つま先やヒールの存在感のある装飾と、タイトめなシルエット。相反する意匠が詰まった1足。全面にあしらわれた立体感のあるロゴが秀逸。予定価格12万4300円（ドルチェ＆ガッバーナ／ドルチェ＆ガッバーナ ジャパン）

このスニーカーを見たときに“ビッグサー”を思い出した。多くの絶景を有する西海岸（カリフォルニア）の中でも、海を愛する人なら一度は訪れたい場所だ。マックユーザーなら2020年にOSの名前に採用されたことでもご存知だろうか。なかでも切り立った崖にかかったビクスビー橋と美しい海岸線が入った構図は、まさに絶景。しかし“ビッグサー”の真骨頂は、景観のみにあらず。絶景の中に入り込んでも自然の美しさを堪能できるところにある。作家ヘンリー・ミラーが住み、愛した、美しい自然。つまり、遠くから見ても、近くで見ても絶景なわけだ。

そこで、スニーカーに話が戻る。このスニーカー、“ビッグサー”よろしく、遠くから見ると、そのデコラティブかつスタイリッシュなデザインに目を奪われるだろう。そして、近くに寄ると、ブランドロゴが全面に配置されていることに気づく（もちろん、シューレースにもしっかりブランドロゴが！）。しかも、そのロゴが立体的にデザインされているというギミックにハッとするはずだ。アメリカ随一のドライビングコースとして知られる“PCH”を“ビッグサー”目指して爽快にドライブ。そのときの足元は、この絶景スニーカーでいかが⁉

スニーカーを裏返したソール部分にもギミックが。よ～く見るとジグザグの波模様の中に、右足には“DOLCE”、左足には“BANA”とブランドロゴの一部がデザインされている。履く人を楽しませる心意気にニヤリとしてしまう!?