リバイバル人気で話題の
“ワラビー”絶対定番とその最新!
“1990年代ストリートファッション=スニーカー”。そう思いこんでいる人も多そうだが、〈レッドウィング〉然り、’90年代はレザーブーツ人気も実に高かった。というより、とにかくアメリカンな雰囲気のシューズが人気だったと言ったほうが正しいかもしれない。でも、そんな中にあってUK生まれのシューズも絶大な人気を集めていた。それが〈クラークス〉の“ワラビー”。そして’90年代リバイバルの今、再びその人気に火がついた!
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ポイント1:極上にソフトな履き心地
ポイント2:デニムにもスラックスにも、汎用性高し
ポイント3:バリエーションが豊富
1825年にイングランドで創業した〈クラークス〉。そのラインナップの中でも、特にアイコニックなモデルといえば、“ワラビー”だろう。登場は1966年。同じく名品“デザートブーツ”の流れを汲み、クレープソールを採用したチロリアンタイプ。ソフトスウェードアッパーと相まって、足を優しく包みこむような履き心地から、有袋類であるワラビーの名が付けられた。
アメカジを代表するアイビースタイルにおいても絶大な支持を獲得。それから’80年代サーフ、’90年代ストリート、そしてここにきての再燃と、これまで幾度もブームを迎えてきた。もはや定番中の定番、名作中の名作ではあるのだが、ただ、再燃を重ねる中で言えることは、昨今が最もバリエーションが揃っているということ。色柄はもちろん、ハイテク素材との融合など、時代に即したアップデイトもされているのだ。
つまりは、今こそがワラビーにおける最盛期といってもいい時代。いざそのラインナップを見れば、すでに持っているという人も、新たに買い足したくなるのでは?
CLARKS ORIGINALS
《ワラビーのド定番がコレ!》
ここ日本ではアイビー人気によって上陸し、渋カジ、裏原ストリート、ヒップホップなど、様々なスタイルで人気を獲得してきた、まさしく名作と呼ぶにふさわしいモデルだ。各2万5300円(以上クラークス オリジナルズ/クラークスジャパン)
極上柔らかシューズ!
袋縫いのモカシン構造を採用したワラビー。生ゴム製のクレープソールをはじめ、基本的なデザインをほぼ変えずに展開し続けているが、アッパーのスウェードにはスコッチガード加工(撥水・防汚加工)が施されるなど、細かな部分で進化している。ローカットとハイカットがあり、どちらも一見ポテッとしたフォルムに思えるが、意外にウィズが狭く、いざ履くとコンパクトに収まる。
定番モデルとともに、毎シーズン新たな色柄や素材を纏うシーズナルモデルにも注目。半世紀以上販売され続ける名作だが、その都度トレンドなどを意識したモデルが登場するので、飽きずに履き続けられる
4月下旬販売予定。各2万9700円(以上クラークス オリジナルズ/クラークスジャパン)
ネイティブアメリカンのモカシンシューズを想起させる、レザー紐によるステッチデザイン、さらに、シューレースにはビーズやタッセルをあしらい、その雰囲気をより印象づける。古きよきアメカジが人気を集める中、実に気になるアプローチだ。
3万4100円(クラークス オリジナルズ/クラークスジャパン)
これからの季節に、断然気になるのがこちら。さわやかなホワイトカラーのアッパーには、刺し子風のステッチワークが施されている。トリムの飾りステッチもしかり、どこかアート的な顔つきに。さらにポニーヘアを採用する異素材使いが、足元でアクセントを効かせる。
8月下旬販売予定。2万5400円(クラークス オリジナルズ/クラークスジャパン)
英国のC・F・ステッド社製のソフトスウェードを彩るのはカモフラ柄。プリントによって表現されたその柄はいわずもがなのミリタリーではあるが、ワラビーの牧歌的な雰囲気に武骨さなど皆無。コントラストを抑えたグラデーション的な色合いも、その要因に。
上は黒ラフィア、下はナチュラルメッシュ。4月中旬販売予定。各2万8600円(以上クラークス オリジナルズ/クラークスジャパン)
アッパーをヤシの葉から採取されるラフィアで編みこんだ、リゾートフェイスなこちら。軽さと通気性に優れた、春夏シーズンらしい素材使い。シューレースも、同じく編みこみを採用。クレープソールの快適さを、より後押ししてくれそうだ。
はじめての人も、久しぶりの人も、いざ履けばその履き心地のよさに、’90年代リバイバルなんて関係なくヘビロテしまうこと確実だろう。となれば、これだけの豊富なバリエーションは嬉しい限り。春夏用と秋冬用を揃えておけば、年中ワラビーなんて人も出てくるかも。
●クラークスジャパン
TEL:03-5411-3055
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Takumi Tagawa text : Masafumi Yasuoka