自らの死を偽装した若き大富豪が、卓越したスキルを持つ男女を集めチームを結成。世界中にいる傍若無人な独裁者を倒していく……。これはネットフリックスで配信中の映画『6アンダーグラウンド』の物語。軽いノリとド派手なアクション(監督はマイケル・ベイ!)が楽しめると、映画好きの間では話題沸騰中の痛快作だ。で、劇中、主人公を務めているライアン・レイノルズがクルマを運転しているシーンで、時計がバッチリ映るシーンが。うん? これはどちらのタイムピースかしら……!?
さっそく、画面を一時停止。デカデカと映された時計のダイヤルを見てみると、〈ショパール〉の文字が。そう、こちらはドレスウォッチの名門ブランド〈ショパール〉が手掛けるスポーツウォッチ、“ミッレ ミリア GTS パワーコントロール グリジオ スペチアーレ”であることが判明した。
その特徴は、スポーティな見た目。というのも、こちらのモデルは〈ショパール〉が長年オフィシャルタイムキーパー兼パートナーを務めているイタリアのクラシックカーレース“ミッレ ミリア”に敬意を表したコレクションだから。
レースへの愛情は、サンドブラスト加工を施されたグレーダイヤルからも、見てとれる。9時位置にはガソリン残量計をイメージしたパワーリザーブインジケーターを配置。3時位置の日付表示には、差し色効果もある赤いミッレ ミリアのロゴが配されている。ちなみに“1000”の文字は、レースの全長1000マイルを示している(イタリア語でミッレ ミリアの意!)。
さらにケースには、耐傷性が優れているうえに超軽量なチタンを採用。ストラップは、ナイロンの7倍もの強度を持つという繊維、コーデュラを使用している。う〜ん、なんともタフでたくましい1本。これなら、作品の中で繰り広げられる激しいカーアクションにも耐えられるはず!?
世界限定1000本。ケース径43mm、自動巻き、チタンケース、コーデュラ ストラップ、100m防水。94万円(ショパール/ショパール ジャパン プレス)
詳しくは、『6アンダーグラウンド』で目撃!俳優R・レイノルズ着用の黒時計の正体とは!?
元いじめられっ子のCIA捜査官と、かつては学園の人気者だったが、今では冴えない会計士。そんな同級生2人がコンビを組んで陰謀を暴いていくのが、アクションコメディ『セントラル・インテリジェンス』(2016年)。ドウェインはCIA捜査官ボブを演じ、自慢の肉体で敵を次々と退治。その横で、会計士役のコメディ俳優ケビン・ハートがマシンガントークで笑いを誘っていく、というのがこの作品の面白いところ。で、ドウェインがケビン・ハートの会社に乗りこんでくる場面にご注目。銃撃戦がはじまる前にドウェインが手元へ目をやるのだが、次の瞬間、真っ黒なタイムピースが画面いっぱいに登場する! ほお〜、これはどちらのタイムピース〜!?
こちらは〈ハミルトン〉のカーキ ネイビー ビロウゼロであることが判明。1000mの防水性能を誇る本格派ダイバーズで、4隅にあるリベットがなんとも男らしい1本だ。
ケース径は46mmとドウェインの太〜い腕に巻かれても、存在感は抜群。ステンレススチールにブラックPVD加工を施した漆黒ボディが、なんとも精悍でお洒落。で、前述のとおりケースの4隅をリベットでガッチリとガード。ねじ込み式リュウズには、リュウズガードを完備し、これまたしっかりと保護している。
「どうしてそこまで堅牢なの?」。それは、もちろん1000mの深海という過酷な状況下でも耐えうるため。さらに9時位置にはヘリウムエスケープバブルを搭載。これは飽和潜水時に、時計内部に侵入したヘリウムを上昇時に自動で開放する機能。これにより、ガスが膨張して時計内部を破損させる恐れがないというワケ。う〜ん、こんなプロ仕様なところが、CIA捜査官がつけるモデルとしてふさわしいと思われたに違いない。
ダイヤルは、精悍なブラックで統一。グレーのインデックスと針、逆回転防止ベゼルの目盛にはスーパールミノヴァを塗布。光の届かない深海でも視認できるよう工夫がなされている。3時位置には日付表示を配置。実用性にも優れているは、嬉しいかぎりだ。
ケース径46mm、自動巻き、SSケース、ラバーストラップ、1000m防水。19万5000円(ハミルトン/ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン)
詳しくは、ドウェイン・ジョンソンが着用する1000mもの防水を誇る時計とは?
今年のアカデミー賞で助演男優賞を獲得したブラッド・ピット。彼が出演した作品は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』。1969年のハリウッド黄金時代を舞台に、落ちぶれつつある俳優とスタントマンの姿を描いたものだ。その作品に、大御所俳優アル・パチーノも出演。実在したプロデューサー、マービン・シュワーツを個性たっぷりに演じている。で、劇中、アルは時計を着用。登場するレストランのシーンで、その姿を確認できるのだが、これは角顔? ストラップは、レザー? う〜ん、正体はナンだ!?
さっそくリサーチしてみると、〈ハミルトン〉“トレント オート”であることが判明。オリジナルは、1955年に発売されていて、こちらは2004年に復刻されたモデルだ。日本では、100本限定で発売された希少なアイテムなんだとか。
その特徴は、立体感のある見た目。ケースは台形モチーフのスクエア型で、素材はステンレススチール。表面にはサテン仕上げが施されている。また、そのケースを支えるラグがなんとも独特の形。まるで爪のような形で、ガッチリとホールドしている。こちらはポリッシュ仕上げと、磨き分けをしているのも実にお洒落。
ダイヤルは、白をベースにしていてエレガントさを演出。インデックスは60分計、6時位置には日付窓を配置し、実用性もバッチリ。ユニークなのが、外周部の側面にも目盛りが入っているところ。これにより奥行き感がグ~ンと増し、眺めているとダイヤルに引きこまれそうな不思議な感覚に陥るはず。
ただし、こちらはすでに廃盤となっていて、現在では入手困難なアイテム。劇中でその姿を眺めて楽しむのがよさそうだ。
ケースサイズ33×36mm、自動巻き、SSケース、レザーストラップ、30m防水。廃盤(ハミルトン/ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン)
詳しくは、アル・パチーノがアカデミー賞作品で着用していた時計ってナンだ!?
●ショパール ジャパン プレス
TEL:03-5524-8922
URL:www.chopard.jp
●ハミルトン スウォッチ グループ ジャパン
TEL:03-6254-7371
URL:www.hamiltonwatch.jp