Safari Online

SEARCH

CULTURE カルチャー

2025.04.23


【パリピ孔明 THE MOVIE】向井理「久しぶりに部活みたいな撮影をしました(笑)」

 

  

 


『三国志』で有名な天才軍師・諸葛孔明がなぜか現代に転生。アマチュアシンガーの英子をトップスターにするため、軍師としてさまざまな計略で音楽界を席巻していく――。奇想天外な設定で人気を博した原作コミックをドラマ化した『パリピ孔明』が満を持して映画化。日本最大の音楽バトルフェスに参戦することになった英子と孔明の前に、三国時代の宿敵・司馬懿の末裔である司馬潤&shin兄妹が立ちはだかり、知略を巡らせた天才VS天才の壮絶な戦いが始める。ドラマ版に引き続き、冷静沈着かつチャーミングに孔明を演じた向井理に、ドラマでの評判から映画製作の裏話まで話を聞いた。

――テレビドラマ放送時から大きな話題になりましたが、印象的な反応はありましたか?

「音楽業界の人が観てくださっていることが多かったです。クランクインする前に別の作品でアーティスト活動している方と共演していたんですけど、その方も「ドラマに出たい」って言っていたり。実際にオンエアが始まると、共演者の方々や知人からたくさん連絡をいただきました。タイトルとビジュアルがキャッチーだから、自分が観る側だったら、とりあえず1話は観てみようって思う作品でしたし、すごく反響をいただいたのはありがたかったですね」

――孔明役が発表になったとき、意外性もありながらぴったりだと思いましたが、そのことについての反響は?

「自分としてはぴったりかどうかはちょっとわからないですけど(笑)、ハマっているねといろいろな方から言ってもらいました」

――今回の映画化のお話は、いつ聞かれたのでしょうか?

「連ドラはオンエアの前に全て撮り終わっていたので、オンエアが始まった頃にはもう違う仕事をしていて、懐かしい気持ちで観ていました。でも、オンエア時期に、(上白石)萌歌さんがEIKOとしてアルバムのリリースイベントをやりまして、そこで萌歌さんと一緒にプロデューサーに急に知らされました。ちょっと懐かしい作品になりかけていたところに、来年(映画を)撮りますと言われたので、ちょっとキョトンとして(笑)。でも、音楽愛に溢れたすごくいいチームだったし、共演者にも本当に恵まれて。萌歌さんはもちろん、森山(未來)くんのことはすごく尊敬している俳優さんのひとりだったので、また映画で一緒にお芝居できることが嬉しいと思いました」

――今回も奇抜な衣装を素敵に着こなしていらっしゃいましたね。

「普通の衣装ではないので、衣装とメイク合わせて1時間弱ぐらい準備にかかります。着るのだけでも時間がかかりますから」

――その衣装で自転車で爆走するシーンは笑ってしまいました。

「すごく大変でした(笑)。監督からは僕の全力疾走に、カメラのスピードを合わせますと言われていて、何テイクか撮りましたね。舞台期間中だったので、翌日は(舞台)本番だったんですが、筋肉痛になってしまって、階段を登ったり降りたりするのがちょっときつかったです」

――ドラマから映画の期間は少し開いていましたが、衣装を着ることで、孔明の感覚はすぐ戻ってきましたか?

「1年ちょっとぶりくらいでしたが、連ドラでだいぶ着ていたのもあって、すぐに戻ってきました。感覚として役が染みついているものがやっぱりありましたね。連ドラのときも衣装を4回くらいフィッティングして、その都度メイクも試行錯誤して、ああじゃない、こうじゃない、ちょっと濃すぎる、いやもうちょっと濃くしようとか、いろんなスタッフが意見を交わす中で、最終的にバランスを取れたのが連ドラでのビジュアルになったので、似合うと言っていただきますけど、それはもう似合うように作っていただいたので(笑)、僕というより、衣装さんとメイクさんが素晴らしかったですね。ビジュアルの強さが重要なキャラクターだったので、作り込んでもらえたからこそ、違和感なく演じられたと思います」
 

