【お悩み】花粉の季節は肌がチリチリする
海男の肌の悩みに人気ドクターが答え、男性美容研究家がおすすめコスメをセレクトするこの企画。今回のトラブルは、季節の変わり目に、肌がピリピリ、ゴワゴワして敏感になる“ゆらぎ肌”。特に冬から春は、海風に潜む花粉も大敵! その対処法とは!?
今月のカルテ
ゆらぎ肌
今月のドクター
〈松倉クリニック&メディカルスパ〉
松倉知之院長
ボトックスやレチノイン酸などをいち早く日本に導入するなど結果の出る治療法で患者から支持を獲得。栄養学にも造詣が深く、独自の視点で薬だけに頼らない生活改善などの根本治療を提案している。
●松倉クリニック&メディカルスパ
住所:東京都渋谷区神宮前4-11-6
TEL:03-5414-3600
1 オイルで保湿し乾燥を防ぐ
2 ビタミンAを積極的に摂取
3 熱い湯に長く入浴しない
――花粉の季節、肌がかゆくなったり、いつもの化粧水がしみたりします。
松倉 最近、そういう男性が増加中です。春は肌に加え、目や鼻の粘膜も敏感になりがち。医学的にゆらぎ肌や敏感肌という定義はないけど花粉などアレルギー物質のせいで不調を訴える人、多いですよ。ひどいときは抗アレルギー薬も使ってね
――かゆみが判断のポイントですか?
松倉 ひとつの目安ですね。寝ているときに搔きむしってしまうとやっかい。引っ搔くことで、バリア機能が壊れます。
――どうすればいいのでしょうか?
松倉 まず刺激物を避けること。コスメも刺激の少ないものを選んで。肌を守る皮脂などがなくなると、肌のバリア機能が低下するので保湿も必須。また、アクティブな男性は、これからの季節は汗をかきがち。汗にアレルギーがある人にはダメージになるので、こまめに拭いて。
――ヒゲ剃りもつらいのですが……。
松倉 あまりひどければ、思い切ってヒゲ脱毛をするのもいいかもしれません。
――食生活も関係していますか?
松倉 もちろん! 栄養状態が変わると肌質も変わります。食事や生活習慣が悪いと大人アトピーになる場合も。なので、粘膜を強くするビタミンAを積極的に摂って。あと貝に多く含まれる亜鉛は細胞分裂に欠かせませんし、皮膚のもとになるタンパク質やそれを助けるビタミンB群も食事とサプリでしっかり補給して。
――ほかにも大切なことはありますか?
松倉 入浴などで血行がよくなると、かゆみが促進されがち。熱い湯に長くつかると肌を守る皮脂が落ちすぎて乾燥の原因になることも。入浴後は抗酸化のビタミンEが含まれる良質なオイル保湿が効果的です。ただし、いいオイルほど酸化しやすいから要注意。また外出したら玄関先で花粉を落とすなど、カラダの内と外で対策し、この季節を乗り切って。
肌にいいカロテンもたっぷり!贅沢な栄養成分が素早く浸透する〈右〉
天然のカロテンやビタミンE、コエンザイムQ10を含んだカロチーノオイルにビタミンCも配合。つらい季節のお助け保湿ジェルは、ベタつきなしで肌を保護。セルキュレイト カロチーノジェル 60g 5800円(ネオメディック)
シュッとひと拭きで透明ベールが肌を守る〈左〉
特許技術成分と新ブロック成分で、花粉やウイルス、PM2.5などの微粒子の付着を抑制してくれる。携帯もできるので、出かける前はもちろん、外出先でも花粉を防御。天然温泉水を配合。イハダ アレルスクリーン EX 50g 900円(資生堂薬品)
●資生堂薬品
TEL:03-3573-6673
●ネオメディック
TEL:03-5772-3399
雑誌『Safari』5月号 P317掲載
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photo : Yoshifumi Ikeda(BOIL) text : Gaku Fujimura