【まとめ】GWに観るなら、この映画!
ネットフリックス作品6選!
外出自粛のため、ネットフリックスの利用者が急増しているそう。そこで、GWの間に観ておきたいオススメ作品をピックアップ! 配信だからと甘くみてはいけない。いずれも、作品のレベルは高いので、夢中になってしまうこと請け合いだ!
『スペンサー・コンフィデンシャル』
体育会系ヒーローの活躍にアドレナリン放出!
主人公は、5年の刑務所暮らしを強いられた警察官のスペンサー。出所後、もちろん復職できるわけはないのだが、持ち前の正義感に逆らえず、勝手に危険な事件の捜査に乗り出していく。
そんな設定自体、映画向き。しかも演じるのが、マーク・ウォールバーグ。カッとなったらすぐに手が出てしまうワイルドな性格で、しかも格闘能力は抜群。肉体派スター、マークにぴったりなうえに、彼の当たり役となった『テッド』のようなコミカルな魅力も今回のスペンサー役に加味。
無謀で強引なその行動やアナログな性格に、観ているこちらはアドレナリンが上がったり、思わず笑ってしまったりと、その配分が絶妙なのだ。
監督のピーター・バーグは、男くさいアクション映画が得意中の得意。これまで4本の映画でマークと組んでいるだけあって、スペンサーに共感させる演出がスムース。
相棒を演じるのが、初の映画出演である人気ラッパーのポスト・マローン。ややぎこちない演技も役柄にぴったりで、スペンサーとの微妙な距離感が、これまたいい感じ!
そのほか、やたらと犬が重要な役割を果たすのも、今作の見どころになっている。汚職警官やギャング、FBIという巨大な敵を相手にした、体育会系ヒーロー。その活躍は何度も観たくなる豪快さだし、原作の小説は人気シリーズなので、2作めが作られる可能性は大!? 早めに観ておいて損はない!
『スペンサー・コンフィデンシャル』
監督/ピーター・バーグ 出演/マーク・ウォールバーグ、ウィンストン・デューク、アラン・アーキン 配信/ネットフリックス
2019年/アメリカ/110分
『タイラー・レイク ―命の奪還―』
戦場へ迷い込んだような没入感!
クリス・ヘムズワースが演じるのは、アフガニスタンなどに出征経験のある傭兵タイラー・レイク。彼は世界各地の危険なミッションを依頼され、持ち前のパワーと完璧な計画で任務をクリアしていく。アクション映画の主人公としてパーフェクトすぎるキャラだ。
今回タイラーが請け負ったのは、誘拐された犯罪組織のボスの息子を救い出す仕事。舞台はバングラデシュのダッカ。少年の捜索と救出劇は、現地のギャングや警察をも巻きこみ、想定外の危険なレベルへと発展していく。撮影は実際にダッカとその周辺で行われたため、現地の空気感や匂いまでが伝わってきそうなリアル感。
最大の見どころは、タイラーの“強さ”だ。無敵の肉弾戦に、スナイパーとしての銃撃テクはスーパー級。さらに瞬発力もハンパなく、敵をバッタバッタと倒していく。
そのタイラーの活躍を追うカメラにもご注目。それが、中盤くらいに約10分間続くワンカット(に見える)シークエンスだ。カーチェイスにはじまり、入り組んだ集合住宅内へと続く敵との攻防で、タイラーとカメラが一体化。観ているこちらに圧倒的な没入感、臨場感を届けてくれる。
ドラマでは、タイラーがなぜそこまで少年を守るのか。その理由もポイントになってくる。バイオレンス描写が全体に強烈なので、このあたりは観る前に心の準備を!
『タイラー・レイク ―命の奪還―』
監督/サム・ハーグレイヴ 脚本/ジョー・ルッソ 出演/クリス・ヘムズワース、デヴィッド・ハーバー、ゴルシフテ・ファラハニ
2020年/アメリカ/117分
『トリプル・フロンティア』
盗みすぎた大金、どうやって運ぶ!?
民間軍事会社に所属する主人公のポープ(オスカー・アイザック)が、ブラジルの麻薬王から大金を強奪しようとする物語。声をかけたのは、米陸軍特殊部隊時代の仲間。大金に目がくらんだ5人は、かなり強引といっていい作戦をはじめるのだが……。
『七人の侍』や『オーシャンズ』シリーズ、さらには『アベンジャーズ』シリーズなど、腕に自信のある者たちが“ワンチーム”になる設定は、それだけでテンションが上がる。本作もその流れを受け継いでいて、しかもヒーローではなく“アウトロー”の集団だというのが大きな魅力。大金を強奪する場面でも、それぞれ我が強い彼らのプライドがぶつかり合う。
そして、この映画、メインとなる強奪作戦自体だけでなく、その後のアドベンチャーも大きな見どころ。舞台はブラジルながら、撮影が行われたのはコロンビアやハワイ。
超絶景&特大スケールの山岳やジャングルをバックに、ヘリコプターまで駆使しながら、思わず息をのみ、叫びたくなるようなアクションが用意されているのだ。
5人の運命も予定調和じゃないので、サプライズも楽しめる。ちょいワルどころじゃない、ハイレベルなワルたちの犯罪アクション映画を是非!
『トリプル・フロンティア』
原案・脚本/マーク・ボール 監督・脚本/J・C・チャンダー 出演/ベン・アフレック、オスカー・アイザック、チャーリー・ハナム、ギャレット・ヘドランド
2019年/アメリカ/125分
『ザ・テキサス・レンジャーズ』
犯罪者ボニー&クライド、どう捕まえる!?
