行動派に応える特別仕様車!〈マツダ〉CX-5 フィールドジャーニー
ウインタースポーツシーズン真っ盛り。今年は降雪もたっぷりで雪質もよいとのこと。密にならないレジャーということもあって、ますますゲレンデがアツ〜くなりそう。そうなると雪道仕様のクルマが欲しくなっちゃうんだけど、こんな変わり種(?)はどう?〈マツダ〉CX-5フィールドジャーニーだ。
- SERIES:
- 話題のクルマを品定め!
- TAGS:
- 話題のクルマを品定め! Cars
「え? あの〈マツダ〉から雪道仕様? しかもこんなに“アウドドア”なルッキングなんてあったの?」な~んて驚くのも無理はない。同社は、かねてよりSUVを多くラインナップしてきてはいるものの、都会的でスタイリッシュなカーデザインを得意としてきたし、そのような仕様のモデルのみを意図的にラインナップさせてきた。
しかし、昨今のアウドドアブームを受け、また、特にSUVの流行が世界的に“ロバスト”や“堅牢”といったワイルド系に傾いているということもあって、同社ではじめてとなる“アウトドア風CX-5”を設定したのだ。それが今回ご紹介するフィールドジャーニーってわけ。
大地を思わせるような専用のボディカラーを設定するほか、開発の初期段階からアフターパーツを設定。よりワイルドな需要に対応する用品、つまりエアロパーツやルーフキャリアなどを豊富に揃えるなど、その気合の入りようはただ事じゃない。しかも、このフィールドジャーニーには、専用の内装まで!
ドアを開けたら、そこここにライムグリーンのアクセントカラーが用意されているのだが、これこそがまさに〈マツダ〉らしい“攻めた”カラーデザインの賜物。このライムグリーン、実はグリルのメッシュの一部にもあしらわれているのだが、アースカラー×ビタミンカラーのコンビネーションに、社内でも賛否の真っふたつに意見が割れたのだとか。しかし保守派の意見を覆すように、市場の反応は上々だというんだから、この攻めた判断には拍手を送りたい。
さらに走りにこだわる〈マツダ〉のこと、実はこのフィールドジャーニー、見掛け倒しのヨンク風ではない。フィールドジャーニーにはガソリン/ディーゼル双方のパワートレーンが用意されているのだが、どちらもAWD、つまり四輪駆動のみの設定。さらに、ほかのCX-5ラインナップにはない“オフロードモード”(Mi-Drive)が用意されている。
実は試乗会にてオフロードを模したコースを走行させていただいたが、ノーマルモードではタイヤがスリップしてしまって前に進めないようなシチュエーションでも、このオフロードモードを選択した瞬間、タイヤの空転が収まって、スルッと脱出。さらに、片流れのような路面においては、ハンドルを登り勾配方向に切るとアイドリングが高まってクリープが増し、スムースに走り出せるように制御。一方、逆に下り方向にハンドルを切ると、アイドリングがゆるくなって、飛び出しが抑えられるようにもされている。これも意外なお助けポイント。走破に対しての細やかな気遣いが光る。
ちなみに、このフィールドジャーニーのみ、17インチのオールシーズンタイヤが装着されている。ちょっとした雪道くらいはディーラー乗り出し状態で挑めるのも嬉しいのだ。
★DATA 〈マツダ〉CX-5 20Sフィールドジャーニー
●全長×全幅×全高:4575×1845×1690mm
●車両重量:1600kg
●ホイールベース:2700mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHC
●最高出力:115kW(156PS)/6000rpm
●最大トルク:199Nm(20.3kgm)/4000rpm
●トランスミッション:6速オートマチック
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:323万4000円~
マツダコールセンター
TEL:0120-386-919