J-WAVE「DEFENDER BLAZE A TRAIL」presents音楽プロデューサー亀田誠治さんに聞いた“困難を乗り越える”ときの音楽とクルマの話
音楽プロデューサー、アレンジャー、ベーシストとして日本の音楽シーンを牽引する亀田誠治さん。東京事変をはじめ、数々のヒット曲を世に送り出してきた彼は、大のクルマ好きでもある。クルマは極上のリスニングルームであり、オンオフを問わず移動には自ら運転することが多いと語る亀田さんが、ディフェンダーのステアリングを握り、その魅力について語った。
ナビゲーターを務める音楽番組への思い
1990年代後半から日本の音楽シーンで活躍し続ける亀田誠治さん。東京事変のベーシストとして知られる一方で、プロデューサーやアレンジャーとして多くのアーティストを支え、数々のヒット曲を世に送り出してきた。その豊富な経験と深い音楽愛を生かし、現在はJ-WAVEの人気番組「DEFENDER BLAZE A TRAIL」のナビゲーターも務めている。
この番組は音楽を愛するゲストを迎え、人生に寄り添ってきた音楽や困難を乗り越えるときに出会った音楽について語り合うもの。そして、番組を協賛しているのがディフェンダーなのだ。「毎回、音楽を愛するゲストをお呼びしています。アーティストだけでなくクリエイターや、ときには漫画家や映画監督など、様々な分野でその道を極めている方々です。“困難な道でも走破するクルマ”であるディフェンダーと、ゲストが試練を乗り越えたときに出会った大切な音楽とを重ね合わせ、山あり谷ありの人生と、その過程で寄り添ってくれた楽曲について聞いていきます」
単に音楽を紹介するだけでなく、その音楽とゲストの人生を結びつけて語るのが特徴であり、すべてのリスナーに共感してもらえるような内容を目指していると、亀田さん言う。
「たとえば『仕事で大変なときに頑張ろうという気持ちになれた』とか、『入試を控えて不安なときに勇気づけられた』といった具合に、『この人たちがこうやって人生を乗り越えたんだから、自分も乗り越えられるかもしれない』と思ってもらえたら嬉しいですね」
普段はナビゲーターとしてゲストの話を引き出す立場の亀田さんだが、今回は自身の経験を語ってくれた。過酷なスケジュールによる重度の腱鞘炎に悩まされていたときのことだ。
「その当時は東京事変でのベースプレイ、ほかのアーティストとの作品制作、様々なフェスティバルへの出演など、本当に膨大な数の演奏をこなしていました。その結果かなり重い腱鞘炎にかかり、2、3カ月も楽器が弾けない状況に陥ってしまったんです。多くの人に迷惑をかけて申し訳ない気持ちと、早く治したい焦りの両方に苛まれて、本当に悶々とした日々でした」
亀田さんはそう当時の心境を振り返る。そんなときに出会ったのが、2008年に世界中で大ヒットを記録したコールドプレイの「ヴィヴァ・ラ・ヴィーダ」だった。「クルマに乗ってカーラジオをつけたときにたまたま流れてきたのですが、聴いた瞬間、カラダの中を稲妻電流が走ったのを覚えています。人々が人生を切り拓いていくための全世界に向けたアンセムともいえる曲なのですが、今までのコールドプレイのイメージを完全に超えるサウンドで、彼らが新しいゾーンに進化したと感じました。困難な道を乗り越えていくディフェンダーじゃないけれども、 彼らもアーティストとして果敢に挑戦し、自分たちを超えていこうとしている。当時は本当に『ベースやめますか? 音楽やめますか?』という状況に追い込まれていたのですが、彼らの勇敢な姿勢に勇気をもらいました」
亀田さんはこの曲と出会うことで、「ケガを克服して、また演奏できるように頑張ろう」という前向きな気持ちになれたという。
一方、亀田の人生に長きにわたり寄り添ってきた音楽について尋ねると、意外な答えが返ってきた。
「1976年、小学校6年生の頃に出会った全米TOP40のヒットチャートです。当時はFEN(Far East Network)という、日本も含め東アジア地区に駐在する米軍に向けたラジオ放送で聴いていたのですが、海外のヒット曲に魅了されてしまいました」
小学生から高校生まで、本当にどっぷりと全米トップ40に浸かっていたと、亀田さんは懐かしそうに振り返る。「以前J-WAVEでやっていた『BEHIND THE MELODY ~FM KAMEDA』という番組のまさに前身なのですが、自分の部屋に架空の妄想放送局を設けて、お気に入りの曲を1位にするために自分のオリジナルチャートを作っては、ラジカセで録音した曲を流していました。ジェームス・テイラー、イーグルス、ビリー・ジョエル、そしてマイケル・ジャクソンといった当時、夢中になって聴いた音楽のアーカイブが2000曲程あるのですが、それらが常に僕の人生に寄り添ってくれている音楽です」
この経験は、現在の音楽観にも大きな影響を与えていると亀田さんは語る。「今でも『Seiji’s Choice “I❤️(love)70’s”』というベタなタイトルをつけた36時間超えのプレイリストを、常にクルマの中で聴いています。もちろん’80年代以降から最新のヒットチャートまでまんべんなく聴きますし、新しい曲も自分の人生に寄り添ってくれるものですが、やはり多感な青春時代に聴いた曲には勇気、切なさといったなにか特別な感情が湧いてくるんです」
ところで、音楽の世界で常に新しい風を吹かせ続けている亀田さんだが、その創造力の源はどこにあるのだろうか?
