PHEVでもV12! 〈ランボルギーニ〉レヴェルト
スーパーハイパフォーマンス系からも、電動化モデルの発売が相次ぐ昨今。とうとうコチラのメーカーからもプラグインハイブリッドモデルが登場した。しかし、嘆いている場合じゃない。だってホラ、〈フェラーリ〉のソレだって、メチャクチャ革新的でかっこよかったから! つい先日(6月6日)、日本でお披露目されたのは〈ランボルギーニ〉レヴェルトだ。
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そう、ナニが凄いかって、スーパーカーブランドとして、電動化という技術をスーパーハイパフォーマンスに惜しげなく使用している点にある。
レヴェルトはもとよりV型12気筒エンジンを搭載するスーパースポーツ初のプラグインハイブリッドHPEV(ハイパフォーマンス電動車両)と位置づけられ、そのエンジン自体の諸元も、最高出力825PS/9250rpm、最大トルク725Nm/6750rpmを発生する6.5ℓ自然吸気といった具合。歴代12気筒エンジンの中で最もパワーがあるのだ。それに加えて、フレキシブルなトルク調整と素早いエネルギー回生を実現させるため、フロントの左右輪に一基ずつモーターを搭載しているのだが、その最高出力は140kW(190PS)を誇り、システムトータルでは最高出力1015PSを発生するという、圧巻のスペックとなっている。
発表の日、来日したプロダクト ライン マネージャーのマッテオ・オルテンツィ氏によれば、「数字だけ聞いてもなかなかフィーリングはわからないかと思いますが、最高出力1015PS、最高速350km/h、0-100km/h加速は2.5秒を誇ります」とのことだから、う〜ん。そのパフォーマンスたるや、想像するだけで垂涎!
しかも、欧州においての電動化モデル開発の波を同社もポジティブに捉えているようで、この発表会では〈ランボルギーニ〉における電動化戦略『コル・タウリ』の説明が行われた。それによると、同社は2024年までに全モデルを電動化し、2025年にはCo2排出量を50%削減、そして2030年にはCo2排出量を80%低減するとしていて、かなり過激に舵を切っていることが窺える。
しかし、スーパーカーメーカーらしく、その準備は万端。まず今回のレヴェルトもすでに、このプラグインハイブリッドシステムの重量やパワーを受け止めるべく、新開発シャシーを導入しているし(もちろん〈ランボルギーニ〉といえば、のカーボンモノコックでありながら、ねじれ剛性を25%向上させつつ、アヴェンタドールに比べて10%の軽量化を叶えている)、ドライブフィール向上のためにダブルクラッチトランスミッションも新開発であることが明かされている。
インテリアも、ブランドとしてはじめて3つの画面を用意し、〈ランボルギーニ〉らしいワイルドかつ華やかなコックピットがさらにブラッシュアップ!
こ〜んなレヴェルト、実は販売が好調で、日本での割当分はすでに完売。納車の列もすでに数年に伸びているというのだから、意外にスーパーカーオーナーは皆、電動化のパフォーマンスには柔軟な気持ちで期待しているのかも。ちなみに価格は6600万円となっている。
★DATA 〈ランボルギーニ〉レヴェルト
●全長×全幅×全高:4947×2033×1160㎜
●車両重量:1772kg
●ホイールベース:2779㎜
●エンジン:6.5ℓV型12気筒
●エンジン最高出力:607kW(825PS)/9250rpm
●エンジン最大トルク:725N・m/6750rpm
●システム最高出力(複合ICE+EE):1015PS
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:6600万円~
●ランボルギーニ カスタマーサービスセンター
TEL:0120-988-889
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