ロケットの壮絶な過去に涙する『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』はマーベル映画史上、最高傑作とも言える感動作!
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ハリウッド映画のひとつのジャンルになったマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)だが、その中でも独自の魅力で人気を誇り、MCUファン以外からも大きな愛が注がれているのが、この『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。銀河を駆け抜ける“落ちこぼれ”チームの活躍も、ついにこの3作目で一旦の完結を見せる。
アベンジャーズとも共闘し、宇宙に浮かぶ街“ノーウェア”で生活していたガーディアンズの面々の前に、黄金に輝く強敵が出現。ガーディアンズの人気キャラ、アライグマのロケットが瀕死の重傷を負ってしまう。ガーディアンズの仲間は、ロケットの命を救うため、彼を創造した遺伝学者、ハイ・エボリューショナリーの元へ向かう。前2作同様、壮大なスペースロマンながら、ストーリーのポイントは“大切な仲間を助ける”というシンプルなもの。口は悪いが、誰もが愛さずにいられないロケットのあまりに切実な過去がシンクロし、MCU作品でも異例なまでのエモーショナルな感動が用意される。
ガーディアンズの世界で最大の楽しさといえば、各キャラの立ちまくった個性。この3作目も、それぞれのパワーや性格、習性があまりに適所適材でドラマに盛り込まれているので、素直に笑えるシーンが大量! ノリが楽しすぎる分、仲間の絆が心を激しく揺さぶる……という映画のマジックが最大限にはたらくのだ。
さらに目を奪われるのは、大胆&斬新なプロダクションデザイン(美術)。なかでも宇宙空間に浮かぶ研究施設の、まるで生命体のような全体の外観、あまりに美しい色合いの内部は眺めているだけでテンションが上がる。
ロケットのかつての仲間を含め、新登場キャラも過去のどんな映画とも違うスタイルだったりと、とにかく細部まで目を凝らしてしまうビジュアルに大満足。華麗なアクションの数々、『2001年宇宙の旅』や『スター・ウォーズ』といった名シーン・名セリフへのオマージュ、今回も最高にマッチした音楽と、全編に溢れるサービス精神を満喫したい。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』 5月3日公開
製作/ケヴィン・ファイギ 監督/ジェームズ・ガン 出演/クリス・プラット、ブラッドリー・クーパー、ヴィン・ディーゼル、ゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、デイヴ・バウティスタ、ポム・クレメンティエフ 配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
2023年/アメリカ/上映時間149分
(c) 2023 Marvel