映画『ジョン・ウィック/コンセクエンス』は大阪でのバトルに目を奪われる!
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アクション映画ファンの体温を上昇させるという意味で、現在、最強のシリーズといえば『ジョン・ウィック』だろう。キアヌ・リーヴスが50代になって得たこの当たり役も今回で4作目。いよいよ集大成の時を迎えようとしているのか?
殺し屋稼業を引退していたジョン・ウィックが、愛犬と愛車を奪われて激怒。マフィアと真っ向勝負する1作目から、直近の第3作にかけて、彼は裏社会を仕切る巨大組織から“追われる”身となっていった。孤高の闘いを続けるジョンは、この最新作で中東から大阪、NY、ベルリン、パリへと場所を移しながら、想像を絶する運命と立ち向かうことになる。上映時間はシリーズ最長の2時間49分。しかし体感的には、まったく長さを感じさせない。アクションとドラマのメリハリが、ここまで絶妙な作品は稀だろう。ジョンが向かうそれぞれの場所でのバトルは、アクション映画を観慣れた人にとっても斬新なスタイルが詰め込まれているので、ついつい“時間”を忘れて見入ってしまうのだ。なかでも注目してほしいのは、パリでも有名な凱旋門の周辺でのシークエンス。“いったいどうやって撮ったのか?”と目を疑う連携の数々は、アクション映画の歴史に残る見せ場と断言したい。
日本の観客にとって気になるのは大阪のシーン。ネオンも強調されたビジュアルは、ハリウッド映画にありがちな“いかにも”な印象かと思いきや、殺し屋ワールドの非日常も感じられ、温かい目で楽しめる。ここで重要な役割を果たすのが真田広之で、キアヌと監督のチャド・スタエルスキがリスペクトを込めて出演依頼しただけあって、真田の活躍はクールそのもの。このリスペクトは、座頭市のような盲目の殺し屋を演じたドニー・イェンの出番にも捧げられた。ジョンの亡き妻への愛、犬の応戦といったシリーズでもおなじみのポイントが積み重なり、クライマックスの異様なテンションと感動へ、われわれは導かれていく!
『ジョン・ウィック/コンセクエンス』 9月22日公開
製作総指揮・出演/キアヌ・リーヴス 製作・監督/チャド・スタエルスキ 脚本/シェイ・ハッテン、マイケル・フィンチ 出演/ドニー・イェン、ビル・スカルスガルド、ローレンス・フィッシュバーン、真田広之、リナ・サワヤマ 配給/ポニーキャニオン
2023年/アメリカ/上映時間169分
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