Taron Egerton
[タロン・エガートン]
ニューヨークにある店から姿を現したタロン・エガートンは、ニット素材のポロシャツにタック入りパンツというスマートな装い。わたりのあるパンツの場合は丈の長さが重要で、タロンのようにくるぶし丈にすると肌が見えて抜け感が演出できる。シューズはスリッポンを合わせがちなところをあえてグレージュのスニーカーに。トップのベージュとの淡色合わせを意識したのだろうが、このあたりのこだわりはさすが。だらしない印象にならないようパンツの丈を気にするなど、英国出身らしいスマートさが伝わるコーデだ。
パッと見はよくあるアメカジ風の着こなしなのだけど、薄手のジップアップパーカを上手に使って、奥行きのあるレイヤードスタイルに仕上げている。特にデニム、パーカ、Tシャツでグレー系のトーンを重ねるテクは参考になりそう。足元のサイドゴアブーツも、大人っぽさを出すのにひと役買っている。
白Tシャツにデニムという王道のスタイルに、イエローのシャツを着たタロン。シンプルなコーデでも、このあざやかな色のシャツのおかけで、嫌味のない個性が演出されている。で、そこに合わせているのは、テンガロンハットや茶ブーツ。味のあるアイテムを加わえることで、一見派手と思われそうなイエローシャツもレトロな雰囲気に。派手な色でも“ポップ”な方向にせず、こうしたスタイルであれば大人でも着やすいはず。
白Tシャツに、黒の味デニムを合わせ、赤シャツを羽織ったタロンの着こなし。赤といえば、悪目立ちしてしまいそうだが、タロンのようにモノトーンのスタイルに合わせればアメカジらしくて案外いいポイントになる。それに、ちょっと褪せ感のある赤なら、黒の味デニムと相まってこなれた雰囲気。なおかつご覧のとおり、意外なほど都会的に仕上がっているでしょ? 遊びの効いたサングラスというのも洒落た雰囲気出しにひと役買っている。
ボトムに細身の濃紺パンツを合わせ、白スニやインナーの白Tでヌケを強調した爽やか仕上げ。とはいえ、爽やかさだけでなく、シャツ全開けによって、リラックスした雰囲気がさりげな~く漂ってくるでしょ? カラーシャツをラフに着こなせば、こんな西海岸らしい着こなしができるうえに、日焼け肌ならより効果的。