Carmine Amarante [カルミネ・アマランテ]
若き実力派シェフが理想とする食体験とは?
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美食家でもあるジョルジオ・アルマーニ自らがディレクションを手掛け、その世界観を表現した〈アルマーニ/リストランテ東京〉。東京でも指折りのイタリアン・ファインダイニングとして知られる同店だが、その新エグゼクティブシェフに歴代最年少の29歳という若さで、ナポリ出身のカルミネ・アマランテが就任した。前職ではミシュラン1つ星を有したハインツベック東京のエグゼクティブシェフとして活躍。15歳で料理の世界に飛びこみ、南イタリアの2つ星レストランであるドンアルフォンソ1890を筆頭に、世界の名店で腕を磨いてきた秀英だ。その手腕は就任記念コースでもいかんなく発揮。北海道産ウニや飛騨牛などの和食材とイタリアの伝統料理を融合させた、贅沢なハーモニーを演出している。
「和食材で繊細な味わいを表現していますが、故郷・ナポリの郷土料理が軸になっています。食べながら目を閉じると、イタリアの風景をイメージできる。そんな体験をしてもらえたら嬉しいですね」
フロアにも頻繁に顔を出してゲストの感想に耳を傾けるなど、若き情熱的なシェフとしての顔を持つ彼だが、自身の料理と〈ジョルジオ アルマーニ〉の服に共通点を感じているのだという。
「〈ジョルジオ アルマーニ〉の服の魅力は、着たときの美しさだけではありません。その着心地のよさが記憶に残る服でもあります。一方私が作る料理も、食べている瞬間はもちろん楽しんでいただけますが、数日後のふとした瞬間にその味わいが記憶として蘇る。そんな料理を提供したいと願って作っています」
味覚に加え、記憶まで楽しませてくれる料理。これは体験せずにはいられない。
『Urban Safari』Vol.18 P7掲載