『ラスト・サバイバー』人類の90%が死滅した近未来を舞台にしたサバイバルアクション!
- SERIES:
- 今週末は、この映画に胸アツ!
- TAGS:
- 今週末は、この映画に胸アツ! Culture Cinema 映画5選

何歳になっても現役で、しかも第一線で仕事をしたい。そう考える人にとって、映画界で最も“理想”の存在に君臨するのは、リドリー・スコット監督かもしれない。88歳の現在も映画製作のペースは衰えず、この最新作『ラスト・サバイバー』でも、パワフルな演出力は健在だ!
リドリー・スコット監督のフィルモグラフィーの中で最高傑作を聞かれたら、『ブレードランナー』と答える人も多いだろう。同作ではダークな未来=ディストピアの世界が描かれたが、この『ラスト・サバイバー』も、やはりディストピアが舞台。2035年、謎のパンデミックで人類の90%が死滅した設定で、生き残った者たちの信じがたい闘いが展開していく。スコット監督の“原点”に想いを馳せる人もいるに違いない。主人公は、パイロットのヒッグ。愛犬のジャスパー、元軍人のバングリーとともに生活しながら、外部からの侵入者を徹底的に排除。小型のセスナ機で荒廃した近隣都市に飛び、食料などを調達していた。セスナ機の無線に届いた声に、わずかな希望を求めた彼は、未知の場所への飛行を決意する。ヒッグ役は、ジェイコブ・エロルディ。今年のアカデミー賞では『フランケンシュタイン』で助演男優賞にノミネートされるなど、いま最も勢いのあるスターのオーラも満喫できる。
ヒッグの飛行機操縦、バングリーの無双のスナイパー技術を駆使した侵入者とのバトルなど、要所のアクションは、スコット監督らしく切れ味たっぷりに炸裂。ある場所の描写では、狂気と言えるほどの空気を充満させ、このあたりも巨匠の演出センスが冴えわたる。原題の『The Dog Stars』(ベストセラーとなった原作も同じ)は“おおいぬ座”の意味。劇中には星座も絡めたセリフも登場するが、ここにはジャスパー=犬との深い関係も込められている。スコット監督は愛犬家でもあり、そんな一面を重ねながら本作を観ると、思わず胸を締めつけられたりも……。そしてもうひとつ、ヒッグと“愛する人”との関係も本作のエモーショナルな見どころ。ディストピア映画と聞くと、観る人を選ぶジャンルと捉えられるかもしれないが、意外なほど物語にスムーズに乗っていける本作。このあたりにも巨匠の“余裕”を感じてしまう。
『ラスト・サバイバー』8月28日公開
原作/ピーター・ヘラー 製作・監督/リドリー・スコット 脚本/マーク・L・スミス 出演/ジェイコブ・エロルディ、ジョシュ・ブローリン、マーガレット・クアリー、ガイ・ピアース 配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
2026年/アメリカ/上映時間119分
(c)2026 20th Century Studios. All Rights Reserved.
































































