トム・クルーズと新メンバーが新たなスカイアクション伝説を作る!?
あの『トップガン』が帰ってきた!
こんなにも公開が心待ちにされた映画もないだろう。完成しているという噂は早くから届いていたが、パンデミックの影響などもあって、公開が先延ばしになっていたことも“待望”感を印象づける。1986年公開の『トップガン』でトム・クルーズのお洒落が注目されたように本作に登場する新たなるスター候補生のプライベートファッションを映画とともに紹介する!
上の写真は、『トップガン マーヴェリック』のワンシーン。「僕にとって、『トップガン』とは、空を飛ぶことへのラブレター。(映画の中の)飛行シーンはすべて本物だ」とはトム・クルーズの言葉。36年ぶりの勇姿、楽しみだ!
1986年公開で、全米および日本で年間1位のヒットを記録。“トップガン”と呼ばれる米海軍のエリートパイロット訓練学校で、主人公マーヴェリックの苦闘が描かれた。過去に類を見ないド迫力の戦闘機アクションやサウンドトラックも話題に。
今から36年前の1986年。社会現象を起こした映画があった。トム・クルーズ主演の『トップガン』だ。アメリカ海軍の航空基地で、最高レベルのパイロットを養成する学校。そこで訓練を受ける精鋭たちは“トップガン”と呼ばれ、軍の中でもエリートの地位を手にする。この映画には当時、アメリカ海軍も全面協力。“トムキャット”という愛称のF–14戦闘機や空母が撮影に使われ、信じがたいほどリアルな発着や、空中のドッグファイトがスクリーンに焼きつけられた。アクション映画に革命をもたらした一作といっていい。
トム・クルーズが演じた主人公はマーヴェリックだが、本名はピート・ミッチェル。パイロットたちは“コールサイン”というニックネームで呼ばれ、そんな設定も『トップガン』の格好よさに直結していた。そして2022年。そのマーヴェリックというコールサインもタイトルに刻まれ、堂々たる続編が完成。マーヴェリックは、“トップガン”の教官となって戻ってくる。
彼からパイロットの技術や極意を叩き込まれるのは、どんな面々なのか? “ルースター”というコールサインのブラッドリー海軍大尉を中心に、個性的なエリート候補生たちのストーリーも、この新作の大きな見どころになっている。前作『トップガン』ではマーヴェリックとライバル、アイスマンの確執や、女性教官とのロマンス、親友グースの訓練中の悲劇などドラマチックな要素がたっぷりだった。トム・クルーズも「満足のいく脚本が完成するまで続編は作りたくなかった」といっていたので、前作以上に若きパイロットたちの劇的な関係に胸が熱くなるはずだ。特に父の死の原因がマーヴェリックにあると信じているルースターは、今回のキーパーソンだ。
そしてトム・クルーズが36年前に『トップガン』で大ブレイクしたように、本作のメンバーが新たなスターへ飛躍するチャンスもありそう。ルースター役のマイルズ・テラーは『セッション』などでその実力を証明しているが、個性豊かな若きパイロットの役で、それぞれの俳優がどこまでカリスマ性を発揮しているか。そんな発見ができるのも『トップガン マーヴェリック』の大きな楽しみだ。
前代未聞の空中アクションを完成させるために、トム・クルーズは徹底的に実写にこだわった。キャストたちも過酷なトレーニングを積んだうえで、実際に戦闘機に乗り込んで撮影。時速500㎞にも達するスピードや、急激なG(重力加速度)の変化を、彼らの表情の変化とともにリアルに体感できる。目を疑うレベルのアクション映像と、マーヴェリックと若きパイロットたちが挑む信じがたいミッションによって、ラスト30分は予想もできないほどの興奮と感動へ導かれる本作。コロナの影響で公開が延期され、世界中から待ち望まれていたが、その期待を軽々と超えてきた仕上がりを、大きなスクリーンで是非体感してほしい!
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『トップガン マーヴェリック』
アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校に、教官として戻ってきたマーヴェリック。しかし彼の型破りな指導に訓練生たちは反発する。トム・クルーズのほか、36年前の『トップガン』に続いてアイスマン役のヴァル・キルマーも出演。ひとつの戦闘機に6台のIMAXカメラを搭載して、前代未聞のアクション映像が完成。
監督:ジョセフ・コシンスキー 出演:トム・クルーズ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー 全国公開中 配給:東和ピクチャーズ
出演俳優紹介と着こなしチェック!
