今度は宇宙まで大爆走!『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
みんな大好き、ワイスピ。待望のシリーズ9作め(スピンオフも入れると10作め)は、タイトルにあるとおり、ジェットエンジン(というか、もっとスゴいもの!)がキーポイントになって、またもわれわれの度肝を抜く。そしてシリーズの愛にも満ちた快作になっている。
- SERIES:
- 今週末は、この映画に胸アツ!
- TAGS:
- 今週末は、この映画に胸アツ! Culture Cinema 映画5選 撮影風景
恋人のレティ、息子のブライアンとともに静かな日常を送っていたドミニクが、世界中のデジタル機器を操作できる装置を奪還すべく、過酷なミッションに挑む。冒頭のシークエンスからカーアクションが怒涛の勢いで展開するのが、ワイスピならでは。そしてもちろん、映画が進むにつれ、呆然とするほど壮大&豪快なスペクタクルシーンが次々と襲いかかってくる!
しかし、単に荒唐無稽なだけじゃない。超強力な電磁石のオン/オフを切り替えたり、はるか上空へ飛んでいくエンジンを搭載したりと、クルマたちの活躍には意外にも科学的説得力が備わっていたりする、最低限のリアルさをキープするワイスピらしさに、アドレナリン上昇が止まらない。
そしてワイスピといえば、ファミリーの絆。今回はそこも深掘りし、ドミニクの弟が強力なライバルとして初登場。1作めで語られた、ドミニクと亡き父のエピソードが、この弟も絡んで明らかになる。十代の兄弟を演じる俳優も雰囲気そっくり。
さらに強敵デッカードによって命を落としていたはずのハンが、東京で生きていると判明し、3作め『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』の懐かしのメンバーも久々に全面協力。そしてポール・ウォーカーの急死によって画面には出てこないブライアンの“現在”など、シリーズファンの胸を熱くする瞬間が多数。お笑い担当キャラの意外な活躍も、今回のキーポイントだ。シリーズ3〜6作めのジャスティン・リンが監督に戻ってきたことで、ツボを得た演出がラストまで全開!
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
製作・出演/ヴィン・ディーゼル 監督/ジャスティン・リン 出演/ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、ジョン・シナ、ジョーダナ・ブリュースター、ナタリー・エマニュエル、サン・カン、ヘレン・ミレン、シャーリーズ・セロン
2021年/アメリカ/143分
8月6日より全国ロードショー
(c)2021 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.