【傑作選】ネットフリックスで観られる絶対に面白い作品10選②
これまでSafari Onlineで配信してきた作品の中からネットフリックスで観られる絶対面白い10作を選り抜いてご紹介!今回はその第2弾!
『ザ・マザー:母という名の暗殺者』
製作年/2023年 原案・製作・脚本/ミシャ・グリーン 製作・出演/ジェニファー・ロペス 監督/ニキ・カーロ 出演/ジョセフ・ファインズ、ルーシー・パエス、オマリ・ハードウィック、ガエル・ガルシア・ベルナル
銃撃戦にカーアクションと予想以上の激しさに圧倒される!
軍隊を経験し、殺し屋となった主人公(名前は出てこない)。妊娠中に危険な目に遭いながら、なんとか娘を出産するも、その娘の安全を考えて離ればなれの人生を強いられる。しかし12年後、娘に危険が迫ると知り、身分を隠して再会を果たすのだが……。
ジェニロペが演じる“マザー”は、イラクやアフガニスタンの戦地で46人を暗殺。ライフルのM24で、1300m離れた相手も仕留める凄腕スナイパーだ。その鮮やかなテクニックと不屈の闘争心を、衰え知らずの肉体で表現するジェニロペに、誰もが惚れぼれしてしまうはず。
とくに中盤のキューバでは、敵とのチェイスで見ず知らずの相手のクルマを奪うなど、かなり強引なシーンもあるのだが、この人が演じると説得力が増すから不思議! ひたすら切羽詰まった顔を貫くジェニロペに圧倒されながら、アクション演出は全体に過激なので、思わず声を上げてしまう瞬間もある。
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『刑事ジョン・ルーサー フォールン・サン』
製作年/2023年 原作・製作・脚本/ニール・クロス 監督/ジェイミー・ペイン 出演/イドリス・エルバ、シンシア・エリボ、アンディ・サーキス
スリリングな展開にハラハラする!
この『刑事ジョン・ルーサー』は2010年からイギリスのBBCで放映され、シーズン5まで続いているシリーズ。日本でも配信やNHK BSの放映などで密かな人気を保つ刑事モノだが、サイコパス的な事件を多く扱い、衝撃度も高い。
主人公であるロンドン警察の警部ジョン・ルーサーも、ちょっと精神的に不安定なキャラで、その部分がサスペンス感を盛り上げたりする。待望の映画版は、描かれる事件もかなりショッキング。無差別とも思われる連続殺人が発生し、しかもその犯行方法が狂気そのもの。犯人の策略にハマったルーサーは刑務所に収容されるも、なんとか事件を解決すべく脱獄を図ろうとする。
ルーサーを演じるイドリス・エルバは一時、次のジェームズ・ボンド役に名前が挙がっただけあって、パワフルな存在感。そこに人間味あふれる演技、アウトローの危うさを加えて観る者を魅了する。目を疑う脱獄劇や、ロンドンの観光スポットでの緊迫の激闘では、エルバのアクションの才能も冴えわたる。このルーサーを映画で初めて観る人も、俳優と役の最高レベルの合体を確信できるはず。
そして本作で最大のポイントとなるのは、捜査に行き詰まる警察が、ルーサーを“利用”して凶悪犯に接近する流れ。それぞれの思惑が入り乱れ、さらなる衝撃の犯行も起こったりして、スリリングな空気はラストまで充満。犯人がターゲットにするのが、周囲に言えない秘密を抱える人たちだが、それがどう選ばれるか……。観ているこちらも思わず“明日は我が身?”と実感してしまうのも、本作の怖さ!
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『西部戦線異状なし』
製作年/2022年 原作/エリッヒ・マリア・レマルク 製作・監督・脚本/エドワード・ベルガー 出演/フェリックス・カメラー、アルブレヒト・シュッヘ、アーロン・ヒルマー、モーリッツ・クラウス
臨場感にただただ圧倒される!
