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CULTURE カルチャー

2024.02.23

マ・ドンソク来日インタビュー【後編】
「私が主演では興行的に厳しいとさえ言われた」



ワンパンチで敵をノックアウトする“怪物刑事”、マ・ソクトが悪党を一掃していく韓国映画『犯罪都市』。そのシリーズ第3作『犯罪都市 NO WAY OUT』で、今や“マ・ソクトと言えばこの人!”となったマ・ドンソクと、彼の前に立ちはだかる日本のヤクザ、リキを演じた青木崇高が共演。主演俳優であり、プロデューサーでもあるマ・ドンソクは、悪役としてシリーズ初参加を果たした青木崇高を信頼し、撮影現場での彼にも気を配っていた。

青木にとって『犯罪都市 NO WAY OUT』がかなり恵まれた韓国映画デビュー作となったのは、インタビュー前編で2人が交わした会話の内容からも分かる通り。その背景には、『犯罪都市』シリーズを愛するマ・ドンソクの想いが込められていた。今や韓国映画界を代表するスター俳優の1人となったマ・ドンソクだが、最初から順調にスターへの階段を上ってきたわけではない。そして、大ヒットシリーズとなった『犯罪都市』も、第1作を送り出した頃は懐疑的な意見の数々にさらされていたという。
 

  

 


――『犯罪都市』のシリーズ化は当初から想定なさっていたのでしょうか?

マ「私は演劇学校で演技を学んだり、舞台で経験を積んでから映画に出演するようになったりしたわけではなく、スポーツをしながら人生の大半を過ごしてきました。なかでも主にボクシングをしてきたのですが、ボクシングをはじめたきっかけは『ロッキー』(1976年)が好きだったから。映画というものがもともと好きだったんです。では、そのようにスポーツの世界に身を置いてきた人間が、映画界で叶えたい夢とは何か。私にとっては、アクション映画のシリーズを作るのが1つの夢でした」

――夢は順調に叶いましたか?

マ「俳優は台本をもらう立場であり、台本が来るまで待っていなければいけません。たとえ演じたい役があっても、演じられないことのほうが多いですよね。私はエキストラからキャリアをスタートさせた人間ですから、役を得られる機会の大切さを知っていますし、その機会が少ないことも承知しています。だからこそ、作品が巡ってこなければ自分で作ろうという気持ちになりました。自分で登場人物を考え、シリーズ化をする。ですが、当初は反対する声も多かったです。実際、作れない可能性が大きかった。刑事もののシリーズ化は決して簡単ではありませんし、私が主演では興行的に厳しいとさえ言われました。でも、私はどうしても作りたかったんです。かつての私は小さな部屋に住んでいて、その部屋の壁に『犯罪都市』の企画書を貼っていました。毎日それを見ながら企画を膨らませて。今はシリーズがヒットしましたので、以前よりは大きな家に住んでいますけど(笑)」

青木「よかった(笑)」

マ「(日本語で)お金〜!(笑)」
 

  

 


――そんな想いが詰まった作品で、青木さんは韓国映画デビューを果たしたわけですね。

青木「今や韓国のエンターテイメントは世界を席巻していますが、その中でも1000万人(韓国における『犯罪都市 NO WAY OUT』の観客動員数)を超える大ヒットとなった作品に関わることができて感慨深いです。スタッフ、キャストの皆さんと一緒に2022年の夏を過ごせたことが何よりの思い出ですね。一過性のものにはしたくないですし、これをきっかけに韓国の作品にもしっかり出ていきたいです」

マ「実は、青木さんのアクションはハリウッドのスタッフにも好評なんです。現在、私はハリウッドでも活動していて。マーベル映画に出演するだけでなく、プロデューサーとして関わっている作品もあるのですが、ハリウッドのスタジオの人たちに青木さんの剣術アクションを見せてみました。ちょっと自慢したくて(笑)。そうしたら、かなり驚かれましたね。『こんなにも難しいアクションを短期間で!?』って。青木さんが劇中で披露しているようなタイプのアクションを撮りたいと、彼らはしきりに言っていました」

青木「ありがたいですね。反応があるようでしたら、ぜひハリウッドも視野に入れていきたいです。日本の作品はもちろん、海外の作品にも目を向けたい。そう考える大きなきっかけを、この『犯罪都市 NO WAY OUT』が作ってくれました」
 

  

 


――『犯罪都市』のシリーズもまだまだ続きますし。

マ「今のところ、『犯罪都市』シリーズの構想は8作目まであり、台本も書いています。その中には海外編もありますし、スピンオフ的なものも。グローバル化も考えていますね。今までのシリーズに出てきたヴィランがまた登場する……なんてこともあるかもしれませんよ」

――青木さんは韓国公開時のプロモーションにも参加なさっていますね。

青木「日本だと公開初日の舞台挨拶は1〜2カ所の映画館を回り、それぞれ30〜40分ほど登壇するスタイルですが、韓国ではとにかくたくさんのスクリーンを5分刻みで回りました。両方の良さがあると思いますが、出演者としては、より多くのお客さんの熱気を浴びられたのがうれしかったです。上映後に登壇することもありましたし。あと、1日の終わりにチームでご飯を食べるのも習慣になっていて、すごく充実していました」

――お2人でまた共演する機会があるとしたら?

青木「今回は敵同士でしたから、次は味方同士になって悪者を一緒に退治したいですね。あと、マ・ドンソクさんのコメディも好きなので、そういった作品でもご一緒できたらうれしいです」

マ「私も味方同士になりたいです(笑)。コメディもいいですし、スリラーもいいかも……。とにかく、いい機会があればまたぜひ共演したいです。映画って、本当にいいものですよね。国境も言葉も関係ないですし、映画を通して1つになれる。お互いに共感しながら1つの作品が作ることが、何よりの幸せだと思います」

『犯罪都市 NO WAY OUT』2月23日公開
監督/イ・サンヨン 主演/マ・ドンソク、イ・ジュニョク、青木崇高、國村隼、イ・ボムス、キム・ミンジェ、コ・ギュピル
2023年/韓国/上映時間105分


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取材・文=渡邉ひかる text:Hikaru Watanabe
(C)ABO ENTERTAINMENT PRESENTS A BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT PRODUCTION WORLD SALES BY K-MOVIE ENTERTAINMENT
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