【映画まとめ】ケヴィン・ベーコン出演映画8選!
『Safari Online』で掲載してきた記事の中から、ケヴィン・ベーコンの出演映画をまとめてご紹介!
『フットルース』
製作年/1984年 監督/ハーバート・ロス 出演/ケヴィン・ベーコン、ロリ・シンガー、ダイアン・ウィースト
怒りを爆発させる踊りにアツくなる!
『サタデー・ナイト・フィーバー』を皮切りに、『フラッシュダンス』、『ダーティ・ダンシング』など、1970年代後半〜1980年代はダンス映画が一大ブームを起こした時代だった。ブームとはいえ、主人公のように踊り出したくなるかどうかは人それぞれ。
しかし『フットルース』ほど、高い確率で一緒に踊りたくなる映画はないのでは? 主人公がさまざまなシチュエーションで踊り出すこの映画。1984年の公開時は、MTVが隆盛を極め始めた時期でもあったことで、『フットルース』もひとつのカルチャーとして、当時の若い世代を熱狂させた。
ダンスやロックを禁止された田舎町に引っ越してきたレン・マコーミックが、周囲の大人たちの反対を押し切って、高校の卒業パーティを強行しようとする……と、ストーリー自体は、ありきたりの域を出ないレベル。
しかし名曲『ネヴァー』とともに、怒りを爆発させるようにレンが踊るシーンは、いま改めて観ても胸が熱くなる。そのほかにもケニー・ロギンスの主題歌『フットルース』や『ヒーロー』など、色褪せない曲の数々にテンションが上がりっぱなし!
レンを演じたケヴィン・ベーコンは反逆精神を全身で体現して一躍、スターの地位を確立。その後、現在に至るまで長い俳優人生を送っている。2011年には『フットルース 夢に向かって』というリメイクも誕生した。
『トレマーズ』
製作年/1990年 原案・脚本/S・S・ウィルソン 監督/ロン・アンダーウッド 出演/ケヴィン・ベーコン、フレッド・ウォード
地底にいる巨大生物には爆弾が効果的!
砂漠の町で何でも屋を営むヴァルとアールのコンビが、謎の死体や羊の死骸を発見。やがてその原因が、地底を這う全長10メートルもの狂暴な巨大生物=グラボイドの存在を知ることに。それも一匹だけではなく、なんと4匹!
町の脅威となった、この獰猛な肉食獣は今や住宅地にも出没して捕食を続けている。生存者たちと合流したヴァルとアールは、グラボイドから町を守るために決死の行動に打って出る!
世界中でヒットを飛ばし、シリーズ化もされた快作。巨大なツチノコともいうべきグラボイドから生き延びるには、まず振動を立てないこと。それを察知するや、怪物は猛スピードで地底を突進し、無数の触手で獲物をとらえたり、または突然地上に現われて丸飲みにしたり。
なにしろ、バスケットボールをドリブルしただけで反応してしまうのだから、慎重な行動が必要だ。倒すには、銃火器よりも爆弾が効果的だが、口から体内にそれを放ることが望ましい。地底からの見えない脅威に備えよ!
『アフリカン・ダンク』
製作年/1993年 監督/ポール・マイケル・グレイザー 脚本/マックス・アップル 出演/ケヴィン・ベーコン、チャールズ・ギトンガ・マイーナ、ヨランダ・バスケス
アフリカの有望株をどうスカウトする!?
大学のバスケットボールチームでアシスタントコーチを務めるジミー(ケヴィン・ベーコン)は、たまたま目にした映像の中に圧巻の身長と驚異的なジャンプ力を誇る“未来のスター選手”を発見。だが、その若者は遥か遠いアフリカの地に住んでいた。しかも、彼はケニアの部族のプリンスだという。はるばるアフリカを訪れたジミーは、あの手この手を使ってのスカウト作戦を繰り広げることになるが……。
カルチャーギャップコメディといった趣のストーリーが続くが、クライマックスはバスケットボールの試合に向けての猛特訓と、試合の勝敗が鍵を握る展開に。NBAのスター選手だったボブ・マカドゥーがテクニカルアドバイザーを務めている。
『激流』
製作年/1994年 監督/カーティス・ハンソン 出演/メリル・ストリープ、ケヴィン・ベーコン、デヴィッド・ストラザーン、ジョン・C・ライリー
急流下りを舞台にした傑作スリラー!
夫や息子と川下りを楽しむため、故郷の川を訪れたゲイル。一家はひょんなことから2人の青年と行動を共にすることになるが、彼らの正体は逃亡中の凶悪犯だった……! 川を下って国境を越えたい凶悪犯たちと、彼らに遭遇してしまったことで命の危険にさらされる一家の攻防が危険な急流を舞台に展開。
元リバーガイドで川下りの経験豊富な母親を名女優メリル・ストリープ、一家を突然の恐怖に突き落とす青年をケヴィン・ベーコンが演じている。モンタナ州のクートネー川など、川下りのシーンはほぼ全編実際の川で撮影。超危険な激流ポイント“ガントレット”の映像も迫力満点で、川の危険性と犯罪者の恐怖がダブルで襲い来るスリラーに仕上がっている。
『アポロ13』
製作年/1995年 監督/ロン・ハワード 出演/トム・ハンクス、ゲイリー・シニーズ、ケヴィン・ベーコン
宇宙空間でも諦めないことが大事!