映画ファンなら、このタイトルに聞き覚えがあるかもしれない。今から92年前の1930年の映画で、アカデミー賞作品賞などを受賞した名作だ。ドイツのエーリヒ・マリア・レマルクが書いた反戦小説を、ハリウッドが映画化。その衝撃のラストシーンは今もなお語り継がれている。
今回は、同原作を基にドイツが新作として完成。第一次世界大戦中のヨーロッパで、西部戦線へ赴いた17歳のドイツ兵、パウルを中心に、フランス側を相手にした戦争の最前線、その過酷な運命が描かれていく。パウルの志願の経緯や、ドイツとフランス、それぞれの司令官の苦悩や協議のエピソードも出てくるが、基本的に兵士目線による激烈バトルに焦点を絞った作り。観ているこちらも戦地に放り出されたとような感覚で、生死ギリギリのスリルを味わうことになる。
冒頭からいきなり壮絶なシーンの連続だが、ほかの戦争映画と大きく違うのは、犠牲者の“後処理”まで見せる演出。戦地での人命の軽さがひしひしと伝わり、背筋が凍る。数秒前まで隣にいた仲間の死。バラバラになる肉体……と、容赦のない映像にも息をのむばかり。思わず声を上げてしまうショッキングなシーンも用意される。
一方で戦車や銃、手榴弾など、第一次世界大戦時のメカや武器が丁寧に再現され、戦争映画ファンにとっての見どころも満載だ。そしてもちろん、100年以上前の悲劇に現在進行形の戦争が重なる瞬間もあり、人間の愚かさ、戦いの虚しさを突きつけてくる。
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『グッド・ナース』
製作年/2022年 原作/チャールズ・グレーバー 監督/トビアス・リンホルム 脚本/クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 出演/ジェシカ・チャステイン、エディ・レッドメイン、ンナムディ・アサマア
身近な恐怖を突きつけられる!
本作の題材になった実際の事件は、病院での入院患者の相次ぐ不審死。亡くなった患者の体内からありえない量のインスリンが発見される。つまり故意に点滴の中に混ぜられていたのだ。やがて一人の看護師への疑惑が持ち上がる。その看護師チャーリーは9つの病院を転々としており、勤務先で必ず同様の不審死事件が起こっていた。シングルマザーの看護師エイミーは何も知らずに新たな同僚のチャーリーと親しくなり、彼はエイミーの娘たちとも仲良くなる。やはて警察も動き出すなか、全編、張り詰めた空気に包まれるサスペンスが展開していく。
病院の患者にとって医師や看護師は絶対的に信頼を寄せる相手。しかし日本でもこれと似た事件が起こったように、邪悪な存在がそこに紛れていれば、患者は成す術もない。その恐ろしさが、リアルに伝わってくる。事件を隠ぺいしよいとする病院側の体質も生々しい。本作の舞台は2003年でオバマケアがはじまる前のこと。エイミーは心臓疾患を抱えているが、健康保険に未加入で1回の検査や診察に支払うのが、なんと980ドル(約15万円)! アメリカの医療費も衝撃的だ。エイミー役のジェシカ・チャステインとチャーリー役のエディ・レッドメインは、ともにオスカー俳優だけあって、圧巻の演技で観る者の目をクギづけにする。
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『目指せメタルロード』
製作年/2022年 製作・脚本/D・B・ワイス 監督/ピーター・ソレット 出演/ジェイデン・マーテル、アイシス・ヘインズワース、エイドリアン・グリーンスミス
ヘビメタバンドを結成する高校生3人組の奮闘ぶりが面白い!
『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしたように“バンド映画”は、アクション映画とはまた違ったベクトルで、観ているこちらのアドレナリンを上昇させる。音楽そのもののパワーはもちろん、メンバー同士の関係が超ドラマチックだったりするからだ。そんなバンド映画に、またひとつ愛すべき一作が誕生した。
バンドといっても、タイトルにあるように“ヘビメタ”。高校でマーチングバンド部に所属するケビンが、メタル大好きなハンターから誘われ、メタルバンドを組む。ケビンはドラム、ハンターはギターを担当するが、あと一人、どうしてもベースが必要。なかなかメタルに興味がある生徒がいないなか、ケビンが目をつけたのはチェロが得意な女子、エミリーだった。こんなメンバーでバンドが組めるのか、学内のバンドコンテストに出場できるのか、というドラマが、ハリウッド王道の青春ムービーのノリで進んでいく。メタルが好きなハンターは白い目で見られるし、明らかに気弱なイメージのケビンはイジメの標的になり、エミリーは精神的トラブルを抱えていたりと、キャラ設定も絶妙で3人の奮闘に共感してしまう作りだ。
この手の作品、往々にしてディープなネタがいっぱい出てくるが、本作の場合はメタルのバンドや曲の蘊蓄(うんちく)はサラリ。マニアックに行きすぎないので、実に観やすい。ハンターがこだわるのが“ポスト・デスメタル”。つまり自分たちの音楽を極めようとするし、「権力には真実と抵抗、そしてスピードだ」と語られるメタルの精神も、人生哲学っぽくて妙にカッコいい! 劇中には思わぬカーアクションもあったりと、サービス精神もたっぷり。そしてもちろんクライマックスのステージパフォーマンスは怒涛の映像&サウンドで展開されるので、気づいたら興奮と感動に酔ってしまった……という印象。ヘビメタのレジェンドたちが意外なシーンで登場するが、彼らとケビンの会話も実に味わい深い。
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『レッド・ノーティス』
製作年/2021年 製作・出演/ドウェイン・ジョンソン 監督/ローソン・マーシャル・サーバー 出演/ガル・ギャドット、ライアン・レイノルズ、リトゥ・アリヤ
壮大なスペクタクル犯罪劇!
