謎解明に鳥肌モノ!『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』
新3部作、そして42年間続いてきたシリーズ9作の一応の完結作として、全世界が待ち望んだ本作は、シリーズファンにとっては “納得”の後味になるのではないか。エピソード7『フォースの覚醒』のJ.J.エイブラムスが監督に復帰したこともその理由のひとつだ。彼は壮大なるサーガを締めくくる美しいクライマックスを用意した!
- SERIES:
- 今週末は、この映画に胸アツ!
- TAGS:
- 今週末は、この映画に胸アツ! Culture
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』
ムネアツなポイントは?
”過去作のオマージュ的仕掛けに感極まる!”
ダース・ベイダーに傾倒し、前作で父親であるハン・ソロを死に追いやったカイロ・レン。そして、無敵のフォースを覚醒させたレイ。前者はスカイウォーカー家の“血縁”で、後者はスカイウォーカーから教えを受けた“後継者”。この2人の愛と憎しみの関係を中心に、レイの親が誰なのか? という謎がついに明かされる。
シンプルな家族愛にとどまらず、一歩進んだ絆に深く入りこんでいく描き方は、“現代”のスター・ウォーズらしさが出ているポイントだ。観終わった瞬間、タイトルの意味が立ち現れ、感動がじんわりと染みわたるのも格別。初見の人は、とりあえず人間関係を整理しておいた方がベターだ。
前作後に急死したレイア役、キャリー・フィッシャーの出演部分は残された未公開映像を利用。見事、物語に組みこむことに成功している。
懐かしのカルリジアン(ハン・ソロの宿敵)の登場や、新キャラのドロイドのかわいい活躍。さらに過去の作品へのオマージュ的な仕掛けなど、2時間22分、メリハリの効いた展開で飽きさせない工夫が盛りだくさん。
アクション場面もスター・ウォーズらしく多様な風景が登場。本作で最も魅力的なのは、うねる大波をバックにしたレイとレンの一騎打ち。大スペクタクルのさなか、あのテーマ曲が流れ出す! その瞬間、全身に鳥肌が立つ快感を味わうだろう!
『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』
製作・監督/J・J・エイブラムス 出演/デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ 配給/ディズニー
2019年/アメリカ/上映時間142分
12月20日(金)より、TOHOシネマズほか全国ロードショー。
©2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.