人類の月面着陸を実現させた“アポロ計画”で最悪の事態が発生。宇宙に打ち上げたアポロ13号で爆破事故が発生して、このままでは月に降りられないどころか、3人の乗組員の地球帰還も絶望的! “針の穴にラクダを通すような”という慣用句があるが、このミッションは純度100%の、“針の穴にラクダを通すような”超難関のオンパレードなのだ。
減っていく空気、凍える寒さ、少しでも間違えば大気圏で燃え尽きるか、地表か海に叩きつけられる。しかも月を一周するせいで地球との交信もできなくなる。あれもダメこれもダメ、次々と出される救出案もどこかに欠陥があり、もう運を天に任せてしまいたくなるが、最後の最後までできることはすべてやる。決して諦めないメンタルこそが、宇宙で一番必要なものだと教えてくれる映画だ。
しかし、宇宙旅行も一般人が行ける時代になり(まだ相当なお金が必要ですが)、その先の未来にはもちろん月旅行も待っている。でも、『アポロ13』の宇宙飛行士たちの気概だけは持って飛び立ちたい。そしてどんなトラブルがあっても、無事に地球に帰ってくるべし!
『ワイルドシングス』
製作年/1998年 監督/ジョン・マクノートン 脚本/スティーブン・ピータース 出演/ケヴィン・ベーコン、デニス・リチャーズ、マット・ディロン
事件が解決したと思ったら、その先があった!
ハイスクールで心理カウンセラーを務めるイケメンの教師サムが、裕福な家の女生徒ケリーにレイプされたと告発される。追い打ちをかけるように、ほかの女生徒スージーも、彼にレイプされたことがあると証言。だが、法廷でそれらが狂言であったことが判明。サムはケリーの母から莫大な示談金を得て街を去る。ところが、これは彼とケリー、スージーが組んだ大芝居だった。彼らの結託を疑っていた刑事レイは、真相を追って奔走する。
<ココからネタバレ>
3者の結託が判明するのはホンの小手調べで、どんでん返しはさらに続く。レイが動いていることに動揺したスージーは口封じのために殺され、その犯人と見られたケリーもレイに射殺される。これもすべて仕組まれたことで、サムとレイは手を組んでいた……と思いきや、真の黒幕が後に発覚! これぞ正しい二転三転で、マット・ディロンやケヴィン・ベーコンらクセ者俳優たちの妙演も相まって、最後の最後まで目が離せない!
『マイ・ドッグ・スキップ』
製作年/2000年 監督/ジェイ・ラッセル 出演/フランキー・ムニッズ、ダイアン・レイン、ケヴィン・ベーコン
犬と少年の成長物語!
『ホワイト・ゴッド』からは一転、“犬は最良の友”を描く、犬と少年の友情&成長物語で、原作は作家ウィリー・モリスの自伝小説。
1942年、ミシシッピー州。内気でひ弱な友達がいない主人公ウィリーは9歳の誕生日に母親からジャック・ラッセル・テリアの子犬をプレゼントされる。スキップと名付けたその犬は、ようやくできたウィリーの唯一無二の親友になる。
人懐こく賢いスキップと過ごすことで、いじめっ子たちとも渡り合い、次第に外の世界に目を向けて変化していくウィリー。友達ができ、淡い初恋をし、アメフトや野球をする仲間もできる……。
そんな成長が微笑ましいエピソードと共に描かれていく。けれど、ある時、ウィリーがとったある行動が原因でスキップの命が危険にさらされることになる。人間同士でも近くにいる人の大切さを忘れて傷つけてしまうことがあるけれど、ウィリーもそう。
その時、自分の過ちに気付き、心を正せるかは成長の重要な側面なのだと、ちょっとほろ苦い気持ちに。ウィリーの隣人で野球選手ディンクを演じたルーク・ウィルソン、厳格な父親を演じたケヴィン・ベーコン、明るく朗らかな母を演じたダイアン・レインが堅実な演技を魅せる。
『狼の死刑宣告』
製作年/2007年 監督/ジェームズ・ワン 出演/ケヴィン・ベーコン、ギャレッド・ヘドランド、ケリー・プレストン
覚悟を決めたいのなら、コレ!
ビジネスマンのニック(ケヴィン・ベーコン)はガソリンスタンドでギャングの襲撃に遭遇し、長男を惨殺されてしまう。家族全員が悲しみに暮れる中、犯人の裁判で証言をすることになったニックは、法の裁きでは納得する結末が得られないと察知。自らの手で復讐を遂げようとするが、それはギャングを相手にした戦争の始まりだった……。
『アクアマン』のジェームズ・ワン監督が、ブライアン・ガーフィールドの小説を映画化。ごく平凡な家庭人だった男が、やがて復讐の鬼と化していく。当初は怒りを行動に移すことすらおぼつかなかったニックが、髪を刈りこみ、多数の銃器を手に戦闘開始。
そこから見えてくるのは、1人の男の覚悟だ。復讐の連鎖からは何も生まれないが、それでも覚悟を決めなくてはならないときが人にはある。その非情な現実を、過激な描写と共に教えてくれる1作。