「僕は、今までにないサウンドやアーティストが現れる瞬間を目撃するのが大好きなんです」。そう語る亀田さんが“3部作”と呼ぶ90年代後半にリリースされた3枚のアルバムで、まさにそのような瞬間を目の当たりにしたという。「97年にビョークが『ホモジェニック』をリリースした際には、ビョークの歌声とエレクトロが交わるサウンドに衝撃を受けました。同じ年、レディオヘッドが『OK コンピューター』を出して、従来のギターサウンドとは異なる実験的な音楽性に心を奪われました。逆にレッド・ホット・チリ・ペッパーズは、99年にリリースした「カリフォルニケイション」でアナログに回帰し、全ての曲を1発録りで、しかもモノラル録音したんです。この3枚のアルバムは、アプローチこそ違えど、いずれも衝撃的でした。当時、僕はまだ30代前半でしたが『自分もこういう音楽を作るんだ』と決心したことを覚えています」
音楽プロデューサーとしての亀田さんにとって、この3部作はいまでもバイブルであり、新たな音楽活動に挑む原動力になっているという。
「こうした創造性に富んだ作品はアーティストの魂が注ぎ込まれているので、時代を経ても古びません。こうした“エバーグリーンな革新性”をもった作品を自分でも作りたくて、日々音楽活動に励んでいます」。「音楽は僕の人生そのものです」と語る亀田さんの目には、今後も革新的なサウンドを生み出していこうという強い意志が表れていた。
ここまで、亀田さんの音楽人生について濃密なお話を聞いてきたが、このあたりではじめてステアリングを握るディフェンダーについて、印象を聞いてみよう。
「“困難な道”も走破する本格的なSUVということで、外観のデザインもとてもマッシブな印象でしたが、よく見てみると非常に洗練されていて、どんな景色にも馴染むと感じました」。そういってディフェンダー110 V8モデルのエクステリアを注意深く観察すると、亀田さんはドライバーズシートに乗り込んだ。「インテリアも機能主義的というか、シンプルなデザインでとても居心地がいいですね。インストルメントパネルのモニターやスイッチ類が整然とレイアウトされていて、クリーンな印象を受けます。かといって質素というわけではなくて、シートやインストルメントパネルにあしらわれたレーザーや緻密なステッチなど、とても上質感がありますね」エクステリアと同様、インテリアもモダンでシンプルなデザインが魅力
11.4インチタッチスクリーンのPi Vi Proインフォテイメントシステムにより、様々な機能を直感的に操作できる。周囲360度を3D表示する3Dサラウンドカメラも備わる
インテリアは上質感もさることながら、消耗の激しい箇所には高耐久素材が用いられるなど機能性も追求されている
そう言って亀田さんがスターターボタンを押すと、525PSというハイパワーを誇る5l V型8気筒エンジンが“ブロローン”という迫力のあるサウンドとともに目覚めた。ディフェンダーには2l直列4気筒ターボエンジンや、3l直列6気筒ディーゼルターボエンジン搭載モデルも展開されるが、今回亀田さんが試乗するのはV8エンジンのフラッグシップモデルだ。
「想像以上に上質ですね」。パーキングを出て一般道を走り出した瞬間に、亀田さんはそう口にした。
本格的なクロスオーバーSUVのディフェンダーだが、最高出力525PSを誇るパワフルなV8エンジンにより、0-100km/h加速5.4秒、最高速度240km/hと圧倒的なパフォーマンスを誇る
「厳しい悪路も難なく走破するSUVなので、もう少しハードな乗り味を想像していたのですが、とても滑らかで驚きました。路面が荒れていても不快な振動が全くない。エンジンパワーも素晴らしいですね。信号が青になって軽くアクセルを踏むと、ボディの大きさを感じない力強い加速感で、あっと間に隣のクルマを置き去ってしまいます。ボディの剛性感も申し分ないですし、タイヤが路面を捉える感覚、いわゆる接地感も高いので、速度を上げても安心して走れます。スクエアなボディで四隅の感覚がつかみやすいのも運転のしやすさに繋がっていますね。とにかくボディの大きさを感じさせないのが素晴らしい」