Bradley “Rooster” Bradshaw
演じるのはマイルズ・テラー
カリスマ的演技もこなす実力俳優!
Miles Teller
黒をベースにオンブレで味つけ!
黒のワントーンでまとめて、大人のアメカジな着こなしに。チェックシャツ5万5000円(コラム/エストネーション)、サーマルTシャツ1万4300円(RHC/RHC ロンハーマン)、黒デニムパンツ3万5200円(ヤヌーク/カイタックインターナショナル)、サイドゴアブーツ17万6000円(ジェイエムウエストン/ジェイエムウエストン 青山店)
トップガンコレクションの中でも人気の黒セラミックケース。パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン。ケース径44.5㎜、自動巻き、セラミックケース、ファブリックストラップ。111万1000円(IWC)
Coyote
演じるのはグレッグ・ターザン・デイビス
次世代の肉体派アクションスター!
Greg Tarzan Davis
ブラウンのグラデで大人な装いに!
ナイロンシャツジャケット4万9500円(アスペジ/トヨダトレーディング プレスルーム)、Tシャツ1万6500円(チルコロ 1901/トヨダトレーディング プレスルーム)、パンツ2万2000円(ディッキーズフォー RHC/RHC ロンハーマン)、ローファー12万6500円(ジェイエムウエストン/ジェイエムウエストン 青山店)
カーキのベルトと、9時位置にあしらわれたロゴでミリタリー感を演出。パイロット・ウォッチ・マーク XVⅢ・トップガン“SFTI”。ケース径41㎜、自動巻き、セラミックケース、ファブリックストラップ。74万2500円(IWC)
Bob
演じるのはルイス・プルマン
ハリウッドきってのサラブレッド!
Lewis Pullman
褪せカラーでこなれた雰囲気!
開襟&ダブルフラップポケットのシャツを主役にミリタリー感をプラス。オープンカラーシャツ2万7500円(エストネーション)、デニムパンツ3万5200円(ラグ & ボーン/ラグ & ボーン 表参道店)、シューズ2万6400円(クラークスオリジナルズ/クラークスジャパン)、その他はスタイリスト私物
ニュアンスカラーでシンプルを格上げ!
サンドカラーストラップが都会的。ビッグ・パイロット・ウォッチ・トップガン“モハーヴェ・デザート”。ケース径46㎜、自動巻き、セラミックケース、ファブリック製インレイ付きラバーストラップ。199万6500円(IWC)
Payback
演じるのはジェイ・エリス
父と祖父は本物のパイロット、
自信家のキャラにハマる!
Jay Ellis
カーキでまとめた王道ミリタリー
ブルゾン6万9300円(アスペジ/トヨダトレーディング プレスルーム)、Tシャツ1万780円(レミ レリーフ/ユナイト ナイン)、パンツ1万4300円(ミスフィット シェイプス/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)、ブーツ2万5300円(クラークス オリジナルズ/クラークスジャパン)、バックパック2万900円(サンドクヴィスト/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)
新開発の濃緑セラミックケースが粋。パイロット・ウォッチ・クロノグラフ・トップガン“ウッドランド”。ケース径44.5㎜、自動巻き、セラミックケース、ファブリック製インレイ付きラバーストラップ。134万2000円(IWC)
●IWC
TEL:0120-05-1868
●RHC ロンハーマン
TEL:0120-008-752
●エストネーション
TEL:0120-503-971
●カイタックインターナショナル
TEL:03-5722-3684
●クラークスジャパン
TEL:03-5411-3055
●ジェイエムウエストン 青山店
TEL:03-6805-1691
●ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム
TEL:03-3401-5001
●トヨダトレーディング プレスルーム
TEL:03-5350-5567
●ユナイト ナイン
TEL:03-5464-9976
●ラグ & ボーン 表参道店
TEL:03-6805-1630
雑誌『Safari』7月号 P151~153掲載
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Hidenori Asai text : Hiroaki Saito, Kayo Okamura photo by AFLO