  

 


――豪華アーティストの方々が本人役として出演したライブシーンが圧巻でした。

「『のだめカンタービレ』や『BECK』など、音楽ものはわりとやってきた方ではあるのかなと思うんですけど、これだけいろんなジャンルのアーティストが揃う作品は観たことも、出演したこともなかったので、どういう感じになるのか、正直、台本を読んだ段階では全くわからなかったです。英子と孔明のストーリーの主軸はもちろん台本でわかるのですが、「次はこのアーティストです!」みたいなセリフがあっても、誰が来るか台本には書かれていないので、どんなパフォーマンスをされる方なのかもわかりませんでした。フェスのシーンは、去年『パリピ孔明』のイベントをやりますと告知して、当選した皆さんを観客としてお呼びしただんです。僕が冒頭、お客さんに『実は映画化するので、今日は映画のシーンの撮影です。僕の計略にハマって皆さんは集められました』っていう言い方をして撮影をはじめました(笑)。フェスのシーンは1日で撮影しましたね」

――撮影自体、大掛かりでしたよね。

「物語の核は孔明と英子ですが、一番派手なのはやっぱりフェスのシーンになりますよね。他のシーンはチーフのカメラマン1人が1台で撮っているんですけど、フェスのシーンはWOWOWのライブチームを呼んで、まだ誰もやったことがないやり方で撮影しました。スケジュールも1日しか取れなかったこともあり、とにかく本当のライブみたいな感覚で全部を撮っていこうということで、そういう画になっていたと思います。ある意味、ドキュメンタリーの撮り方に近かったと思います。&TEAMさんや岩田(剛典)くんなど、本人役で出演してくださって、お祭りみたいな1日でしたね」

――楽しそうでありつつも、段取りなどは大変だったのでは。

「このボリュームを1日で撮り切るって、今までの経験上、正直ちょっと無理かもしれないと思ったんです。お芝居パートもやりつつライブシーンも撮らないといけなかったので。僕は、裏でSNSを撮ったり他にやることもあったりと、本番当日はあまりステージを観られないことがわかっていたので、前日のリハーサルを観に行きました。6000人のお客さんは時間の決まりがあったので、お芝居パートは皆さんが帰った後に撮ったりしましたが、最終的にはちょっと巻いて終わったので、やはり優秀なチームでしたね。裏では僕も含めてみんなリアルに走り回っていて、久しぶりに部活みたいな撮影をしましたけど(笑)、プロデューサーもすごいテンションが上がっていましたし、いい思い出になりました」

――上白石萌歌さんは、このフェスの現場で客席からカメラを撮ったり、皆さんへ気配りをする向井さんの立ち振る舞いを見て、向井さんこそ本物の軍師だと思われたそうです。

「フェスの現場では僕は出演する側の人間ではなかったので、演者を支えるという意味では孔明と役どころがリンクしていたんですよね。ステージに立つ人たちが気持ちよくパフォーマンスすることが、この映画のクオリティに繋がってくると思っていたので、舞台のソデやバックヤードにいるときはなるべく皆さんに話しかけるようにしていました。今回、映画から初めましての人たちはやっぱり緊張すると思いましたし、アーティストの方々も自分のコンサートではない、いわゆるホームではない場に来てくださっているので、とにかく撮影を楽しんでいただきたいという気持ちでした」

――ちなみに向井さんもああいうフェスみたいな大きな会場で歌ってみたいと思われますか?

「いや、やめた方がいいかもしれません。仕事が減ります(笑)。ミュージカルが多い劇団☆新感線の舞台に何度か出演させていただいて、今年も出演させていただきますけど、僕、歌っていないですから。『髑髏城の七人~Season 風』(2017年秋公演)はストレートプレイでしたし、『狐晴明九尾狩』(2021年秋公演)でも、歌うキャストはいましたが、僕は歌っていないので難しいですよね」

――そうだったんですね。歌の力で救われる人たちが描かれますが、向井さんご自身は歌の力を感じたことはありますか?

