俳優・松山ケンイチのブランドがポップアップを開催! アップサイクルブランドを通して伝えたいこととは?
俳優の松山ケンイチが、身のまわりの資源のアップサイクルを目的に妻で女優の小雪とスタートしたライフスタイルブランド〈モミジ〉。東京と田舎の二拠点生活を実践する彼のライフスタイルの中から生まれたこのブランドが、10月11日(水)〜24日(火) の伊勢丹新宿店メンズ館を皮切りに全国でポップアップを開催。ひとつのプロジェクトでもあるというこのブランドは、はたしてどんな思いで手掛けているのだろうか。
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Profile
松山ケンイチ
1985年、青森県生まれ。2002年に俳優デビュー。『デスノート』や『ノルウェイの森』などの出演作で注目を集め、2016年の『聖の青春』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞、ブルーリボン賞主演男優賞などを受賞。ドラマではNHK大河ドラマ『平清盛』で主演を務め、2023年はNHK大河ドラマ『どうする家康』やTBS系『100万回言えばよかった』に出演。2022年1月に〈モミジ〉を夫婦でスタートした。
「きっかけは、動物を仕留めるところから肉を食べるところまでの一連の流れを知りたくて、ハンティングに同行させていただいたことでした。そうしないと、命としての肉の価値に気づけないと思ったんです。その過程で、鹿などの獣肉は食肉にはなるけど、副産物の獣皮が活用されていない現状を目の当たりにしました。これをうまく生かせる仕組みを作りたいと思ったわけですが、趣味レベルで革製品を作るだけでは捨てられてしまう皮の量に追いつかない。それならばその背景も伝えられるような革製品として表現しようということではじめたのが、〈モミジ〉だったんです」
鹿革などを使った製品を手掛ける一方、“アーティストコレクション”というアートTシャツ制作プロジェクトもスタート。ポップアップ会場では、画家やデザイナー、障がい者など18名のアーティストから自分が好きな作品を選び、その場で回収した服を原料にして作られた〈ブリング〉のボディにプリントできる。
「様々な人が、カテゴリーから解き放たれて表現できる場になればいいなと思っています。アーティストもそうですが、まだ自分たちが知らないだけで資源にもスポットが当たらずに捨てられているものがいっぱいあります。技術を残すという意味で、伝統工芸や国内の第一次産業にも目を向けたい。そういったものを見つけて“アップサイクル”していくことも、〈モミジ〉では大切にしていきたい」
渋沢栄一が創業した日本初の帽子ブランド〈トーキョーハット〉との協業で完成した鹿革キャップ。採用した鹿革は、国内のタンナーでゼオライトという鉱物を使う環境に優しい技法でなめしたものを使っている。4万1800円(トーキョーハット×モミジ/オーロラ)
このロンTにプリントした作品は、アートディレクターの川崎 塁が描き下ろしたもの。コラージュ風のアートと思いきや、よく見ると英語のしりとりになっているという、遊び心を感じるデザイン。2万7500円(モミジ/オーロラ)
こちらは、描く過程を動画で見せる現代アーティスト・小野裕人の作品。天敵のニホンオオカミの絶滅が、鹿が増えて害獣化した理由のひとつであることから、迫力ある画風でこの野生動物を描いた。2万7500円(モミジ/オーロラ)
10月25日(水)〜31日(火)京都タカシマヤ 百貨店1階 婦人洋品売場
11月3日(金)〜7日(火)博多阪急6階 紳士洋品雑貨
11月8日(水)〜21日(火)三越日本橋本店 本館2階 メンズアクセサリーズ
※三越日本橋本店のイベントでは、即売品以外のプリントものは、後日配送の形となります。ご了承ください。
●モミジ(オーロラ公式サイト内専用ページ)
URL:https://aurora-store.jp/view/page/momiji
text : Takumi Endo