歴史を語るヴィンテージをカジュアルに住みこなす!
むき出しの天井に無塗装のむくの床。シンプルでカジュアルな空間こそ、デザイン性の高さと暮らす人のセンスが、差となって表れる。ラフではあっても上質、ヌケ感がありながらラグジュアリー。ヴィンテージマンションをLAスタイルにフルリノベしたO邸のその絶妙なバランスは、大人の格好よさが満載!
- SERIES:
- 西海岸的なハッピー・ルーム! vol.45
O邸/1LDK/84㎡
テーブルは〈フクラ〉のスクエアストーンテーブル。石材を天板に使いボイドを設けたデザイン。敷物は、革のパッチワークにひと目ぼれした愛用品
明治神宮にほど近い雁行型の建物。1965年築ながら、当時すでにエレベーター、屋上にはプールを備え、フロントサービスが常駐する伝説のヴィンテージマンションだ。
Oさん夫妻は、子供が生まれるタイミングで、物件との出合いがあった。近い将来建て替え計画があることは承知のうえで、「歴史ある建物で暮らしたという家族の思い出は一生残るので」と購入。過ごせる期間が限定されているからこそ、予算をかけすぎずにこだわりを実現した。
生活感のあるものは、すべてキャビネット内に収納。ワークデスクやウォークインクローゼットも夫婦で左右に振り分け、使い勝手のいい仕様に。天井は現しにして、セントラルヒーティングの噴き出し口もむき出しに。もともと壁や床材は部屋ごとに様々な仕上げとなっていたが、クリア塗装を施してそのまま生かした。
ダイニングの床はむき出しのコンクリート、リビングはムクのフローリング。素材感のあるものが好きな夫妻は、「床の段差も味わいとして楽しんでいる」。天井や壁は、吹き付けや左官の刷毛目が残る仕上げのまま白く塗装。表情を生かしながら統一感を生み、現代アートを飾るのにふさわしい空間になった。
部屋の格を上げるオノ・ヨーコ作品
リビングの壁をさりげなく飾っているのは、2008年作の限定300エディション。ジョン・レノンとの出会いの逸話になっている『YES』にも、どこか通じるものを感じる、コンセプチュアルなテキスト作品。
「表参道沿いではなく日当たりがよい南側の部屋のため、都心の真ん中とは思えない静けさがあり、暖かな日射しがたっぷりと差し込む暮らしを楽しんでいます」(夫)。「引っ越しをすると、そのときの自分の暮らしに必要なものや好きなものをリセットできるので、毎年のように引っ越しをしていました。いくつもの賃貸を経験して、今回がはじめての購入&リノベ。自分たちの家を作ることは本当に面白くて、過去に暮した家のよかった部分を取り入れました」(妻)。
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雑誌『Safari』4月号 P268~269掲載
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photo : Takafumi Matsumura text : Kuniko Nakajo