「はい。音楽は日常的に聴いていて、食事中は激しいロックを聴かないとか、シチュエーションによって聴く曲を変えることで気分が変わりますよね。テンションを上げたいときに聴く曲もあるので、音楽の力は常に感じています」

――孔明は戦略を練って計画的に物事を進めていくタイプですが、向井さんはいかがですか?

「わからないことは絶対に調べますし、事前準備はかなりするタイプです。今は何でも調べられる時代なので、前よりは準備がしやすくなっていて助かります、ただ、芝居に関しては、1つの手法に頼ると、ステレオタイプになって面白くなくなるので、そこを壊そうとはします。いろんな角度から見ないと人間ってわからないので、この人はこういう人って決めつけず、柔軟に演じていこうと思っています」

――向井さんにとって軍師的な存在はいらっしゃいますか?

「やっぱりマネージャーですね。どうするか、どうしたいかの相談は都度していますが、基本的に仕事を決めているのはマネージャーなので、英子にとっての孔明みたいな感じなのかなと思います。今月から所属先がなくなって、今は2人でやっていますし、10年くらいついてくれているので、信頼関係も大きいです。自分の好きな作品や役柄など、やりたいことだけだと仕事的にも偏るので、そういう意味で、自分にとっては意外な作品でも、いつも前向きに捉えて、やった方がいいんだなと思いますし、出演した結果、やって良かったと思うことがすごく多いです。孔明役も意外と言えば意外な役でした(笑)」

『パリピ孔明THE MOVIE』4月25日公開
『パリピ孔明』原作・四葉夕ト 漫画・小川亮 (講談社「ヤングマガジン」連載) 監督/渋江修平 脚本/根本ノンジ 出演/向井理、上白石萌歌、森山未來、ディーン・フジオカ、神尾楓珠、詩羽 配給/松竹 
2025年/日本/上映時間118分
 

 

 
取材・文=熊谷真由子 text:Mayuko Kumagai
©四葉夕ト・小川亮 / 講談社 ©2025 「パリピ孔明 THE MOVIE」製作委員会
オシャレ感度をアゲる夏着こなしのアクセント!〈ティソ〉シースター クロノグラフ 38㎜の新色でまわりと差をつける!
SPONSORED
2025.07.18

オシャレ感度をアゲる夏着こなしのアクセント!
〈ティソ〉シースター クロノグラフ 38㎜の新色でまわりと差をつける!

TAGS:   Watches
スポーツとファッションの最高に美しい融合! “ウィンブルドン”にふさわしい〈ラルフ ローレン〉の新たな装い!
SPONSORED
2025.07.16

スポーツとファッションの最高に美しい融合! 
“ウィンブルドン”にふさわしい〈ラルフ ローレン〉の新たな装い!

いまや、スポーツにとってお洒落は欠かせない要素のひとつとなっている。一方で、お洒落ブランドにとっても、スポーツから醸し出される情熱やこだわりなどが魅力的に映る。そんなふたつが相思相愛で融合したとき、そこから新たな世界観が生まれる。その先駆…

TAGS:   Fashion
世界最古の時計ブランド〈ブランパン〉が大阪に登場!ブランドの世界を体感できる限定ポップアップ“フィフティ ファゾムス コレクション”を開催
SPONSORED
2025.07.10

世界最古の時計ブランド〈ブランパン〉が大阪に登場!
ブランドの世界を体感できる限定ポップアップ“フィフティ ファゾムス コレクション”を開催

TAGS:   Watches
〈オメガ〉の“プロフェッショナルライン”に注目。復活した“レイルマスター”と 新色の“シーマスター”、心躍るふたつの名作。
SPONSORED
2025.06.27

