ゴビ砂漠唯一の豪華なエコロッジ〈スリー キャメル ロッジ〉
地平線まで見わたす限りの砂漠とアルタイ山脈。かつてプロトケラトプスが闊歩し、チンギス・ハーンが治めた大地、南モンゴルのゴビ砂漠。その只中に位置するのが、サステナブルホテルブランド〈ビヨンドグリーン〉に加盟する〈スリー キャメル ロッジ〉。ゴビ砂漠唯一の豪華なエコロッジでもある。
- SERIES:
- 眺めのよいホテル! vol.16
このロッジが目指すのは、本物の体験を通して、モンゴルとそこに暮らす遊牧民の精神を伝えること。滞在はゲルと呼ばれる、フエルトとキャンバスでできたテント。このゲルは、モンゴル仏教のスム様式の規範に準拠した、地元の職人による手作りだ。美しい手彫りやペイントが施された家具、昔ながらの薪ストーブにラクダの厚い毛布など、遊牧民の暮らしから育まれた品々はどこか懐かしく、とことん異文化が感じられる。
滞在の核となるアクティビティは、自然体験から文化体験まで多岐にわたる。ハイキングや自転車などで訪れるヨル渓谷や真っ赤な断崖のフレーミングクリフなど、砂漠の自然は驚くほど多彩。伝統的なアーチェリーや、地元の学校を訪れて音楽や舞踏の見学などもユニーク。極めつきは、専門家とともに恐竜の化石発掘を手伝うことも!
冒険から戻ったら、メイン棟のディノホールで読書や映画鑑賞、あるいはスパでリラックスを。レストランではオーガニックな野菜や羊肉や牛肉などを使い、塩味を効かせた郷土料理のコースがふるまわれる。餃子“ボーズ”や麺料理の“ツィワン”など、一度は味わいたい品々も。
スタッフはすべてモンゴル人で、自国の魅力をゲストに伝える。それは米国で生まれ育ったモンゴル人オーナーが故郷に戻って、その美しさに感動したのが出発点だから。未来に向けて自然と文化を守るサステナブルツーリズムは、今こそ経験したい旅スタイルだ。
3000年の歴史がある、遊牧民の家“ゲル”。40棟のゲルが敷地に点在。すべての棟に大きな窓があり、周囲の自然を肌で感じられる。
石材と木材などで建てられたメイン棟のディノホール。ここのラウンジはいわばリビングの役割。日中は各種のレクチャー、夜にはライブ演奏が行われる。
ゲルの広さは20㎡以上。アクティビティのひとつに“ゲルの組み立て方”があるほど、シンプルな作りではあるけれど、全室にバスルーム&バスタブ付き。Wi-Fi環境も整っている。
敷地内に厩舎があり、モンゴル馬と触れ合える。小柄でおとなしい性格ゆえ、初心者でも乗りやすい。乗馬で行うアクティビティもあり。馬の背に跨がり砂丘を行けば、気分は騎馬民族⁉
日本から週3便の直行便、または北京やソウルでの乗り継ぎで、首都ウランバートルへ。国内線に乗り換え、ゴビ砂漠の縁にあるダルンザドガド空港へ国内線で約1.5時間。そこからクルマで約1時間。
旅に関するオススメの連載はコチラ!
◆海リゾートが呼んでいる!
◆映画を巡る旅に出よう!
◆クルマで“オーベルジュ”へ出かけよう!
●スリー キャメル ロッジ[Three Camel Lodge]
住所:Bulgan Sum South Gobi, Mongolia
TEL:+976-9815-0802
料金:2泊US$2165~(1室2名利用時の1名料金)
URL:https://staybeyondgreen.com/hotels/mongolia/three-camel-lodge
雑誌『Safari』9月号 P194~195掲載
“眺めのよいホテル!”の記事をもっと読みたい人はコチラ!
●『Safari Online』のTikTokがスタート!
こちらからアクセスしてみて!
text : Chieko Koseki