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CULTURE カルチャー

2025.04.03


ロバート・ゼメキス監督『HERE 時を越えて』

トム・ハンクスを主演に迎えたロバート・ゼメキス監督の最新作は、あるひとつの場所で繰り広げられる様々な家族の物語。太古の昔から現代まで、時間を飛び越え、人々の愛と喪失を描き出す。他人事とは思えない愛おしい家族たちの記憶が心を揺さぶる。

すべては“ここ”で起こる!
幾世代もの家族が織りなす物語

ここは、地球上のある場所。恐竜が駆け抜け、氷河期を迎え、オークの木が育ち、先住民族の男女が出会う。さらに時を越えて、1907年に1軒の家が建つ。いくつもの家族が入居しては出てゆくこの家のリビングを舞台に、物語は進んでいく。最初にこの家を買ったジョンとポーリーンの夫婦。次に入居したレオとステラのアーティスティックなカップル。そして1945年、戦地から帰還したアルと妻のローズが家を購入。やがてこの物語の中心となる息子のリチャードが生まれる。世界が急速に変化していく中、絵の得意なリチャードはアーティストになることを夢見ていた。だが、マーガレットと恋におちて、思いがけない人生がはじまるのだった。



『HERE 時を越えて』
監督 : ロバート・ゼメキス
出演 : トム・ハンクス、ロビン・ライト、ポール・ベタニー、ケリー・ライリー
4月4日(金)より全国公開
配給 : キノフィルムズ©2024 Miramax Distribution Services,LLC. All Rights Reserved.



映画館がタイムマシンに!


過去から現代まで行き来する物語を、定点カメラの視点で描いていく本作。時代の間を自由に飛び、出来事を垣間見るという映画体験は、まるでタイムトラベルのよう。

【Time travel 01 】
1945年、ある夫婦が家を購入!

予算を上回っていたものの、アルとローズは生まれてくる子供のために思い切って家を購入。やがて息子が誕生し、家族の物語がはじまる。家の固定電話が時代によって変化していくのも面白い。

【Time travel 02 】
レトロ感あふれる1960年代!

息子のリチャードは1964年に結婚。リビングでの挙式中にテレビで流れるビートルズや、フィルムで撮影されたホームビデオなど、1960年代の空気感を感じられる。当時のインテリアやファッションを垣間見るのも楽しい。

【Time travel 03 】
家族に変化が訪れる1990年代!

子育てもいち段落し、50代になったリチャード夫妻。1990年代を描くパートでは、長年連れ添った夫婦の変化を見届けることになる。思いもかけない方向へと進んでいく展開から目が離せない。



Safari的注目ポイントはココ!デジタル技術で没入感がアップ!
年月の長い物語の場合、同じキャラクターでも年齢に応じて複数の俳優が演じることが多い。しかし、違う俳優が演じることで没入感が途切れることも。その課題に取り組んだのがゼメキス監督。何千枚もの俳優のアーカイブ画像を使用し、デジタル技術による特殊メイクを作製。1人の俳優が10代から70代まで自然に演じることが可能になり、気兼ねなく物語に没入できる作品に仕上がった。常に最新技術を取り入れてきたゼメキス監督の集大成!



時代を飛び越えるストーリーにワクワク!


未来へ行ったり、過去へ行ったり、歴史の渦中に放りこまれたり……。観る者を一瞬にして未知の世界へ引き込む天才なのが、ロバート・ゼメキス。時間という概念を軽々と飛び越えるストーリーに夢中になった人も多いのでは。最新技術をいち早く取り入れることでも有名なゼメキス監督は、常に映画の可能性を広げ、最新作『HERE 時を越えて』でも、デジタル技術を使い壮大な時間旅行を描いている。そんなゼメキス監督の世界観を楽しめる作品を振り返り!

01『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ
ゼメキス監督最大のヒット作といえばやっぱりコレじゃない? 時代を行ったり来たりするストーリーと、ドクの奇想天外な発明品に、胸を躍らせた人も多いはず。今年はシリーズ生誕40周年ということで、新たにグッズ展開もしているので気になる人はチェックしてみて。

02『フォレスト・ガンプ/一期一会』
主人公が回想する半生を、ジョン・レノンやウォーターゲート事件など、実際の史実と絡めて描いていて、大人になればなるほど深みがわかる名作! 名コンビとしても有名なゼメキス監督×トム・ハンクスというタッグはこの作品で誕生し、最新作ではなんと5度めのタッグ!

03『キャスト・アウェイ』
無人島に漂流してしまった主人公のサバイバルを悲哀たっぷりに描くコメディだけど、人生をテーマにしたストーリーが現代人の心にずっしり刺さる。まるで文明社会から原始時代にタイムワープしてしまったような感覚は、時代を飛び越えるゼメキス監督の手腕のなせる業!


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Information

雑誌『Safari』5月号 P234〜235掲載

 アラン・リッチソンが表紙を飾る
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