まず驚くのが、冷血そのもののボニーとクライドが、アメリカ国民にとっては、ある種の“ヒーロー”だったという事実。銀行を襲い、刑務所から囚人を脱走させ、追ってきた警官を返り討ちする2人。その姿が、権力や富に反発する人々の心を掴んでしまった。ボニーのファッションが女性たちの間で流行したりと、そんな異様な当時の状況も本作は描いている。
しかも、ボニーとクライドの顔を映像でほとんど見せていない。これも、うまい演出! 終盤の展開は『俺たちに明日はない』を知っている人には“お約束”ではあるが、それでも一大クライマックスまでに高まる緊迫感と、すべてが爆発するアクションは圧巻の一言だ。
そしてこの映画に最も引きこまれるポイントは、テキサス・レンジャーズの隊員2人が下す決断と苦闘。演じるのはケヴィン・コスナーとウディ・ハレルソンで、はっきり言って若くはない。
一度はレンジャーズを退いた中年の彼らが、アメリカで最恐の犯罪者に立ち向かうわけで、衰えていた銃の腕前や体力を復活させる姿は、ちょっぴりユーモラスでもあり、共感せずにはいられない。そんな2人がFBIとも対立しながら、経験とひらめきで追跡を続ける。時代や国を超え、濃厚な男のロマンが充満する一作となっている。
『ザ・テキサス・レンジャーズ』
監督/ジョン・リー・ハンコック 脚本/ジョン・フスコ 出演/ケヴィン・コスナー、ウディ・ハレルソン、キャシー・ベイツ
2020年/アメリカ/132分
『アンカット・ダイヤモンド』
ダメ男の一獲千金の大勝負!
アダム・サンドラーが演じるハワードは、ニューヨークの宝石商。かなり高額な商品も扱い、顧客には有名人もいる。エチオピアで採掘された超貴重なオパール(宇宙が見えるという石!)をようやく手に入れた彼は、競売にかけようとする。けれども、この石に惚れこんだNBAのスター選手から、彼のチャンピオンリング(指輪)を担保に一晩貸してほしいと頼まれ……。
このハワードという男、仕事での一攫千金をもくろんがために、ギャンブルに溺れ、多額の借金を抱えていたりする。かなりのザ・ダメ男なのだ。この点はアダムにぴったりだが、たどる運命は、めちゃくちゃ危険! 担保の指輪を質に入れて大金を手にしたり、オパールがなかなか返ってこなかったりと、セコい悪事や想定外の失敗が重なってドツボにハマっていく姿は、まるでアリ地獄のようでスリル満点!
映画というものは、ストーリーを追うことを重視するタイプと、雰囲気やノリで見せるタイプがあるけれど、今作は明らかに後者。宝石店での客とのやりとりや、借金返済を迫る一味との攻防など、観ているこちらもそこにいるようなリアリティで演出されている。そしてクライマックスの怒涛感は、文字どおり心臓バクバクの効果絶大! ちなみに、NBAの元スーパースター、ケビン・ガーネットが本人役で出演しており、本格的ゲームシーンにも注目を!
『アンカット・ダイヤモンド』
監督・脚本/ジョシュ・サフディ、ベニー・サフディ 出演/アダム・サンドラー、キース・スタンフィールド、ケヴィン・ガーネット
2019年/アメリカ/135分
【番外編】『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者!?』
ヤバい犯罪者だらけの衝撃ドキュメンタリー!
特別に映画ではなく、ドキュメンタリーのシリーズ作品をご紹介。というのも、今、ネットフリックスで話題沸騰の作品があるから。3月20日に配信が始まり、10日間でなんと3420万人が視聴したうえに、キム・カーダシアンらセレブがこぞって熱狂している。それが、『タイガーキング』だ。観はじめてすぐ、その“ヤバさ”に誰もが呆気にとられるはず。賛否両論巻き起こしている、ドキュメンタリーなのである!
まず強烈なインパクトで迫ってくるのが、主人公のキャラクター。私設の動物園を経営し、100頭以上のトラなど野生動物を大量に飼育しているジョー・エキゾチック。その外見、生い立ちが過激なうえに、ゲイで2人の夫と同時に結婚。ほかにも、直にトラと触れ合うなど、何から何まで想像をはるかに超えるエピソードだらけ!
そのジョーが、どうやら重い罪で刑務所に囚われていることが冒頭で説明される。では、どんな罪を犯したのか? その犯罪を少しずつ明かしくのだが、次から次へと衝撃のエピソードが登場する。しかもその衝撃度もどんどん加速していくという。
さらに驚くのは、ヤバすぎるのがジョーだけではないってこと。彼を猛批判する動物愛護活動家の女性が、これまた怪しい保護活動をしており、過去の重罪がちらつくのだ。さらにジョーが師と仰ぐ、やはり私設動物園を運営する男はまるでカルト教団のリーダーのよう。野生動物を取引する麻薬王なども出てきて、とにかく“闇”の世界がどんどん広がっていくのだ。
トラに襲われる飼育員など目を疑う映像なども挿入され、誰もがこのドキュメンタリーを観て感じるだろう。“アメリカって、本当にここまでイッちゃってる人がいるんだ!”ということを。エピソードにどんどんハマっていく感覚を味わえる問題作。怖いもの観たさで、是非どうぞ!
『タイガー・キング:ブリーダーは虎より強者?!』
監督/エリック・グッド、レベッカ・チャイクリン 出演/ジョー・エキゾチック
2020年/アメリカ/1シーズン8話(1話/48分)