パリ好きの美意識に直球勝負! 〈DSオートモービル〉DC3クロスバック“イネス・ド・ラ・フレサンジュ”
今、最も攻めたデザインを排出している自動車メーカーはどこだと思う? そう聞かれて、“クルマニア”のアナタならなんと答えますか? いくつかの選択肢が浮かんだと思うけれど、このメーカーが出てきたアナタはなかなかのツワモノ、かつ筋金入りのクルマ好きかも。そんなブランドがこれまた粋なコラボレーションを果たして、ピリッとスパイシーな特別仕様車をリリースしているからご紹介したい。〈DSオートモービル〉DC3クロスバック“イネス・ド・ラ・フレサンジュ”だ。
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女性向けファッション誌ならともかく、『Safari Online』読者でこの名前にピンと来た人は、モードやトレンドにすごく敏感な人に違いない。イネス・ド・ラ・フレサンジュはカール・ラガーフェルドに寵愛されたファッションモデルで、ラガーフェルド卿率いる〈シャネル〉のミューズに君臨し続けたレジェンド。いまや自らのファッションブランドを立ち上げる実業家でもあり(日本では〈ユニクロ〉のコラボで有名だろうか)、著書などでパリジェンヌのファッション観を発信し続けている、パリのアイコン的存在である。
そんなイネス・ド・ラ・フレサンジュが手掛けたDS3クロスバックをリリースする〈DSオートモービル〉も相当な個性派。現在はステランティスN.V.傘下の高級車ブランドである〈DSオートモービル〉だが、もともとは〈シトロエン〉の上級グレードであった。2014年にブランドとして独立。以降、世界中のどのメーカーも追随できないようなデザインと確かな走りで世界中を驚かせている。
そんな両者のコラボだから、個性際立つことこのうえない。まず、エクステリアはブルーアンクルの外板色と、ノアールペルラネラのルーフカラーを組み合わせたツートーン仕立て。ネイビー×ブラックは、かのイヴ・サン・ローランが提案し、一躍モードを牽引することになった色合わせ。イネス・ド・ラ・フレサンジュ自身も著書で絶賛しているコンビカラーなだけに、かなりシックな出で立ちになっている。
ここに“イネス・ド・ラ・フレサンジュ”ロゴを配した専用バッジ、そしてイネスレッドのドアミラーが強いアクセントを加える18インチアルミホイールのセンターにも同様のイネスレッドが。これだけ強い色を組み合わせているのに、ポップにならないのはさすがファッションモデルの世界観だ。
インテリアもまたシック。深いブルーカラーのアルカンタラでダッシュボードを覆い、イネスレッドのステッチを配した。シート素材は南フランス・ピレネー山脈のあるアリエージュ地方の職人の、革を織る技術からインスピレーションを得て、テップレザー、アルカンタラ、ファブリックの3つの素材を組み合わせた専用表皮を採用。このあたりは南フランス出身であるイネスの郷土愛が見え隠れするチョイスだ。ホワイトのルーフライニングと専用フロアマットなども用意され、細部にまで気遣いが張り巡らされている。
写真をご覧いただければわかるとおり、女性ファッションモデルの手掛けたコラボモデルだが、決してフェミニンすぎず、むしろどこかマニッシュな雰囲気すら立ち上る。
正直、今の元PSAグループ、つまり〈プジョー〉、〈シトロエン〉、そしてこの〈DSオートモービル〉のクルマの運動性能はかなり高い。ということでDS3クロスバックもまた、驚くほどに走りが楽しいクルマでもある。
このシック×走りの実力を、是非試してみて。
★DATA 〈DSオートモービル〉DC3クロスバック“イネス・ド・ラ・フレサンジュ”
●全長×全幅×全高:4120×1790×1550mm
●ホイールベース:2560mm
●エンジン:1.2ℓ直列3気筒DOHCターボ
●最高出力:96kW(130PS)/5500rpm
●最大トルク:230Nm/1750rpm
●トランスミッション:8速オートマチック
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:438万2000円
DSコール
TEL:0120-92-6813