“ボディ剛性”やら“接地感”やら、自動車評論家のような言葉が当たり前のように語られる様子に取材陣があっけにとられていると、「僕、クルマが大好きなんですよ」と言って、亀田さんはとびきりの笑みを浮かべた。学生のときに免許を取得して以来、亀田さんの人生には常にクルマが存在していたという。左ハンドルのマニュアルのフランス車やイタリア車にも乗ったことがあるというから筋金いりだ。
ディフェンダー110 V8の走りをひと通り堪能すると、亀田さんはカーオーディオのサウンドを確かめるべく、アップルカープレイを立ち上げ音楽をかけた。車内に流れてきたのは、コールドプレイの「ヴィヴァ・ラ・ヴィーダ」だ。
イギリスの名門ハイエンドオーディオブランド<メリディアン>が開発したオーディオシステムを搭載。澄み切った高音から深みのある低音まであざやかに再生する
「僕はアーティストの思いが詰まっているアルバムの原音に近いナチュラルなサウンドが好きなのですが、とても好みに近い音ですね」。ディフェンダーにはイギリスのハイエンドオーディオブランド<メリディアン>のカーオーディオシステムが搭載されているが、このサウンドが気に入ったと亀田さんは言う。
「僕にとってクルマは極上のリスニングルームですし、音楽を聴きながらいろいろなアイデアを練る空間でもあります。そのために首都高速を何周も走ることがありますし、山中湖辺りまでドライブすることもしょっちゅうです。目の前に広がる景色さえ創作のインスピレーションになる。こうして日々の生活の中で僕に寄り添ってくれる音楽があるからこそ、自らの音楽を作り続けることができる。このように自分に寄り添ってくれる音楽と日々接する場が、ディフェンダーのコクピットだったら素晴らしいだろうな。今回このクルマにはじめて乗って、そう実感しました」そう言って素敵な笑みを浮かべる亀田さん。すでに長年の相棒に接しているようにリラックスした雰囲気でディフェンダーのステアリングを握る姿が印象的だった。
イギリスが誇る4WD車専業メーカー<ランドローバー>。彼らが手掛けるクルマは、どんな悪路もものともしない走破性の高さで、世界中の冒険家や探検隊に愛用されてきた。新型ディフェンダーは、そんなブランドとしてのDNAを受け継ぎつつ、最新のテクノロジーにより大幅に進化。洗練されたデザインとオン・オフを問わない快適な乗り味で、世界中で人気を博している。
ディフェンダー110 V8
●全長×全幅×全高:4945×1995×1970mm
●車両重量:2450kg
●ホイールベース:3020mm
●エンジン:5.0lV型8気筒DOHCスーパーチャージャー付き
●最高出力:386kW(525PS)/6500rpm
●最大トルク:625N・m/2500~5500rpm
●トランスミッション:8速オートマティック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:1627万円
イベント詳細はこちらから!
今回亀田さんが訪れた場所は、東京豊洲のベイエリアに位置する「CITABRIA BAYPARK GRILL & BAR」。隅田川が東京湾へと繋がる水辺にあり、開放感あふれるスポットとして人気なのだが、実はここで、ディフェンダーの世界観がたっぷり味わえる『DESTINATION DEFENDER TOKYO 2024』が開催! 当日は亀田誠治さんがキュレートしたアーティストによる音楽ライブや「DEFENDER BLAZE A TRAIL」の公開収録も予定。そのほかディフェンダーのオフロード走行性能を体験できるプログラムをはじめ、お子様でも楽しめる多彩なワークショップや体験イベントが目白押しとなっている。11月の爽やかな気候の中、楽しいひとときを是非! 参加予約は以下からお申し込みください。
DESTINATION DEFENDER TOKYO 2024開催会場
CITABRIA BAYPARK Grill & Bar
●住所:東京都江東区豊洲6-4-26
●期間:2024年11月16日(土)、17日(日)
photo:Ken Takayanagi styling:Kumiko Iijima hair & make-up:Nozomi Sakai text:Koichi Yamaguchi