「欧米などの海外と比べ、日本のサステナブルな意識は、かなり遅れています。ゴミの分別やエコバッグなど、世界ではすでに当たり前のことが、日本はここ数年でようやく、という感じです」と語る土井さん。「こういう話をすると、日本では意識高そうなどと揶揄されがちですが、未来の子供たちのためにも、彼らが住む100年先の地球環境を守りたいですよね」

地球環境を守ると聞くと、大掛かりに聞こえますが、サステナブルな取り組みには、身近にできることも多いそう。「たとえば、その地域で採れた食材を食べたり、エコな洗剤を買うだけでも、環境破壊を減らすことが可能です。また、プラスチック製品や肉を控えることも、その生産過程に発生する温室効果ガスの軽減に繋がります。そんなふうに、ものを消費する際、その背景を考えてよりよいものを選択する人が増えれば、サステナブルなアイテムも増えるはず。結果的にカラダにも地球環境にも、そして生産者の環境にも優しい、豊かな世界が広がります。未来のために、今日からできるサステナブルな習慣、はじめてみませんか？」

style table 吉祥寺パルコ店オーナー、日本ヴィーガン協会理事、ヴィーガンスペシャルアドバイザー
土井あゆみさん
大阪府出身。30代で乳製品・卵アレルギーが発覚し、食事の大切さを感じヴィーガンの生活を取り入れる。地球環境に優しいライフスタイルを広めたいという思いから、styletable吉祥寺パルコ店のオーナーに。現在は講演活動、執筆活動を通じ持続可能な社会の実現に向けて尽力中。『エシカル オーガニック ビューティ〜地球にも自分にもやさしい7つの美容メソッド〜』（キラジェンヌ）1980円

プラスチック製品は、生産から廃棄に至るまで、大量の温室効果ガスを発生させます。これが地球温暖化の一因になっているため、大量消費は避けたいところ。できるだけ、エコバッグやゴム製のストロー、蜜蝋ラップなど、プラスチックに代わるアイテムに目を向けてみて。

普段なにげなく食べている肉類。その食肉の製造過程でも牛のゲップによる温室効果ガスや牧場を作る際の森林伐採など、多くの環境破壊が。そこで提案したいのが週に一度、肉を食べない日を作ること。この選択だけでも、限りある地球資源を守ることに繋がります。

洗濯や食器洗いなど、毎日大量に消費される洗剤。使用するたびに出る汚水は排水口を通じ、海や川へと流れます。この洗剤をエコなものに替えれば、海や川の汚染を軽減することができます。洗剤を購入する際には成分を確認し、少しでも地球に優しいものを選びたい。

エシカルな食生活で意識したいのは、地元で生産されたものを地元で消費する“地産地消”。これは新鮮な食材が手に入るうえに、その輸送時の温室効果ガスを減らせるのが最大のメリット。地元の食材を美味しくいただき、地球温暖化も予防できるとあって、一石二鳥！？

1：繰り返し使えるピュアプラチナシリコンの保存バッグ。黄色／“EZサンドイッチ”1760円　ピンク／“EZスナック”1430円（以上スタッシャー／style table吉祥寺パルコ店）　2：北海道由来の天然成分入り保湿ミスト。別売りで詰替用パウチあり。“オイルインミスト” 50ml 3740円（イコ／style table吉祥寺パルコ店）　3：国際森林認証制度FSC取得のオーガニック竹を使用。上／“竹歯ブラシキッズ”396円　下／“竹歯ブラシコンパクト”451円（以上マナ オーガニック リビング／style table吉祥寺パルコ店）　4：天然原料のみを使い、容器もプラスチックフリーの“ホワイトニングトゥースペースト”149g 2200円（デイヴィッズ／style table吉祥寺パルコ店）　5：手肌にも地球にも優しい食器用洗剤。“ナチュラルウォッシュアップリキッドセンシティブ”300ml 726円（ソネット／style table吉祥寺パルコ店）　6：蜜蝋から作られた、リユースできるラップ。“ミツロウラップアボカド・3サイズセット” 2310円（マナ オーガニック リビング／style table吉祥寺パルコ店）　7：アフリカの神聖な木、マルラを使った美容オイル。高い抗酸化作用で注目を集める“マルラオイル” 21ml 3630円（スビ／style table吉祥寺パルコ店）