ネットフリックスのドキュメンタリー映画『ワム!』で伝説のポップデュオの濃密な4年間を追体験!
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改めて耳にしても、そのメロディは懐かしさも感じさせつつ、まったく古くさくはない。むしろカッコいい。1980年代ポップスのヒット曲にはそんな特徴があるが、その最高のサンプルとして永遠に輝き続けるのが、このポップデュオの名曲ではないだろうか。
結成40年のタイミングで作られた、ワム!のドキュメンタリー。『ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ(Wake Me Up Before You Go-Go)』『クラブ・トロピカーナ』『ケアレス・ウィスパー』『フリーダム』、そして『ラスト・クリスマス』など、2023年の今も愛される曲の数々が流れるだけでテンションが上がり、それぞれの曲の知られざる秘話が重なっていく。小学校で知り合ったジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリー。音楽に夢中になった2人の少年が、念願のデビューを果たし、世界中を夢中にさせるも、ワム!としての活動期間はわずか4年間だった。その短くも濃密な4年を、われわれも一緒に駆け抜けながら体験してしまう。これはそんな作品だ。
ワム!といえばジョージ・マイケルの圧倒的なボーカルが有名だが、本作は彼のソングライターとしての才能も実感。一方でコンビを組んだアンドリューの立場もシビアに伝えていく。最初は“一緒にやろう”と決意した2人。実力や人気の格差が明らかになるのは、よくあるパターン。しかしワム!の場合、少年時代は小太りで消極的だったジョージを、明るく外交的なアンドリューが引っ張ってきたので、デビュー後の関係性の変化が、エモーショナル&切実に浮き上がってくる。そこが本作の大きなポイントかもしれない。ジョージのカムアウト問題に、アンドリューはどう対応したのかも見どころだ。そして、あの『ボヘミアン・ラプソディ』でも描かれた、1985年のライヴエイドなど貴重な映像の数々を通して認識するのは、ワム!がマイケル・ジャクソンやマドンナら同時代のレジェンドと肩を並べる存在だったという紛れもない事実。ジョージが生きていたら、現在の2人の再結成を目にしたい……。素直にそう思ってしまう人も多いはず!
『ワム!』ネットフリックスで配信中
製作・監督/クリス・スミス 出演/ジョージ・マイケル、アンドリュー・リッジリー
2023年/イギリス/上映時間92分
『ミッション:インポッシブル』シリーズの魅力を解説した記事を配信中!
https://note.com/safarionline/n/n962cd0924cfe
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Courtesy of Netflix