【LA情報も!】ティモシー・シャラメ主演『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
歌手として史上初のノーベル文学賞を受賞した20世紀のカリスマ、ボブ・ディラン。無名だった若者が、音楽の歴史を変えていく姿を描き出す話題作。ハリウッド新時代のスター、ティモシー・シャラメがディランを熱演!
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“生きる伝説”のはじまりの物語
1961年の冬。19歳の無名ミュージシャンだったディランは、憧れのフォークシンガー、ウディ・ガスリーが入院したと知り、ミネソタからニューヨークへとやって来る。ガスリーの病室で出会ったピート・シーガーに才能を認められ、フォークシンガーとしての歩みをはじめたディラン。恋人のシルヴィや同じくシンガーのジョーン・バエズらと出会い、創作活動に励んでいく。ディランは次第に注目を浴び、“フォーク界のプリンス”“若者の代弁者”と祭り上げられていくが、高まる名声とは裏腹に、自身の進む道について葛藤していた。1965年7月25日のニューポート・フォークフェスティバルに出演したディランは、大観衆を前に時代を変える大きな決断をする。
『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』
監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:ティモシー・シャラメ、 エドワード・ノートン、 エル・ファニング、 モニカ・バルバロ
2月28日(金)より全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
“名もなき者”だった青年がスターになれたのは、この出会いがあったからこそ。私生活が謎めいているディランの交友関係を垣間見ることができ、興味深い。
【Encounter 01】才能に気がついたベテラン歌手!ディランの歌声を聴き、類いまれなる才能の持ち主だと見抜いたのが、人気歌手だったピート。自宅に泊めたり、ライブの面倒を見たりと、ディランがキャリアを築く手助けをしてくれる。
【Encounter 02】無名時代から支えてくれた恋人!有名になった後も素のままを受け入れてくれるシルヴィは、常に心のよりどころだった。本作では、ディラン本人からの要望でシルヴィのみ実名を出していない。それほど彼が大切にしている初恋の様子が描かれている。
【Encounter 03】成功への架け橋はフォークの女王!ディランが活動をはじめた頃には、すでに人気歌手だったジョーン。ディランの曲をカバーし、デュエットすることで、ディランの人気を引き上げていく。
ディラン役のティモシーは、5年をかけてギターを練習し役作りに挑んだ。その甲斐あって、ディラン本人からもお墨つきの仕上がりになっている。演奏をすべてその場で録音したという1965年のフェスシーンは圧巻。
ビートルズからエド・シーランまで、彼の影響を受けたと公言しているアーティストは数知れず。生きる伝説といわれているけど、あまりにも有名で遠い存在に見えている人もいるかも。本作では、ディランが葛藤し成長、挑戦していく若き日々を赤裸々に描いていて、1人の青年として身近に感じられる。ファンはもちろん、はじめてディランに触れる人にもおすすめ。劇中では40曲近く演奏されるので、ライブ感覚で楽しめるのも◎。
ハリウッドで今なにしてる!?
映画『ダークナイト』で故ヒース・レジャー演じるジョーカーに感銘を受けて演技の道を志したというティモシー・シャラメ。『デューン 砂の惑星』シリーズをはじめヒット作に次々と主演を果たし、いまやハリウッドで最も注目を集める俳優の1人だ。ジャンル問わず、様々な作品に見事に馴染む演技力が評価されており、現在、製作中の主演映画『Marty Supreme(原題)』ではアメリカの卓球選手に扮し、『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』に続いて実在する人物を演じることでも注目されている。
プライベートでは、2023年から交際が続いている、カーダシアン家の末娘カイリー・ジェンナーとの関係が良好そう。最近では、ゴールデングローブ賞授賞式に揃って顔を出しているほか、人気TV番組『サタデー・ナイト・ライブ』でティモシーがボブ・ディランの曲を披露した際に、一般客に交ざって観覧席にいたカイリーの姿が目撃されている。現在ティモシーは、出身地であるニューヨークとハリウッドを行き来しており、LAでは1100万ドル(約16億円)で購入したビバリーヒルズの邸宅を拠点にしている様子。生粋のLAセレブであるカイリーも、逆にNYで邸宅を購入し、多くの時間を2人で過ごしているのだとか。
仕事も私生活もまさに順風満帆のティモシー。TVなどのメディアのほか、SNSなどでもユーモラスな素顔とファッショナブルな一面を見せ、映画好きのみならず幅広いファン層から熱い支持を集めているとあって、今後の活躍も大いに期待できる。
昨年秋、ティモシー・シャラメは1950年代のファッションに身を包み、ニューヨークで『Marty Supreme(原題)』の撮影に臨んでいた。この作品は、アメリカで活躍したプロ卓球選手マーティ・リースマンの伝記映画。隣に立っているのは監督のジョシュ・サフディ。
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◆今月のシャイニングスター!
雑誌『Safari』4月号 P214〜215掲載
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text : Yuka Marmo Okamura
photo by AFLO