グループリーグ突破が見えてきた!? レバンドフスキに仕事をさせるな!
今日は寝不足の人もかなり多かったのでははないでしょうか(笑)。
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- 誰かに話したくなる!北澤豪のW杯とっておきトーク 4回目
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すべてのグループの第2節が終了し、決勝トーナメントに進出する国もちらほら出てきましたが、相変わらず強豪国が苦しんでいますね。もちろんウルグアイやフランス、イングランド、ベルギーなどは順当に勝ち進んでいますが、アルゼンチンが第2戦も落とし、自力でのグループリーグ突破が厳しくなっています。前回覇者のドイツも第2戦のスウェーデン戦で苦しみながらも、ロスタイムで決勝点を奪い辛くも勝利。決勝トーナメント進出に希望を残しました。強豪国が苦しんでいるのは、我が日本代表のグループHも例外ではありませんね。
ドイツ代表がスウェーデン代表と激突。退場者が出る苦しい展開の中、後半アディショナルタイムにMFトニ・クロースがシュートを決め、勝ち点3を獲得した
日本代表はグループ最強との呼び声も高い、大事なセネガル戦で2度のリードに追いついて同点に持ちこみ、貴重な勝ち点1を積み上げました。グループリーグ突破は第3戦に持ち越されましたが、乾選手、本田選手といった主力が得点したことで、選手自体もノッてくるし、ビハインドを2度追いつくということは相当チームの状態がいい証拠。相手の分析がハマってシステムが機能しているし、攻撃のパターンもできてきている。決勝トーナメント進出の可能性もグッと高まっているといえるでしょう。
1-2のビハインドの中、MF香川真司と交代したMF本田圭佑が後半33分にゴール。試合を振り出しに戻した
一方、グループHの他国の状況はというとコロンビアが完勝し、ポーランドのグループリーグ敗退が決定しました。FIFAランキング8位のチームが2連敗で敗退という事実は世界のフットボールシーンから見ると大きなサプライズ。第3戦を戦う日本には有利な状態ですが、ポーランドもどういったモチベーションで第3戦に臨むか難しいところ。ただプロとしての誇りや、国を代表して戦うという気持ちになれば、逆に力みもなくリラックスしてプレーできるかもしれないので、日本は決して油断せずに望みたいところですね。
日本戦でもゴールをおびやかしたコロンビア代表のFWファルカオが今大会初得点。ポーランド代表を3-0で破った
ポーランドのキーマンは世界最高のストライカーでもあるFWのロベルト・レバンドフスキ。両足で強いシュートが打てるし、ヘディングも強くダイレクトプレーもうまいなど、本当に隙がない万能型のストライカー。アタッキングサード(ゴール前のエリア)で彼にボールが入ると危険な状況を作られてしまうので、ボールが入らないように孤立させるのがいいと思います。ポーランドはサイド攻撃をメインに、ロングボールをレバンドフスキに入れてくると思うので、ディフェンスが彼に入るボールをしっかりはね返して、勝ち点を積み上げてほしいですね。日本代表もヨーロッパでプレーしている選手が多く、相手のフィジカルにも慣れているので、グループHの3カ国の中では、ポーランドとの一番相性がいいと思います。この第3戦ポーランド戦でしっかり勝ち点をとって、自力で決勝トーナメントを勝ち取ることを期待しています。
波乱が多い今大会の渦中にいる日本代表。この調子で台風の目として、日本代表の力を世界に見せつけてほしいですね!
ポーランド代表の主将、FWレバンドフスキ。いまだ無得点だが、その決定力と勝負強さは日本代表にとって驚異だ!
日本VSポーランド戦が行われるヴォルゴグラード・アレーナ。川の側に位置しているためか、大量の蚊が発生しているのだとか。チュニジアVSイングランド戦では、両チームの選手がピッチ上で蚊を振り払うシーンが何度も見られた。これは厄介な強敵となりそうだ!?
元サッカー日本代表。現役時代は豊富な運動量と闘志あふれるプレースタイルから、“中盤のダイナモ”と称された。現在は日本サッカー協会の理事を務めながら、サッカーの普及などに尽力する傍ら、日本テレビ系『NEWS ZERO』のサッカー解説やサッカー中継の解説などでも活躍中。