【LA情報も!】リーアム・ニーソン主演『探偵マーロウ』
リーアム・ニーソンが、謎のブロンド美女に翻弄される私立探偵に扮する!時代を超えて愛され続けている探偵マーロウが、1930年代のハリウッド映画界に潜む闇に挑み活躍するハードボイルド・ミステリー。リーアムの映画出演100本めとなる記念作!
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- 見逃せない人気スターの最新作! vol.8
予測不能な事件の真相とは⁉
舞台は1939年のカリフォルニア。ロサンゼルスに事務所を構える私立探偵のフィリップ・マーロウは、仕事の依頼もさほど入らず、相変わらずな日々を過ごしていた。そこへ、見るからに裕福そうなブロンドの美女クレアが訪ねてくる。「突然、姿を消した愛人のニコを探してほしい」という依頼を受け、映画の撮影所に勤めていたというニコの捜索を進めるマーロウ。ニコは富裕層が集まる会員制の社交クラブの前で起きた、ひき逃げ事故にあい、すでに死んでいることを突きとめるが、依頼人のクレアは街で彼を見たと主張。マーロウは調査を続けるが、娘がなにを依頼したかを探るクレアの母や、ニコを見つければ金を払うともちかけるギャングのボスが現れ、事件の謎が深まっていく。1930年代、映画産業が急成長するハリウッドの闇に包まれた真実に迫る、ハードボイルド・ミステリー。
『探偵マーロウ』
監督:ニール・ジョーダン
出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジェシカ・ラング
6月16日(金)より全国公開
配給:STAR CHANNEL MOVIES
©2022 Parallel Films(Marlowe) Ltd. /Hills Productions A.I.E. / Davis Films
マーロウは行方不明だというニコを調べはじめるが、次から次へと謎が出てくる。関係者の証言もどこまでが本当なのかわからない。はたしてニコとは何者なのか?
【Mystery 01】美女クレアがいっていることは本当!?
クレアからの依頼でニコの行方を捜査したところ、交通事故ですでに亡くなっていたことが判明。クレアに伝えるが、最近生きている姿を見たといわれる。ニコは本当に生きている?
【Mystery 02】ニコはただの雑用係じゃなかった!?
ニコが雑用係として働いていたという映画の撮影所へ向かったマーロウ。親密だったという無名女優に話を聞くと、まるでエージェントのようにふるまっていたという。ニコは立場を偽ってよからぬことをしていた?
【Mystery 03】怪しい組織がニコを追っている!?
ニコの家を調査中、怪しい男たちと鉢合わせ。応戦するも居合わせたニコの妹が誘拐されてしまう。ただのひき逃げだと思っていたが、裏稼業のボスも絡んできて雲行きが怪しくなっていく。
40年以上のキャリアを誇るリーアムが、100本めの出演作で挑んだのが、「ずっと演じてみたいと思っていた」というマーロウ役。アクション俳優のイメージが強いが、地道に事件に向き合う実直な男として新境地を見せている。
フィリップ・マーロウは、推理小説の巨匠レイモンド・チャンドラーが1930年代に生み出したハードボイルド小説の私立探偵。友情を大切にし、権力に媚びないタフで孤独なジェントルマン。冷静沈着で女性にもモテるがなびかない。理屈抜きに格好いいその生き様は、世界中の男性を魅了し続けている。過去にはハンフリー・ボガートをはじめ、名だたる俳優たちが演じた魅力的なキャラクターだ。リーアム扮するマーロウも“大人の色気”がたっぷり。
ハリウッドで今なにしてる!?
リーアム・ニーソンといえば、世界的な大ヒットとなった主演作『96時間』(2008年公開、当時56歳)以来すっかりアクションスターとして知られる存在。すでに70代に突入している現在でも、そのイメージに沿った出演オファーが絶えないのだとか。
「本当にありがたいことだね。でもマネージャーとこんな話をするんだ。『台本を読んだよ。すごくいいと思うけど、彼らは僕が何歳か知っているんだよね?』って」と、米オンラインエンタメ誌『The A.V. Club』のインタビューで語っていた。
その点、『探偵マーロウ』は1939年が舞台のハードボイルド探偵ものとあって、ゴリゴリのアクションとは一線を画している。同作品で描かれた“ハリウッド映画業界”については、昔、LAには3年半ほど住んでいたことがあり、よく知っているという。
1930年代、1940年代のハリウッドでは有名な俳優たちが撮影前にドラッグを与えられていたとか裏話をさんざん聞かされたそうだ。また、日本で最近公開された『MEMORY メモリー』では、派手な立ちまわりだけでなく、“記憶障害をもつ殺し屋”という複雑な役どころを演じた。
少しずつだが求められる役柄が変わっていきながら、それを楽しんでいるというリーアム。ほかにも7つの出演作がスタンバイしており、アクション、サスペンス、スリラーを中心に、なんともタフな内容になりそうだ。製作側からのラブコールが絶えず、その期待に応えるようにハリウッドの第一線で活躍を続けるのが、彼の若さの秘密なのかもしれない。
5月から公開中の『MEMORY メモリー』の撮影中の風景。真ん中はマーティン・キャンベル監督。右は共演のガイ・ピアース。記憶を失いゆく殺し屋がFBIに追われながら人身売買組織の黒幕に挑むというストーリー。『007』の監督が放つアクションゆえ期待値は高い。
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雑誌『Safari』7月号 P198~199掲載
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text : Yuka Marmo Okamura photo by AFLO