触れるたびに気持ちがとろけそう。
長く愛せるコートはカシミヤ仕立て。
いまや本当の意味でのクオリティ・オブ・ライフを大切にしたい時代に。 コート選びも、一度袖を通したらずっと手放したくないと思うくらい快適な1着を、 よき相棒にするのが理想だろう。だからこそ、今選びたいのがカシミヤ仕立てのコート。触れるたびに癒され、それでいて普遍のスタイルを備えたもの。「大切に着たい」と心から思うものなら長く愛せるはず。そんな1着を見つけたい。
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ほかでは味わえない。
歴史あるメゾンは、総じて革新の名手。 それを証明しているのが〈トム フォー ド〉のカシミヤコート。ダブルブレステッドのピークドラペルという正統派の様式美をこれ以上ない完成度で表現している。それでいて、襟を立てて着くずすことも想定内。襟裏のレザーが絵になる装いを演出してくれる。時々変化を楽しめるのも、長く愛せる理由になる。
とろけるようなカシミヤが映えるカラメルカラーは、1960年代のモヘアセーターがインスピレーションのもと。コート115万5000円、ニット16万5000円、パンツ12万1000円、クラッチバッグ18万7000円(以上トム フォード/トム フォー ド ジャパン)、サングラス14万3000円(トム フ ォード アイウェア/トム フォード ジャパン)
贅沢素材の心地よさを存分に。
奇をてらわず、シンプルにカシミヤでしか味わえない上質感と確かな仕立てを楽しみたい。そんな気持ちに応えてくれるのがこの1着。カラダのラインを美しく見 せるタイトシルエットに、ナローラペルの比翼仕立て。着丈も短めで軽快。カシミヤの柔らかな風合いを感じながら、凛とした着こなしを存分に楽しめる。
太腿に少しかかるミドルレングスで、長丈ジャケット感覚で軽快に着こなせる。パッド入りのコンパクトな肩まわりは、凛々しさの演出にひと役買う。コート56万1000円、ニット15万4000円、シャツ8万4700円、パンツ参考価格14万8500円、帽子9万3500円、サングラス5万600円(以上サンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)
快適さを享受できる。
カシミヤの服はデリケートなので雨は大敵。だが、このコートはその心配なし。独自の撥水加工を施した"カシミヤ・コースヘア"を採用。しかも、縮絨仕上げでカシミヤ本来の柔らかさを余すところなく引き出した。ドロップショルダーのリラックスしたシルエットで、天候に左右されない心地よさを楽しみ尽くそう。
ライニングを施さず、2枚の生地を、縫い目を見せずに縫合したダブルフェイス仕立て。カシミヤの柔らかさを生かし、軽やかな着心地に仕上げた。コート97万5700円、ジャケット54万2300円、ニット13万3100円、パンツ10万8900円、ストール6万500円(以上ロロ・ピアーナ/ロロ・ピアーナ ジャパ ン)、メガネ4万7300円(モスコット/モスコット トウキョウ)
仕立ての上質さを印象づける。
優雅なワイドラペルからも優しい着心地が伝わってくる1着は、バージンウールとカシミヤの混紡素材を採用。とろけるような風合いに、明るい色調のトープカラ ーがよく映える。しかもサルトリアの技術を駆使し、2枚の生地を丹念に縫い合わせたダブルフェイス仕立てに。軽く快適で、雲上のような着心地を約束。
ダブルフェイスなのに、まるで1枚の生地のような美しいドレープを描く優雅な1着。コート71万5000円、ニット29万3700円、Tシャツ7万2600円、パンツ9万9000円、ストールは参考商品(以上ブリオーニ/ブリオーニ クライアントサービス)、サングラス3万8500円(モスコット/モスコット トウキョウ)、その他はスタイリスト私物
見どころを演出。
メランジ調カシミヤウールで仕立てた1着は、コントラストカラーのショール襟が印象的。ドロップショルダーのゆとりを持たせたシルエットが極めて美しいか らこそ、前を開く着くずし姿も大人にしかできない遊びに映る。ラペルはスタンドカラーとしても着用でき、その日の気分によって印象変化を楽しめる。
