気合の入ったフルモデルチェンジ!〈スバル〉新型フォレスター
まだまだ陰りを見せないSUV市場。しかし、その中でも微妙にトレンドは移り変わっている。簡単にいえば“街系”はよりラグジュアリーに、“オフロード系”はより本格的にと、方向性をそれぞれ研ぎ澄ましている印象だ。で、つい先日、やっと日本でも発表されたのはコチラ。〈スバル〉新型フォレスターだ。実は〈スバル〉、北米ではかなり人気のSUVメーカー。先代も爆売れのドル箱モデルだっただけに、今回のフルモデルチェンジも、かなり気合が入っているよう。さっそくチェックしてみたい。
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まず大きく変わったのはルックスだ。どこか優しさとファミリー感を感じさせた先代に比べて一気にシャープに、一気にスタイリッシュに生まれ変わった。実はよく見ると、デザインテーマであるCシェイプは新型のライトにも踏襲されている……。けれど、あまりにユニットが変わりすぎていて、とにかく新鮮な印象しか入ってこないほど。
こう見えてボディサイズの変更はさほどなく、全長と全幅がそれぞれ15mmずつ伸びただけなのも面白い。なのにぐんと立派に見えるのは、ノーズの上端に角を持たせ、グリル含むフロントデザインをより“面”として強く押し出したため。ボンネット高も実はそんなに変わっていないのだが、まるで上位サイズに見えてしまうくらいに強い印象になった。
サイドから見ても、リアエンドにかけてのルーフの傾斜を抑え、四角く角ばらせて、室内空間のゆとりを感じさせるようなムードに。3つ並んだウインドウもそれぞれしっかりした大きなサイズだから、後席に乗っても開放感を十分に感じられるのも◎。
リアのライトは一文字にボディを貫く、グローバルでも人気のデザインに変更された。全体的に高級感とロバストネスあふれる雰囲気は、これまでの〈スバル〉にはない雰囲気かも。室内にもフォレスターでははじめて、縦型の大型ディスプレイが採用され、アイサイトXも最新世代が採用される(モデルごとに設定が異なる)。
しかし再注目点はパワートレーンだ。
新型にははじめて、ストロングハイブリッド“S:HEV”が採用された。すでに同社のクロストレックにも採用されてはいるが、フォレスター専用のセッティングを施したソレは、2.5ℓ水平対向エンジンに2つのモータージェネレーターを組み合わせ、これまで同社最大のテーマだった燃費×性能の両立に挑んでいる。ちなみに最大18.8km/ℓと、WLTCモードでも注目の数字だ。だけど、単に燃費がイイだけでは〈スバル〉じゃない。実はサーキットでの試乗を体験したが、たっぷり容量のモーターのアシストを得たことで、同社の誇るAWD制御がより緻密に、そして瞬発的になったのは特筆事項だと思う。姿勢の立て直しも早いし、不安定な路面もなんのその。しかも嬉しいことにこの四輪駆動はちゃんと機械式だから悪路でもきっとスゴイのだ(確信)!
しかし、先代からのキャリーオーバーである1.8ℓターボも設定されているから、車両価格にフォーカスしたい人はコチラを。
グレードは3種で、まだ価格は発表されていないものの、どれもかなりの大幅刷新&大幅質感向上! メーカーからの続報を待ちたい。
★DATA 〈スバル〉フォレスター プレミアム
●全長×全幅×全高:4655×1830×1730mm
●車両重量:1750〜1780kg
●ホイールベース:2670mm
●エンジン:2.5ℓ水平対向DOHC+2モーター(e-BOXER)
●エンジン最高出力:118kW(160PS)/5600rpm
●エンジン最大トルク:209N・m(21.3kgm)/4000~4400rpm
●トランスミッション:リニアトロニック
●駆動方式:四輪駆動
※数値はプロトタイプ値・開発目標値
●SUBARUお客様センター
TEL:0120-052215
URL:https://www.subaru.jp/forester/
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