英国靴の名門〈ジョンロブ〉が仕立てればスニーカーも名靴級の上品さ!
古きよきテニスシューズを現代的に解釈した“ノーフォーク”というモデル。アッパーはリサイクルキャンバス製で、ソフトなコルトカーフで流れるようなフォルムを引き立てた。各11万3300円(以上ジョンロブ/ジョン ロブ ジャパン)
常識から一歩踏み出す勇気を与えてくれる!?
ハンバーガー業界では、バンズの代わりにドーナツを使った“ルーサー・バーガー”がプチバズり中なのだとか。甘じょっぱい味が特徴で、ハイカロリーゆえの背徳感も魅力らしいが、いずれにせよ常識にとらわれない発想だからこその楽しさがあるし、“それ、ちょっといいかも!”って素直に思える面白さがある。もちろん、これはお洒落にも共通すること。
『サファリ』11月号の紺ジャケ特集で紹介したオースティン・バトラーがデニムシャツをドレスシャツっぽくジャケットに合わせていたが、これもある意味同じ。お洒落の基本はひと通り経験した(つもり⁉)の年齢ゆえ、発想の転換的な遊びがサマになる部分もある。そんな“常識にとらわれない感”をセンスよく楽しませてくれるのが、〈ジョンロブ〉の新作スニーカー。
スケシューを思わせるキャンバス製だが、内羽根式でフォルムも流麗。レザーのディテールもさすがの上品さだ。こんなにドレス顔なんだから、靴紐をあえて革靴のように結び、ドレスシューズ感覚で履いてもいいのかと。若造時代と同様にスケシュー姿でトリック重視で見せるのも悪くないが、ドレシューに寄せた技ありのスニーカー姿で一目を置かれてこそ大人かも⁉
アイボリーかカーキを選ぶことも。アウトソールはアーカイブのゴルフシューズから着想を得たラバー製で、グリップ力も申し分ない
●ジョン ロブ ジャパン
TEL:03-6267-6010
雑誌『Safari』2月号 P57掲載
“Catch the Wave!”の記事をもっと読みたい人はコチラ!
photo : Tomoo Syoju(BOIL) text : Takumi Endo