〈オメガ〉の“プロフェッショナルライン”に注目。
復活した“レイルマスター”と 新色の“シーマスター”、心躍るふたつの名作。

〈オメガ〉を象徴するコレクションとして、1957年に創設された“プロフェッショナルライン”3部作。その中でも“レイルマスター”は、鉄道職員や電気技師といった強い電磁場が発生する場所で作業する人々を耐磁性の高さで支えた名作。そして、“シーマ…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈ブランパン〉の名シリーズから新作登場。大人の休日にはシックなダイバーズを。
SPONSORED
2025.06.27

〈ブランパン〉の名シリーズから新作登場。
大人の休日にはシックなダイバーズを。

時計の人気トレンドにヴィンテージスタイルがある。1953年に誕生し、基本デザインを継承する“フィフティ ファゾムス”もそのひとつかもしれない。だがそこに懐古趣味はなく、常に新鮮な魅力を感じさせる。機能美という不変の価値があるからだろう。新…

TAGS:   Urban Safari Watches
リーダーにふさわしい〈グラスヒュッテ・オリジナル〉の一本。端正な機械式時計で仕事にも優雅さを。
SPONSORED
2025.06.27

リーダーにふさわしい〈グラスヒュッテ・オリジナル〉の一本。
端正な機械式時計で仕事にも優雅さを。

クルマやカメラなどドイツの工業製品の高い機能と品質は世界的に知られる。時計も例外ではない。〈グラスヒュッテ・オリジナル〉はその代表格だ。クラシカルなスタイルに決して派手さはない。だが漂う気品は、伝統に培われた揺らがぬ時計作りの哲学と美学を…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈パネライ〉の傑作がさらなる進化。タフさと品格を併せ持つエレガントダイバーズ。
SPONSORED
2025.06.27

〈パネライ〉の傑作がさらなる進化。
タフさと品格を併せ持つエレガントダイバーズ。

歴史に裏打ちされた信頼性と機能。そして、存在感を放ちながら、品を保つデザイン性。そのすべてを兼ね備えた〈パネライ〉の“ルミノール マリーナ”は、知性と余裕をまとう大人にふさわしい腕時計だ。その傑作コレクションが今年、大胆な進化を遂げたとい…

TAGS:   Urban Safari Watches
〈エドックス〉の人気ダイバーズ時計が日本限定で登場!“とろやわ”ストラップで夏のビーチを満喫!
SPONSORED
2025.06.25

〈エドックス〉の人気ダイバーズ時計が日本限定で登場!
“とろやわ”ストラップで夏のビーチを満喫!

煌めく太陽に、白い砂浜、青い海。夏のビーチ遊びの季節がやってくる! ラフなビーチコーデの手元だって、やっぱり快適さを求めておきたい。そんな海遊びにはラバーストラップのダイバーズ時計が最適だ。そこでプッシュしておきたいのが〈エドックス〉の日…

TAGS:   Fashion Watches
〈ザ・ブセナテラス〉で過ごす憩いの時間!沖縄バカンスは贅沢でリラクシングなステイを!
SPONSORED
2025.06.25

〈ザ・ブセナテラス〉で過ごす憩いの時間!
沖縄バカンスは贅沢でリラクシングなステイを!

〈ザ・ブセナテラス〉は、日々の疲れを癒し、日常では味わえない贅沢な時間を過ごせる。充実したホテルの設備・サービス、海に面した立地を生かしたマリンアクティビティプログラム。ここは1泊2日くらいでは気づけない、魅力を秘めている。パートナーとと…

TAGS:   Stay&Travel
これでライフスタイルが見違える!新鮮アイテムでいつもの夏をアップデイト!
SPONSORED
2025.06.25

これでライフスタイルが見違える!
新鮮アイテムでいつもの夏をアップデイト!

いよいよ待ちに待った夏。バカンスを楽しみにしている人も多いだろう。たとえ予定がなくても、気温の上昇とともに気分をぐっと上げていきたい。そんなときに必要なのが、ライフスタイルをアップデイトするためのアイテムだ。これさえあれば、いつもとはひと…

NEWS ニュース

More

loading

ページトップへ