王様気分を叶えてくれる!? アイルランドの古城ホテル〈アッシュフォード キャッスル〉
男なら一度は憧れる(?)王様気分を叶えてくれる、格式高い古城ホテル〈アッシュフォード キャッスル〉。1228年、コリブ湖のほとりの修道院跡地に建造された、アイルランド最古の城だ。800年近くの年月を経て、城主を変えながら、ビクトリア様式やネオゴシック様式と時代の流れを映した建物を拡張。かつてビールで知られるギネス一族が所有していたこともつとに有名。
- SERIES:
- 眺めのよいホテル! vol.4
ホテルとして門戸を開いたのは1939年。プリンス・オブ・ウェールズ(のちのジョージ5世)は1905年に、ロナルド・レーガン元大統領は1984年に、など名立たる賓客を迎えてきた。1951年には映画『静かなる男』の舞台となり、ジョン・ウェインが投宿したことも。
さらに近年、ブティックホテルを展開する〈レッドカーネーションホテルコレクション〉によって、5年間かけた大規模な修復を敢行。改修の一環として、32席のシネマや豪華なビリヤードルーム、シガーテラスも導入。中世の風情をたたえつつ現代の居住性を備え、再始動した。
堅牢な石造りの城門をくぐると、世紀の“ロイヤル・アドベンチャー”はスタート。350エーカーの敷地には、3つのイングリッシュガーデンが広がり、楼閣がそびえる入り組んだ造りの城郭へ。それぞれデザインが異なる83の客室やスイートには、古城ならではのエレガンスがたっぷり。丁寧に修復されたアンティーク家具や特注のベッド、カスタムデザインのカーペットなど、目にするものすべてがロイヤル仕様。城郭から徒歩5分の湖畔に立つ、石造りのコテージという選択肢もある。
25種以上のアクティビティはカントリークラシックな鷹狩りや乗馬、射撃などから、いまどきのジップラインやゴルフまでバラエティ豊か。歴代の城主たちが極めた、栄華なひとときを体感できる。
城内には1905年に滞在したプリンス・オブ・ウェールズにちなんだ“ジョージ5”をはじめ、4つのメインダイニングを用意。コンノートルームでは、1868年から続く伝統的なアフタヌーンティーを体験できる。庭園やコリブ湖を眺めながら、自家製ジャムとスコーンを上質な紅茶と一緒に。
城から少し離れた湖畔に佇むハイダウェイコテージのバスルーム。優雅なバスタイムが過ごせる。
13世紀と17世紀に建造された、歴史あるステートルーム。暖炉の炎が揺れる客室には、贅を極めた調度品が並ぶ。
フレンチスタイルやビクトリア様式、ゴシック・リバイバルなど、歴代城主の趣向で増築されてきた古城。複雑に入り組んだ城郭建築を巡りながら、王様気分を味わえる!?
ダブリンの西に位置するコリブ湖へは、クルマで移動を。ゴールウェイ市から約43㎞、またはダブリン空港から約250㎞。運転手つきの送迎あり(ダブリン空港から片道€450など)。
旅に関するオススメ記事はコチラ!
◆海リゾートが呼んでいる!
◆映画を巡る旅に出よう!
◆クルマで“オーベルジュ”へ出かけよう!
●Ashford Castle[アッシュフォード キャッスル]
住所:Ashford Castle, Cong County Mayo, F31 CA48, Ireland
TEL:+353-94-954-6003
料金:ダブルルーム€750 ~、ハイダウェイコテージ€3000~、ステートルーム€3500~など
URL:https://ashfordcastle.com/
雑誌『Safari』9月号 P176~177掲載
“眺めのよいホテル!”の記事をもっと読みたい人はコチラ!
text : Chieko Koseki