一流であり続けるための秘訣とは?
ラグビー界を牽引する大スター、 ボーデン・バレット選手から学ぶ!
ラグビーの世界王者といえば、いわずと知れた“オールブラックス”だ。なかでも実力人気ともに誰もが認める中心人物が、ボーデン・バレット選手。オールブラックスで3度にわたってラグビーワールドカップに出場。2016年と2017年に2年連続で世界最優秀ラグビー選手に選ばれたと聞けば、そのすごさがわかっていただけるだろう。そのトップ・オブ・トップのボーデン選手は今シーズン、トヨタヴェルブリッツでプレイし、過去最多入場者数を記録したリーグワンを大いに盛り上げてくれた。一方、ラグビーコートの外では、オールブラックスのオフィシャルサプライヤーである〈リプレイ〉のグローバルアンバサーを務めるといういい男っぷりも発揮。強さとかっこよさの両方を兼ね添えたボーデン選手とは、いったいどんな人物なのだろうか?
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で、様々な場面で責任を持つことが多くなったアラフォー男たちが知りたいのは、重圧に負けない強靭な精神をどう作り、どう維持しているのかですよね。世界中が注目する常勝軍団オールブラックスの中でトップでい続けること、スターとしての責任を果たすためには想像以上の強さを持っているはずだ。そこで、激闘のシーズンを終え、帰国直前のボーデン選手を直撃し、その強さの秘訣を語ってもらった。
普段から愛用している〈リプレイ〉の魅力を聞くと、「カジュアルでありながら、プレミアム感のある服に出会えるブランド。快適さとスタイルが、非常にバランスよく融合されています」と。この日着用したのは“サルトリアーレ プロジェクト”の新作。軽やかな着心地がお気に入りの様子だった。ブルゾン6万7100円、ポロシャツ2万6400円(以上リプレイ/ファッションボックスジャパン)
オールブラックスでは100キャップ以上のキャリアを誇り、2015年のラグビーW杯優勝に貢献した実績を持つボーデン・バレット選手。2012年にオールブラックスで初キャップを獲得して以来、12年にわたって一流のラグビー選手であり続けてきた。一流を継続してこれた理由は、どんなところにあると考えているのだろうか。
ボーデン・バレット(以下BB)「一流の選手であるためには、常に改善していく気持ちを持つことが大切だと考えています。自分より経験値の高い選手のプレイを見て、“そこからなにを学ぶことができるか”を、常に考えています。今の状態で十分だと思わず、常に今週より来週、来週よりも再来週という形で、継続的に改善できることを探していく。それを実践してきたことが、結果として現れているのだと思います。なにか新しいことを試し、うまくできたら伸ばしていく。そう継続する意思を持つことが、プロとして長くプレイするためには大切なのではないでしょうか。私自身は同じことだけを続けるのが苦手なので、こういった考え方が性に合っているんだと思います」
3度出場したラグビーW杯では、2015年大会で優勝メンバーに名を連ね、オーストラリアで開催される2027年のラグビーW杯までオールブラックスとして戦う契約を締結。ブラックジャージを着て戦う決意を表明している。昨年のラグビーW杯フランス大会では、決勝まで勝ち上がったもののわずか1点差で南アフリカに敗れ、苦杯を喫する経験をした。そこから、どうマインドを立て直し、オールブラックスと向き合っているのだろうか。
BB 「前回のフランス大会は、“やり残したことがある”という気持ちで終えました。私ははじめからその次のW杯まで戦いたいという気持ちでいたのですが、その悔しい結果を受け、ニュージーランド代表チームが非常に寛大な対応をしてくれたことで、2027年までオールブラックスとして戦えることになりました。ほかにも、弟のスコットとジョーディも代表メンバーで、一緒にプレイできることがオールブラックスとして戦い続けたいという思いに至った理由のひとつです。ともに戦えることを誇りに思いますし、彼らがいるからこそ体力が続く限り現役でありたいという気持ちを持つことができています」
以前からオールブラックスのユニフォームであるブラックジャージを着て戦うことは“特別なことである”と語ってきたボーデン選手。その“特別”とは、どのような意味合いなのだろうか。