『デッドプール』のライアン・レイノルズ、『ワイルド・スピード』シリーズなど大ヒット作が続くドウェイン・ジョンソン、そしてワンダーウーマン役でおなじみのガル・ガドット。3大スターが世界を駆け巡るアクション大作で集結。それだけで面白さは保証されたようなもの! レッド・ノーティスとは、インターポール(国際刑事警察機構)から最重要の指名手配犯に出された国際手配書のこと。高級美術品を狙う詐欺師のノーランが、レッド・ノーティスのターゲットだ。ローマでクレオパトラが残した秘宝を狙う彼の前に、FBIのスゴ腕捜査官が立ちふさがるが、インターポール、謎の大泥棒も入り混じり、壮大なスペクタクル犯罪劇へと突入する。
ツッコミどころもあるものの、一気の勢いにかき消される感じ。そして何より、R・レイノルズの、おちゃめ&おとぼけな活躍、ロック様の豪快さとコミカルな演技、男2人を手玉に取って余裕のガルと、これ以上ないほどのハマリ役を託されたスターたちに、最後の最後まで魅了されるのは間違いない。
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『ドント・ルック・アップ』
製作年/2021年 原案・製作・監督・脚本/アダム・マッケイ 出演/レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、アリアナ・グランデ
惑星衝突で人類滅亡の危機に人々はどうする!?
天文学を専攻するミンディ博士と、教え子の大学院生ケイトが、地球に向かってくる巨大な隕石を発見。半年後に太平洋に墜落し、その被害は人類を壊滅させると予想される。あわてた2人は、アメリカ大統領に直訴するも、真剣に取り合ってもらえず、TV番組や、大企業を巻き込んで信じがたい大騒動へ発展。とりあえず彗星に攻撃を与えて進路を変えようとする作戦がはじまり……と、基本は地球滅亡のパニック映画なのだが、ノリは完全にエンタテインメント。
次々と事態が変わるジェットコースーターのような流れに乗せられつつ、ホワイトハウスやTV局の目を疑うような事実で超ブラックな笑いを誘ったりする。『サタデー・ナイト・ライブ』出身で、『バイス』などを手がけて、現在のハリウッドで最も勢いのあるアダム・マッケイ監督が、その才能を全開にした印象。
最初はさえない天文学者がメディアの人気者になるミンディ博士役にレオナルド・ディカプリオ。強気ながら、肝心な時に失敗する教え子のケイト役がジェニファー・ローレンス。このコンビのやりとりが最高に楽しいうえに、メリル・ストリープはアメリカ大統領役で大怪演。TVキャスターのケイト・ブランシェット、大企業CEOのマーク・ライランスと、ズラリ揃ったオスカー俳優が、それぞれ過去の作品とまったく違った演技。自身をパロったようなアリアナ・グランデも加わり、サプライズと笑いの連鎖が止まらない。彗星接近のカウントダウンの結果と、彼らの運命は? ここまで先が読めない作品も珍しいし、そのラストも軽々と予想を超えていく!
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『スイートガール』
製作年/2021年 製作・監督/ブライアン・アンドリュー・メンドーサ 脚本/グレッグ・ハーウィッツ、フィリップ・アイズナー 出演/ジェイソン・モモア、イザベラ・メルセド
後半は、かなりとんでもない展開へ!
