〈ベルルッティ〉海が似合うトートバッグとは長い付き合いになる!?
究極のサスティナブル。それは、ひとつのアイテムを長く使うこと。“トレンドに左右されない”と言葉で言うことは簡単。でも、実践するのはなかなか難しい。しかし! このキャンバス素材のトートは、“持続可能”といえそうだ!
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BERLUTI
いいものを愛着を持って長く使う。この考えが究極の“サスティナブル”だ、という発想がある。これは〈ベルルッティ〉のアイテムに、とてもフィットする考え方。ブランドの代名詞ともいえる革の染色技法“パティーヌ”。それは、職人が幾重にも色を塗り重ね、豊かで奥深い表情を見せる。ブランドの4代め当主、オルガ・ベルルッティの“履き慣らした靴ほど美しいものはない”という言葉も秀逸だ。経年変化を楽しむこと。それは、長い年月をともにすることで、アイテムが人に馴染み、その人の生活シーンにも溶けこんでいくことを意味する。約125年前、パリの靴店からはじまった〈ベルルッティ〉は、バッグ、ウエアも扱うトータルブランドとなったが、あらゆるアイテムにおいても、オルガの“思い”は一貫している。今回紹介するトートバッグも、長く使うことへの“思い”がしっかり反映された逸品だ。
まず意外なのが、キャンバス素材という点ではないだろうか。レザーのイメージが強いからこそのギャップだが、『サファリ』読者のみなさんにとっては、嬉しい驚きだろう。なぜなら、キャンバス素材は海との相性がいいから。たとえば、海沿いを走る車の助手席にポンとこのバッグが置かれているところを想像してみてほしい。似合うシーンがあるアイテムは、出かけるたびに持って行きたくなる。海は今までもこれからも生活の一部。だから、このトートとは長い付き合いになるはずだ。バッグの底にはスナップボタンが付いていて、マチの薄い四角いバッグへと変形する点も見逃せない。この変形を海から街への変形と考えてみるのはどうだろう。使い道はさらに広がる。持ち手のレザー部分が次第に手に馴染んでいくのも想像に難くない。あらゆる面でブランドの“思い”が投影されたこのトート。オルガの言葉よろしく、“持ち慣らした鞄ほど美しい”を実践すべく、長い付き合いになりそうじゃない!?
夏らしい涼しげなキャンバス素材に、お馴染みの“カリグラフィー”がアクセントになったトートバッグ。底にスナップボタンが付いているので、はずして広げることも可能。使用用途や中身によってカタチを変えるのも長く使えるポイント! W52×H38×D20㎝。25万7400円(ベルルッティ/ベルルッティ・インフォメーション・デスク)
●ベルルッティ・インフォメーション・デスク
TEL:0120-203-718
雑誌『Safari』7月号 P206掲載
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