BB 「ニュージーランドでラグビーをする場合とほかの国でラグビーをする場合では、メンタリティの部分で違いがあるのかもしれません。ニュージーランドの子供たちにとって、オールブラックスは憧れの存在です。私は、州大会などでプレイしていた元ラグビー選手の父が戦う姿を見て、ラグビーをはじめました。子供の頃から、ブラックジャージを着て戦うことは夢でした。オールブラックスの一員になることは、スーパーヒーローになるようなものです。そうなりたいと強い気持ちで努力をし、様々なチャンスが繋がっていった結果、夢を実現することができました。2025年からは母国のスーパーラグビーのブルーズでプレイしながら代表チームで戦うことになりますが、オールブラックスとして出場するすべての試合でしっかりと成績を残したいです。2027年のラグビーW杯には兄弟みんなで出場し、結果を出したいと考えています」
そんなボーデン選手が特別な思いを抱くオールブラックスのオフィシャルサプライヤーを務めているのが、イタリアンプレミアムデニムブランド〈リプレイ〉。普段から愛用しているブランドでもあるとのことだが、どんなところに魅力を感じているのだろう。
BB 「〈リプレイ〉はCEOのマテオさん(マテオ・シニガリア氏)や彼のご家族とも親しくさせてもらっていて、彼がどんな思いで製品を作っているのかもよく知っています。品質にプレミアム感があり、素材もデザインも一流であることが感じられます。快適さとスタイルをうまく融合させたブランド。そこが一番の魅力なのではないでしょうか」
ラグビーコート以外の彼の顔はあまり表に出てこないが、プライベートでは、〈リプレイ〉をはじめとするファッションを、どう楽しんでいるのか気になるところだ。
BB 「子供の頃からラグビーをしていたので、かつてはスタイルというよりも“この服は頑丈なのか?”や“この服は温かいのか?”といったことのほうが重要でした。ですが、代表選手になって〈リプレイ〉をはじめとするファッションにアクセスする機会が増えたことで、ファッション感覚はだいぶ改善されたのではないかと思っています(笑)。ニュージーランドは非常にリラックスした人柄の方が多く、お洒落の部分でもリラックスした印象のものが好まれます。私も、基本的にリラックス感のあるお洒落が好きですね。また、〈リプレイ〉の服を着てイベントに参加させてもらう機会も多く、そのことでラグビー以外の時間を充実させることもできています。私が大切にしているのは、ラグビーと向き合う時間とラグビーから離れる時間のバランスを上手にとった生活。理想のライフスタイルを実現するうえでも、〈リプレイ〉という存在は大切なものになっています」
photo by AFLO
世界的スター選手まで駆け上がっても、さらなる上を目指して自らを改善し続けるボーデン選手。ラグビージャージを脱いだら、〈リプレイ〉の服でリラックスしたファッションを楽しみ、ときにはビシッとキメ、メリハリのある充実した時間を過ごす。一流のラガーマンは、ラグビーとの向き合い方はもちろん、ラグビーから離れた時間の過ごし方も一流のコントロール下にあるのだと感じられた。そんなボーデン選手が、2027年のラグビーW杯に向けてさらなる活躍をしていく姿に期待は高まるばかりだ。そして、そんな彼のライフスタイルのよき相棒であり続ける〈リプレイ〉からも、もちろん目が離せない。
PROFILE
Beauden Barrett[ボーデン・バレット]
1991年、ニュージーランド生まれ。2010年にタラナキで州代表選手権デビューし、2012年にオールブラックスで初キャップを獲得。2015年のラグビーW杯でWTB(ウィング)やFB(フルバック)として出場し、優勝に貢献。2016年は223点を挙げてスーパーラグビー得点王に輝き、チームに初優勝をもたらした。2021年はサントリーサンゴリアス、2023年はトヨタヴェルブリッツでプレイ。日本のラグビーファンにも愛される存在に。弟のスコットはLO(ロック)、ジョーディはBK(バックス)として、ともにオールブラックスでプレイしている。
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photo : Tomoo Syoju(BOIL) text : Takumi Endo