今、お洒落で頼れるアイテム!
ワークスタイル流行りになに着る? 男らしさ香る“カバーオール”!
アメカジ人気が続く中、ヴィンテージデニムをはじめとした昔ながらのアメリカンアイテムへの注目も高まっている。そのひとつがカバーオール。ワークウエアにおける象徴的なアイテムは、デニムからツイルまで意外に幅広い選択肢があるのが見どころだ。もはや永久定番アイテムではあるが、だからこそ今一度その特徴を知っておこう。
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理由1★多ポケットなど実用的なディテール
理由2★春アウターにぴったりな1枚仕立て
理由3★着込むほどに味のある風合いに
18世紀頃に誕生したと言われるカバーオール。その原型はフランスの農作業用ジャケットと言われ、昨今ではチョアジャケットなどとも呼ばれている。一番の特徴は大きなフロントポケットで、耐久性の高い生地とともに農作業以外にも鉄道作業や鉱山作業ジャケットとしても重宝された。
昨今再び人気を集めるアメカジにおける定番アイテムは、ディテールこそ武骨ながら、一方で動きやすさを求めたゆったりシルエットにリラックス感もあり、またライニングがない場合がほとんどとあって、春アウターとしてうってつけといえる。
ボタンを閉めた状態でボディが引っ張られても、ある程度バッファが得られる首振りボタン。レイルロード系のカバーオールでよく見られる仕様で、掛けやすさにおいても有利。
ワークウエアとあって、とにかく縫製が頑丈。その証がトリプルステッチで、見てのとおり3本のステッチで頑丈に縫い合わされている。
ポケットの縁が剥がれてしまうことを防止する、ステッチによる補強。ジーンズにおけるリベットと同じ目的だが、ステッチの方が製作費を抑えられる。
ポケットの裏側にあしらわれた補強布。言うまでもなく、使い込んでくる内に擦れて破れてしまうのを防止する。
手首に向かって細くなってゆくカフ。通称ガントレットカフで、レイルローダー系でよく見られる。グローブをする際に袖口がもたつかないよう幅が調整できる。
右:インディゴ。1万7600円 左:ブラック。1万6500円(以上リー/エドウイン・カスタマーサービス)
カバーオールにおける定番ブランドといえば、やっぱり〈リー〉。首振りのメタルボタンにトリプルステッチ、バータックなどなど、ワークウエアとしてのカバーオールらしいディテールを網羅した完成形と言っていい。
3万800円(カーハート WIP/カーハート WIP ストア トーキョー)
タフさを求めるなら、ここで決まり。オージーチョアクロモコートと名付けられたこの1着は、しっかりした12オンスのオーガニックコットン製キャンバスを使用。タイダイ染めに着想を得たデジタルクロモプリントが、味深さを主張する。
1万3280円(ビッグマイク/ベースメード)
リブランディングされ、復活を遂げたアメリカの老舗ワークブランド。生成り色のヘビーツイル地にダック地の襟、スナップボタンを採用したこの1着は、ワークウエアらしいタフさを誇示しながらもどこかリラックス感あり。
1万2100円(ユニバーサルオーバーオール/ドリームワークス)
1924年に創業したアメリカ・シカゴのワークウエアブランド。オリジナルのTCツイルがタフさと軽やかさを両立し、ドーナツボタンがヴィンテージな雰囲気も。ベーシックなデザインは着まわししやすく、コスパに優れた1着だ。
3万800円(ペイデイ/グーニー PR)
古着好きにはお馴染み、1922年創業のアメリカ発ワークウエアブランド。1940年代に販売された、いわゆる大戦モデルに着想を得たもので、2ポケットや月桂樹ボタンなど、物資統制が行われていた当時らしい作りが見てとれる。
●エドウイン・カスタマーサービス
TEL:0120-008-503
●カーハート WIP ストア トーキョー
TEL:03-3402-9810
●グーニー PR
TEL:03-6441-2142
●ドリームワークス
TEL:03-6447-2470
●ベースメード
TEL:03-5829-5926
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Masafumi Yasuoka