ニコライ・バーグマンが教えてくれる、お家の花の選び方!
「家の中の雰囲気を変えたい」。なぜか春はそう感じます。さらに外出がままならない今の状況ならなおさら。家具やインテリアといった大がかりなものではなく、 まずはお花を飾って雰囲気を変えてみるのはどうでしょう? でも、どんな花をどこに置けばいいのか、悩みますよね。そこで、世界で活躍するフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンに花の飾り方を教えてもらいました。
「花には不思議な力があって、そこにあるだけで癒されます。また、春の花は蕾から花びらが大きく開き、日々の変化が大きくて楽しい。花選びは、その人が満足す ればそれで十分です。まずは、楽しむことが大事。個人的には、季節感を大事にしています。技術の進歩によって季節ではない花も手に入ることがある時代です。でも、だからこそ、季節に合った花を飾るのがいいと思います。そして、家の中なら、 なるべくシンプルなほうが花のよさを感じられると思います」 花について、こうアドバイスをくれたニコライに、家の飾る場所ごとに、春のおすすめの花を教えてもらったので、是非参考にしてみてください。
01 Dining Table Flower
“チューリップ”
「家族の集まる食卓は、ハッピーな雰囲気がいいですよね。なので、色あざやかなチューリップなんてぴったり です。デンマークでは、色をミックスして、ボリュームのある飾り方をよくします。コントラストを楽しむなら、白と色の2色使いもきれいです。花の量の80%ほどをスパイラルで組んで花瓶に入れます。四方に広がるので、空間の空いた部分に残りの20%の花を挿しこんでいくと、上手に生けることができます」
02 Kitchen
“ラナンキュラス”
「日本のキッチンは飾り場所が少ないことが多いので、長く咲く花を数本。 そのぶん、花が大きく花びらも多い、ラナンキュラスのようなタイプが合います。水は花瓶の60%くらい。水に浸かる部分の葉を取るとバクテリアの心配もなくなります」
03 Living
“ミモザ×タマシダ”
「陽のあたる場所には、もちのいい枝や葉ものが合います。花であれば、ミモザやネコヤナギが私は好きです。それだけでも絵になりますが、下のほうにグリーンを入れても爽やかです。ミモザを花瓶に入れ、葉をまわりに挿していくと安定します」
04 Entrance
“桃×モンステラ”
「玄関は季節を感じる枝ものを。今なら、香りも強い桃や桜。コントラストが欲しい場合、花と葉で大小の差をつけたり、濃いグリーンを入れるとバランスがとれます。花瓶の手前に枝ものを入れ、 それを支えるように葉を挿すと形が崩れません」
05 Bedroom
“ダリア”
「寝室は、安らげる繊細なものがおすすめです。シンプルで顔が大きい花。 そしてこれも数本がいいでしょう。たとえば、ダリアやアマリリス。数本の場合は、口が狭くて下に広がっている花瓶が生けやすいです。毎日お水を替えてあげてください」
フラワーボックスを作り出した花の魔術師。
Nicolai Bergmann[ニコライ・バーグマン]
デンマーク出身。1996年 に初来日。フラワーボック スを考案し、人気を不動 のものに。現在はカフェ やプロダクトデザインな ど多彩な活動をとおして 花の可能性を広げている。
ニコライ・バーグマンの世界観を体感できるガーデン。
ニコライ・バーグマンが箱根・強羅 に4月15日(金)ガーデンをオープン。四季ごとに彩られる自然の美しさとフラワーアートを五感で体感できる〝ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ〞。事前予約は4月1日(金)〜。Hakonegardens.jp。
●ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン
TEL:03-5464-0716
URL:https://www.nicolaibergmann.com/
『Safari me time』Vol.7 P13掲載