ガンで苦しむ妻を見守るレイ・クーパーは、新たな薬に最後の望みをかけていた。しかしその新薬は突如、市場に出ないことが決定され、妻は死去。製薬会社のダークな思惑が絡んでいると感づいたレイは、真実を突き止めようとしたところ、逆に謎の組織に命を狙われることになってしまう。レイと、娘のレイチェルは壮絶な運命に巻き込まれていき……。
大切な家族を亡くした失意の父娘の復讐劇というストーリーなのだが、父娘ともにボクシングで鍛えているという設定で、要所に過激なバトルも用意され、アクションサスペンス映画のムードが濃厚。とくにレイの戦闘シーンは「なんでこんなに強いんだ?」とも感じるけれど、『アクアマン』でのスーパーパワーが重なって、観ているうちに説得力を帯びていくから不思議!
そしてこの映画、後半にかなりとんでもない展開へなだれ込む。映画を観慣れた人も、たぶん心の準備ができておらず、驚くのではないか。その時点でタイトルが『スイートガール』だったことを思い出すと、なかなか意味深かも。
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『オールド・ガード』
製作年/2020年 原作・製作総指揮/グレッグ・ルッカ 監督/ジーナ・プリンス=バイスウッド 出演/シャーリーズ・セロン、キキ・レイン、マーワン・ケンザリ
不死身の肉体を持つ苦悩に、最後は涙!
シャーリーズが演じるアンディは、“不死”の肉体を持って生まれてきたという設定。戦いでケガをしてもすぐに治癒し、命を落とすことはない。何百年も生き続け、人類の歴史に“傭兵”として関与し、重要なミッションをこなしてきた。
“オールド・ガード”と呼ばれる不死身のチームは、新たにメンバー入りした軍兵士のナイルを含めて現在、4人。彼らは“死なない”という特殊な能力を持っているのだが、それ複製しようと、製薬会社が恐るべき陰謀を仕掛けてくる。
一見、スーパーヒーロー映画のようだが、描写は徹底してリアル。アクションとドラマのバランスも絶妙で、グイグイと作品世界に引きこまれる感覚を味わえる。
スリムなボディを生かした、流れるように美しいアクション。そして、男たちも率いて限界に挑むリーダーシップ。シャーリーズの性別を超えたかっこよさは、そのしなやかな動きを観ているだけで惚れぼれする! また新メンバーのナイル(こちらも女性)の無鉄砲な活躍にもテンションがアガるだろう。
そして、オールド・ガードたちの“永遠に生き続ける”という能力を持ったがための苦悩、これに関しても要所要所で語られ、その痛切さもビンビン伝わってくる。メリハリあるストーリー展開は、実に映画然としている。ちなみに、一瞬だけ登場する脇キャラも印象的なので、ご注目を。全体の流れから、シリーズ化の可能性も感じてしまうので、そんな想像力を広げながら楽しむのも一興だ。
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『ミッドナイト・スカイ』
製作年/2020年 製作・監督・出演/ジョージ・クルーニー 出演/フェリシティ・ジョーンズ、カイル・チャンドラー
リアリティかつスケール感のある映像に圧倒される!
ジョージ・クルーニーが演じるのは、北極の基地に1人で残った科学者のオーガスティン。舞台は2049年。地球は滅亡の危機を迎えている状況で、多くの人が避難先を探す中、彼は宇宙船と交信して、地球に戻ることは危険だと知らせようとする。
孤独な時間を過ごすオーガスティンは、交信のために吹雪の中、遠く離れた天文台へ向かう。彼のサバイバルと奇妙な体験、さらに宇宙船の乗組員たちのドラマも同時進行し、未体験のスリルとスペクタクル、感動を届ける作品に仕上がった。
『ゼロ・グラビティ』では宇宙空間で自らの命を犠牲にしてまで仲間を助けたジョージ・クルーニー。今回は地上から宇宙船を助けるという役まわりだが、ヒゲもボーボーの姿で、より悲壮感を漂わせる表情に心を揺さぶられる。
そして宇宙のシーンにも力が入っており、宇宙船の美しい外観のデザインや内部の最新システムは、斬新ながらリアリティ満点。SF映画ファンが観てもテンションがアガるはず。要所のアクションのスケール感や、思わぬドッキリシーンの入れ方、謎の人物の行動の描写など、“監督ジョージ”の演出力も安定感バッチリ。宇宙船の地球への帰還と、オーガスティンの運命がひとつになるクライマックスも、“大人の演出”で見せきったジョージ、さすがである!
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