ラグビー選手 中村亮土
営業ラガーマンのオン・オフいける時計!
史上初のベスト8進出を果たしたラグビーワールドカップ2019。それによって多くのファンを獲得し、トップリーグも盛り上がっていた矢先、新型コロナウイルスの影響で今季の中止が決定した。しかし中村亮土は、躊躇なく気持ちを切り替え、すでに次の試合への準備をスタートさせている。
パーカ2万7000円(アウターノウン/ RHC ロンハーマン)、Tシャツ1万円(ズマ カリフォルニア/ RHC ロンハーマン)、パンツ2万8000円(リプレイ/ファッションボックスジャパン)
昨年のワールドカップでは全5試合に出場。“不動の主力センター”としての仕事を果たし、結果、日本ラグビー史上初のベスト8入りに大きく貢献した中村亮土。ラグビー選手でありながら、サントリーの会社員、営業マンでもある彼は華麗に二足のわらじを履きこなしている(2020年4月からプロ契約に)。「2019年は日本代表の合宿が250日くらいあったので、ほぼラグビーに専念させていただきましたが、ワールドカップ終了後はリアルに働いています」今年、入社6年め。府中にあるホームグラウンドで練習した後、スーツに着替え赤坂のオフィスに出勤する毎日だ。「練習中にも得意先から電話はかかってきて、それには対応をしなくてはいけません。
なので練習の合間に時間を見つけては電話をかけ直したり、ラグビー選手と会社員とが入り交じる生活ですね」営業マンとして、売り上げの目標を達成すべく働く“仕事”を抱えている、プロの選手とは違った生活のスタイル。そこにはもちろんストレスも発生するが、逆にいい点もたくさんあると言う。「一日中ラグビーのことばかり考えていないですし、一日中仕事のことも考えていない。切り替えができることは自分にとって、すごくプラスになっています」二足のわらじを履きこなすには、時間の使い方が肝要だ。「効率を考えて、綿密にスケジュールを立ててやっていますね」
「やはりラグビーワールドカップ2019でベスト8進出が決まったとき。スコットランドに勝った瞬間が一番嬉しかったですね。また、試合が終わって、ファンや関係者の方に“ありがとう”と言ってもらったときも。それまでは“お疲れさま”とか“よくやったね”などと言われたことはあっても、‟ありがとう”と言われたことはなかったので。“ありがとう”はこちらこそなんですけれど」
EDOX
クロノオフショア1 クロノグラフ オートマチック
ケース径45㎜、自動巻き、SSケース、ラバーストラップ。41万円(エドックス/GM インターナショナル)
500m防水のタフなダイバーズ
ダイバーズウォッチの先駆者〈エドックス〉のフラッグシップコレクション。500m防水とオートヘリウムエスケープバルブを標準装備という高い機能性を誇る。ベゼルのセラミック、ダイヤルのカーボン、ストラップのラバーと、異素材の組み合わせによって生まれるブルーのグラデーションが粋だ。
「スタッズデザインになっているストラップ! カジュアルなスタイルにはもちろん、スーツの手元にもマッチするスマートさも兼ね備えているので、オールマイティに活躍してくれます」
(本文続き)そんな日々時間に追われる中村選手が愛用している腕時計は、昨年末サプライヤー契約を締結した〈エドックス〉のダイバーズウォッチだ。タフでいて華もあるビッグフェイスの1本は、鍛え抜かれた屈強な腕によく映える。「正直、これまで、コレ!という時計には出合ってこなかったのですが、これは心の底からかっこいいなと思いました。とても気に入って、毎日つけています」ワールドカップで沸騰したラグビー人気は一過性のブームには終わらず、多くのファンが観戦に訪れていたトップリーグ。しかし、すでに発表のとおり、今季の試合は全部中止となってしまった。「今シーズンのトップリーグが中止になってしまったことは非常に残念なことですが、一選手としては、今、自分にできることにフォーカスを当て、次に試合が行えるようになった際に最高のパフォーマンスを出せるように準備していくだけですね。今は世界的にウイルスとの戦いで大変なことになっていますが、またスポーツを通して、みなさんの生活の中に少しでも勇気や感動、喜びを与えられるときが来ると思います。なので、そのときまでこの困難を日本全体、世界全体で乗り越えていきましょう!」
サントリーサンゴリアスCTB
ラグビー選手 中村亮土
1991年、鹿児島県生まれ。高校入学後ラグビーをはじめ、2010年に帝京大学に進学。主将として史上初の大学選手権5連覇に貢献する。2014年にサントリーサンゴリアスに入団。2019年、ラグビーワールドカップ2019の日本代表に選出され、日本中を熱狂させた。
雑誌『Safari』6月号 P236~237掲載