルーが爽やかなアクセントを添えてくれる。
ケース径42.2㎜、自動巻き、18KRGケース、アリゲーターストラップ、パワーリザーブ約68時間、10気圧防水。480万円(ハリー・ウィンストン/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)
HW オーシャン・ムーンフェイズ オートマティック 42㎜
こちらは“プロジェクト Z13”をベースに、ケース素材をザリウムからゴールドに変更したラグジュアリーなモデル。ゆえに見た目はグッとリッチでエレガント。ダイヤル下部にはレトログラード式日付表示を備え、さらに月齢がわかるムーンフェイズ機構も搭載。堂々とした風格が味わえる1本。
世界限定300本。ケース径42.2㎜、自動巻き、ザリウムケース、ファブリック加工を施したカーフスキン×ラバートラップ、パワーリザーブ約68時間、10気圧防水。270万円(ハリー・ウィンストン/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)
プロジェクト Z13
HW オーシャン・ムーンフェイズ オートマティック 42㎜のベースとなったモデルがコチラ。ケース素材はもちろんザリウム。オフセンター配置のオープンワークダイヤルは、“プロジェクト Z14”にも受け継がれたものだ。ダイヤル下部でムーンカバーを支えるブリッジには、シリーズ初となるカーボンを採用している。
02
ブランドの美意識に心が奪われる
“HW エメラルド”コレクション!
ブランドの価値を語るのは、技巧を凝らした“プロジェクト Z”シリーズだけではない。実はシンプルに見える“HW エメラルド”コレクションにもこのブランドのこだわりがたっぷりと詰まっている。まず見てほしいのがそのカタチ。遠目には四角い時計に思えるが、よく見ると実は八角形。これは、ブランドの創始者ハリー・ウィンストンが最も愛したダイヤモンドの形である“エメラルドカット”のシルエットからインスピレーションを得たもの。当然ケースは、ラグも含めて多面的になり、手元を動かすたびにキラキラと光を反射することに。これがなんとも美しく、見ていて飽きることがない。そう、それはまさに最高峰のダイヤモンドを思わせる輝き。存在感あふれる大型ケースとも相まって、ほかのブランドにはない美意識の高さが堪能できる。
ケースサイズ33.3×39.3㎜、クォーツ、18KWGケース、アリゲーターストラップ、3気圧防水。175万円。18KRGケース仕様は165万円(以上ハリー・ウィンストン/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)
ネイビーコーデュロイジャケット4万2000円(バグッタ/Safari Lounge)、黒Tシャツ2万5000円(マルセロ ブロン/Safari Lounge)
大人の落ち着きと品を備えたブルーの文字盤とストラップ。この時計はやはり、ネイビーのアイテムがよく馴染む。ドレス顔の時計ゆえに、スーツやジャケットには滅法相性がいいが、カジュアルに上品さを加えたいときや格上げを狙いたいときにもうってつけ。
最も〈ハリー・ウィンストン〉らしい時計は?
それは、贅沢極まるダイヤモンド入りモデル!
時計自体、一目置かれる価値がある〈ハリー・ウィンストン〉。もちろん、それにダイヤモンドをセットした時計は、さらに〈ハリー・ウィンストン〉らしさが際立つ。なにしろエレガントで究極の輝きは、このブランドならでは。装いをリッチにしてくれて、当然つける人の気持ちを高めてくれる。華やかなシーンに欠かせない1本を是非。
ケースサイズ33.3×39.3㎜、クォーツ、18KWGケース、アリゲーターストラップ、3気圧防水。265万円。18KRGケース仕様は255万円(以上ハリー・ウィンストン/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)
ケースとラグに、94個のブリリアントカット・ダイヤモンドをセッティング。ただでさえ、美しい面が輝きを放つケースに、ダイヤモンドをあしらうとどうなるか? 眩い輝きにうっとりすることは間違いない。
世界限定各20本。ケース径42.2㎜、自動巻き、ダイヤモンドベゼル+18KRGケース、アリゲーターストラップ、パワーリザーブ約68時間、10気圧防水。1265万円。18KWGモデルは1275万円(以上ハリー・ウィンストン/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション)
ケースとラグにバゲットカット・ダイヤモンドを合計67個(約3.69カラット)セット。さらに、アリゲーターストラップのフォールディングバックルには同じくバゲットカット・ダイヤモンド合計24個(約0.72カラット)をセットした贅沢な1本。
●ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション
TEL:0120-346-376
URL:www.harrywinston.com
photo : Tomoo Shoju(BOIL) styling : Shota