前合わせを深く設定したダブルブレステッドの1着は品格があり優雅。裏地のないアンコン仕立てで〈ジョルジオ アルマーニ〉の真骨頂ともいえる優しく、上質感のある着心地を心ゆくまで味わえる。 コート73万7000円、スーツ73万7000円、ニット23万1000円、ストール6万6000円、バッグ30万8000円(以上ジョルジオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
着心地は癒し系。
フロントを閉じて着たときの、この凛々しいシルエットの秘密は、〈ブルネロ クチネリ〉の服であることを特徴づける"ワンアンドハーフブレスト"と呼ばれる前 合わせ。ダブルブレステッドより打ち合わせが狭く設定されており、美しくシェイプした身頃が引き立つ。採用しているピュアカシミヤのなめらかさも白眉。
採用しているピュアカシミヤの表地は非常に軽量。多少の水濡れには耐えられる特別な仕上げが施されている。コート97万9000円、ジャケット39万6000円、ニット14万8500円、パンツ10万3400円、 ストール6万9300円、バッグ53万9000円、グローブ14万8500円(以上ブルネロ クチネリ/ブルネロ クチネリ ジャパン)、その他はスタイリスト私物
最上級の仕立てがふさわしい。
このチェスターコートでとりわけ目を引くのが、ラペルの美しさ。ゴージラインが高く、そこから段返りになっている部分まできれいに隆起。採用しているカシミヤ メルトンの上質さにふさわしいクオリティを、仕立てにおいても体現している。後ろ裾には深めのセンターベントを走らせ、動きやすさにも配慮した。
ラペルが華やぐブートニエールは、わかる人にはわかる〈ラルディーニ〉のアイコンで、テイラードジャケットやコートに必ず施されているもの。裏地を採用しつつも副資材を極力省き、しなやかな着心地に仕上げた。コート21万3400円、スーツ14万1900円、ニット4万700円(以上ラルディーニ/トヨダトレーディング プレスルーム)、その他はスタイリスト私物
まさに禁断の快適さ。
歴史ある高級服地ブランドでもある 〈エルメネジルド ゼニア〉は、本当の贅沢を知っている。それは袖を通した瞬間伝わってくる。極めて質の高いシルクとカシミヤをブレンドした生地を採用。空気を纏っているような軽さだが、 芯地なしで張りのあるシルエットを描き出す。高級素材の潜在能力を引き出す技には脱帽するしかない。
明るく品のよさを感じるライトグレーは、オン・ オフ問わず、よく映える。コート54万1200円、ジャケット41万8000円、ニット15万2900円、パンツ12万7600円、シューズ13万5300円、サングラス3万6300円、手に持ったマフラー8万5800円、 バッグ10万2300円(以上エルメネジルド ゼニア/ゼニア カスタマーサービス)
●トム フォード ジャパン
TEL:03-5466-1123
●サンローラン クライアントサービス
TEL:0120-95-2746
●ロロ・ピアーナ ジャパン
TEL:03-5579-5182
●ブリオーニ クライアントサービス
TEL:0120-200-185
●モスコット トウキョウ
TEL:03-6434-1070
●ジョルジオ アルマーニ ジャパン
TEL:03-6274-7070
●ブルネロ クチネリ ジャパン
TEL:03-5276-8300
●トヨダトレーディング プレスルーム
TEL:03-5350-5567
●ゼニア カスタマーサービス
TEL:03-5114-5300
『Urban Safari』Vol.24 P28~31掲載
photo : Takashi Noguchi styling : Kan Nakagawara(CaNN) hair&make-up : Ryuji Nakashima(HAPP'S) text : Takumi Endo composition : Keiko Oshima