並みのフラッグシップではない! 〈ビー・エム・ダブリュー〉i7 xDrive 60エクセレンス
“フラッグシップモデル”の文字にはつい反応してしまう、な〜んていう“クルマニア”も多いのでは? ブランドの頂点として君臨するモデルだからこそ、贅を尽くされていたり、最新技術や最上パワートレーンが搭載されていたりで、心くすぐるあれこれが満載となると、指名買いする人の気持ちもわかるというもの。しかし、数ある自動車メーカーの中でも、このフラッグシップセダンにはちょっと度肝を抜かれた。ゴージャス、だけではない圧倒的な存在感と、そしてなによりもライバルを凌駕する走り! いやはや、これは並のフラッグシップじゃない。〈ビー・エム・ダブリュー〉i7 xDrive 60エクセレンスだ。
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まずはルックスから見てみよう。……の前に、先に言っておきたいのだけれど、諸兄には是非、このクルマの実物を見ていただきたいなと思うのだ。正直、写真の数倍かっこいいこと請け合いだから。
写真だと、どんどん大きくなるキドニーグリルばかりがやけに強調されるように見えてしまうかもしれないのだが(しかも今回のi7のソレは、フチがLEDで光るから余計に)、実物はかなり上品で、トータルバランスの取れた迫力がある。日本では標準装備となる、スワロフスキー社と共同開発したというクリスタルガラスのヘッドライトも精巧で美しいし、全体的なボリューム感(全長×全幅×全高:5390×1950×1545㎜)もどっしりと雄々しい。
今回ご紹介するi7は、7シリーズのいちグレードとしてラインナップされているが、トップグレードであるからこその細部への装飾、たとえばリアガラスの幾何学模様のプリントがグラデーションであしらわれていることもあり、フロントフェイス以外に見どころがたくさん。そのせいか、意外にも“顔”の印象だけが強烈なわけではない、と思うのかもしれない。
インテリアも期待を裏切らない、ド級だ。まずは前席から見てみよう。美しいレザーに包まれたシートにカラダを埋めると、メインディスプレイとメーターの2枚のパネルを繋げたディスプレイが目に入る。これ、ほんのりとカーブがつけられてコックピット感満載。競合に比べるとディスプレイ自体はコンパクトなサイズ感だが、これは〈ビー・エム・ダブリュー〉なりのこだわり。やはりクルマだからこそ、ドライバーには運転への集中力を巨大なディスプレイで削ぐようなことがあってはならないという哲学なのだそうな。シフトスイッチまわりは手作業で仕上げられたクリスタルガラスが多用され、まるでアートのように美しい。しかし、圧巻なのは後部座席!
なんと、ドアにまるでスマートフォンが埋め込まれたかのようなパネルがあり、それを操作すると目の前に31.3インチの巨大モニターが登場! ここでNetflixやYouTubeが見られたりするというのだから驚きなのだ。さすが7シリーズ、ショーファーカーとしての細工もぬかりない。
とはいえ、実は走りこそがi7の真骨頂。だから、運転手にハンドルを預けるのはもったいないと思ってしまう筆者だ。その柔らかさ、クイックさ、そして電気自動車ならではの圧巻の加速! とかくトルクに注目が集まりがちのEVだが、その加速のなめらかなマネジメントも垂涎だし、なによりサスペンションの動きが別次元。正直、EVでここまでの味を叶えているメーカーはほかにないと断言していいほどの高レベル。いやはや、参りました。〈ビー・エム・ダブリュー〉の本気がここに集約されている。
★DATA 〈ビー・エム・ダブリュー〉i7 xDrive 60エクセレンス
●全長×全幅×全高:5390×1950×1545㎜
●車両重量:2690㎏
●ホイールベース:3215mm
●一充電走行距離(WLTCモード):650㎞
●フロントモーター最高出力:190kW(258PS)/8000rpm
●フロントモーター最大トルク:365N・m(37.2kgm)/0~5000rpm
●リアモーター最高出力:230kW(313PS)/8000rpm
●リアモーター最大トルク:380N・m(38.7kgm)/0~6000rpm
●システムトータル最高出力:400kW(544PS)
●システムトータル最大トルク:745N・m(76.0kgm)
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:1748万円~
●BMWカスタマー・インタラクティブセンター
TEL:0120-269-437
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