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2023.02.20


さらに磨きがかかった美しさと走りを実感! 〈レクサス〉RX500h

歴代モデルはいずれもヒット。SUVシーンで輝きを放つ〈レクサス〉RXが満を持して5代目へと全面刷新。洗練感が増したルックスと高い走行性能は、大人が乗るためのクルマだ。

さらに磨きがかかった美しさと走りを実感! 〈レクサス〉RX500h 今回フィーチャーするのは、5代目へフルモデルチェンジしたRX500h。この〈レクサス〉を代表するモデルの発表は11月だったので、すでにチェックしている方はご存知だろう。今度もいい感じの仕上がりだ。“〈レクサス〉を代表する”と表現したのには理由がある。現在〈レクサス〉の世界販売台数の3分の2がSUVであり、その中で最も売れているのがRXだからだ。主戦場はもちろんアメリカ。1998年デビューのRX300以降の躍進は想像以上である。

そんなモデルだけに、モデルチェンジでのデザイン変更は難しいといわれる。売れているクルマに手を入れたことで売れなくなってしまった例はこれまでにもたくさんあるからだ。とはいえ、「どこが変わったの?」じゃ、守りに入りすぎ。そのまま3年も経ったら古臭いクルマになりかねない。

そこで今回、彼らが生み出したのがスピンドルボディとシームレスグリル。スピンドルグリルを進化させ、よりボディと一体化させたのだ。グリルの上部がボディ同色になっているのがそれを意味する。しかもそこはボンネット先端のパネルと一体となっているのだから、この表現は正しい。

ただスタイリング全体の印象はこれまでと変わらない。リヤピラーの処理とか後方に向かって膨らんでいくリヤフェンダーのイメージはそのまま。とはいえ、リヤコンビネーションランプは刷新され、目新しさが表現される。なんともうまい演出である。

印象を変えるのはインテリアだろう。ダッシュボードセンターの巨大な14インチモニターには驚く。メータークラスターと合わせデジタル化が進んだのがわかる。ここは大事。話題のZ世代にもしっかり先進性をアピールしとかないとね。ファッションブランドもそうだけど、最近は将来の顧客育成がキーになっている。

さらに磨きがかかった美しさと走りを実感! 〈レクサス〉RX500h そしてクローズアップするのは、RX500h “Fスポーツパフォーマンス”。これまでにない高性能モデルだ。パワーソースは2.4ℓ直4ターボ+モーターで、フロントだけでなくリヤにも高出力モーターを搭載する。要するにハイブリッドの“ヨンク”ってことだ。“DIRECT4”と名づけられた四駆システムはかなり精緻にトルクを前後に配分するらしい。

このほかには2.5ℓ直4エンジンとモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドと、2.4ℓ直4ターボのガソリン車がラインナップされる。走りの好みとお財布事情でセレクトする感じだ。

いずれにせよ新たに生まれ変わったRXだが、細かいところを見るとかなり改良されている。ボディ剛性アップと軽量化は当然のように行われているし、静粛性も高められている。〈レクサス〉としては“静かさ”はウリだけに手が抜けないポイントだ。

ちょっとマニアックな話で恐縮だが、個人的に興味を持ったのは新しく設計されたリヤサスペンション。マルチリンク式は乗り心地のよさと走りのパフォーマンスを上げてくれるが、開発にも生産にもお金がかかるといわれているシロモノ。なので、開発陣のRX に対する強いこだわりを感じる。冒頭に記したように一番売れているモデルだけに、こいつのよし悪しがそのままブランド評価になりがち。だから、その意味ではRXという選択は正しいかも。ハズさない確実性がそこにある気がする。

 大人が欲しくなる理由! 
いろいろこだわった結果がここにある


さらに磨きがかかった美しさと走りを実感! 〈レクサス〉RX500h 目を引くのは14インチの大型モニター。よく見るとモニター内にスイッチが埋め込まれている。操作性を追求した結果だそうだ。かなりのこだわりである。もちろん音声認識にもしっかり対応。またピラーを後方へずらしガラス面を広く使うなど、ドライバーの視野を広くする細かい配慮も行われている。

快適性はさらに高まった!


さらに磨きがかかった美しさと走りを実感! 〈レクサス〉RX500h 新設計のシートに快適装備が満載されるインテリア。長いホイールベースでキャビンスペースは十分確保される。パノラマルーフでさらに心地よさを倍増させることも可能だ。後席の操作はセンターのモニターでもOK。運転席からカーゴルームのアレンジができるのは新しい。今後流行しそうな装備だ。

ゴルファーズビークルの新機軸


さらに磨きがかかった美しさと走りを実感! 〈レクサス〉RX500h なんと標準的なゴルフバッグであれば4個積めるスペースを確保したラゲッジ。もちろんリヤシートはそのままなので仲間4人でワイワイ楽しく行ける。高さ、幅、奥行きだけでなく、タイヤハウスの出っ張りがないのがポイントだ。しかもリヤシートは3分割式なので、さらにフレキシブルな対応可能だ。

ほかでは見たことのないオリジナリティ


さらに磨きがかかった美しさと走りを実感! 〈レクサス〉RX500h 今回のデザイン上の目玉となっているのがこのフロントグリル。まるでコンセプトカーのような手の込みようである。ボディと一体化させることで、“スピンドルグリル”を“スピンドルボディ”へと進化させた。グリル上部はボディ同色になるので、これまで以上にボディカラーにこだわる必要がありそうだ。

SPECIFICATIONS
レクサス RX500h “F スポーツパフォーマンス”
●全長×全幅×全高:4890×1920×1700㎜
●ホイールベース:2850㎜
●車両重量:2100kg
●エンジン:直列4気筒インタークーラー付きターボ
●総排気量:2393㏄
●エンジン最高出力:202kW(275PS)/6000rpm
●エンジン最大トルク:460N・m(46.9kgf・m)/2000~3000rpm
●フロントモーター最高出力:64kW(87PS)
●フロントモーター最大トルク:292N・m(29.8kgf・m)
●リヤモーター最高出力 :76kW(103PS)
●リヤモーター最大トルク:169N・m(17.2kgf・m)
●トランスミッション:ダイレクトシフト6AT
●駆動方式:AWD
●乗車定員:5名
●価格:900万円~

 
Information

●レクサスインフォメーションデスク
TEL:0800-500-5577

雑誌『Safari』3月号 P198~199掲載

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写真提供=レクサス 文=九島事務所
photo : LEXUS text : Kushima Office
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