屋根開きEクラスで最良の選択! 〈メルセデス・ベンツ〉E 300カブリオレスポーツ
九州が梅雨入り!? このニュースに驚いた人は多いハズ。なんといっても観測史上2番めの早さだというんだから。最近の気候変動には、ため息の出ることばかり……な〜んて、うんざりしてない? いやいや、ちょっと待って。梅雨入りが早いということは、梅雨明けも早いということ? そう思ってチェックしてみたら、やっぱり気象庁発表の速報値でも、エリアによっての違いこそあれ、軒並み一週間程度早く夏が訪れそう! そうなったらやっぱり、例年よりも長くなりそうな夏のために、オープンなクルマにココロ惹かれるのも仕方のないことで。やがて遅からず来る新しい季節の到来を祝うべく、超美麗オープンクーペを選んでみない? 〈メルセデス・ベンツ〉E 300カブリオレスポーツだ。
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昨年10月にビッグマイナーを受けたEクラスファミリーでも、E 300は中核を担うパワートレーン。クーペ/カブリオレシリーズのエンジンラインナップは、E 200の1.5ℓ直4ターボ、そして今回ご紹介するE 300の2.0ℓ直4ターボ、さらに3.0ℓ直6ターボが出力を分け、E 450と〈メルセデスAMG〉のE 53 4MATIC+に搭載されるため、計3種となる。
Eクラスに関して〈メルセデス・ベンツ〉は、セダン/ステーションワゴン、そしてクーペ/カブリオレでエンジンラインナップを分けている。トルクや燃費の高さで人気のディーゼルモデルはセダン/ステーションワゴンへのみの展開となり、クーペ/カブリオレシリーズには導入されていないので、「どうしてもディーゼルモデル!」という人はクローズドルーフを選ぶしかない。
しかし、静粛性と滑らかな吹け上がりに優れ、フラットでエレガントな走行が魅力のガソリンエンジンモデル。それのみをクーペ/カブリオレに設定した〈メルセデス・ベンツ〉ジャパンは、やっぱり、クルマ好きな会社なんだなぁ、と感じ入ってしまう。このモデルチェンジで導入された、わずか1.5ℓのEクラスですらも、このガソリンエンジンという諸元のおかげで、驚くほどパワフルかつ静かだったからだ。
お値段とパワーを考えると最良の選択!?
で、肝心のE 300×カブリオレの相性はどうか。正直、価格とパフォーマンスのバランスがとてもよいと感じた。むろん、直6の3.0ℓエンジンを搭載するE 450以上のモデルは、直6という“どう転んだって絶対に踏み心地のいいエンジン”だから、そりゃ最高に決まっている。
しかし、お値段はいきなりE 300から300万円のプラスとなり、車両本体価格1200万円を超えるプライスタグが付いてしまう。対して下位エンジンのE 200との差はわずか85万円。さらにオープンルーフの構造など、やや重量を持つカブリオレなら、やはり2ℓターボくらいのパワーは必須。となると、内外装やADAS系においてもなんら上位モデルに遜色のないE 300がドンピシャってワケ。
ビッグマイナーチェンジで文字どおりフェイスリフトを受け、新しいインターフェースやステアリングホイールデザインを一新したE 300カブリオレスポーツ。事実、その言いようのないエレガンスは、きちんと2ℓターボにも反映され、ため息しか出なかったほどだ。
そう、最もコンサバな客層をも喜ばせ続けるEクラスの魅力は、しっかりとダウンサイジングエンジンにも継承されているのだ。
気になるスペックは?
★DATA 〈メルセデス・ベンツ〉E 300カブリオレスポーツ
●全長×全幅×全高:4845×1860×1430mm
●車両重量:1870kg
●ホイールベース:2875mm
●エンジン:2.0ℓ直列4気筒DOHCターボチャージャー付き
●最高出力:190kW(258PS)/5800~6100rpm
●最大トルク:370Nm(37.7kgm)/1800~4000rpm
●トランスミッション:9速オートマチック
●駆動方式:後輪駆動
●税込み価格:956万円
●メルセデス・コール
TEL:0120-190-610