タフで上質、押し出し感もアップ! 〈ニッサン〉エクストレイル
ちょっと前までマーケットを席巻していた“都会派SUV”。だが、コロナ禍を経て、SUVの流行はより堅牢でヨンク感のあるほうに流れつつある。そう、ファッションだって都会のフォーマルよりもリラクシーなヌケ感を求める時代に来ているわけで、どうやらそのことと無関係ではなさそう。世界はより、自分に立ち返ろうとしているのかも。そんな中、いよいよ日本でも発表されたのが〈ニッサン〉エクストレイルだ。おや、なんだかグローバルトレンドに沿ってキャラ変⁉ ご存知のとおり、すでにSUV大国・北米では“ローグ”の名で日本に先行して発表されており、評判、売れ行きともに上々。さっそくチェックしよう。
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“エクストレイル”の名前では4代目モデルにあたる新型は、初代のイメージを色濃く踏襲した。……というだけあって、3代目のような流線ラインは払拭され、より初代らしい直線基調に立ち返りながらも、先進感を漂わせるというデザインに着地している。
まず、鼻先は面の強さを感じさせるように大型化。また、グリルが地面と垂直に起きて、押し出し感がはっきりと強調された。これによって、いかにも悪路走破を予感させる“四駆っぽさ”は先代よりも明確になった。うん、たしかにタフ感が増したかも!
とはいえ、どこか先進的なのは、ライトの表情のおかげ。上下二段に分かれた大型ユニットを採用することで、真新しさを表現している。
ボディサイズにも若干の変更があった。先代比で全幅は20mmの拡大、全長は30mm短くなり、全高は20mm低くなっている。ワイド&ローでショートに。ディメンションからも、取り回しのよさが垣間見えるようでしょ?
さらに嬉しいのは、インテリアの質感が大幅に向上したこと。4代目ということもあり、歴代と一緒に年齢を重ねたベテランユーザーの嗜好を考慮したということなのだが、これがけっこう若々しく、そしてリッチな感じなのだ。最上級グレードにはタンカラーも用意され、行き届いた上質感を叶える。大柄なシートもちょっとアメリカン。サポートはほどほどで、しっとりとクルーズできるような感触だ。しかし、そこはさすが〈ニッサン〉。実は走りが大幅にテコ入れされたことこそがニュースなのだ。日本モデルでは全車がe-POWERになって、静粛性はもとより、燃費、パワー、そして悪路走破性までもが先代をはるかに凌駕する仕上がりに。
e-POWERとは、エンジンを発電機にしてパッテリーに電気を貯め、それを動力として走る、いわば電気自動車の一種。つまりエクストレイルの大型ボディをモーターのトルクで力強く押し出し、四輪駆動制御は緻密で、さらにすごく静か。全部いいとこ取りの超優良選手に生まれ変わったのだ。もちろん電気的な四輪駆動は、日常でも使い勝手のいい前後駆動のマネジメントも行ってくれる。
世界で人気のそのワケを、是非試してみて!
★DATA 〈ニッサン〉エクストレイル G e-4ORCE
●全長×全幅×全高:4660×1840×1720mm
●車両重量:1880kg
●ホイールベース:2705mm
●エンジン:1.5ℓ直列3気筒(可変圧縮比エンジンVCターボ)
●エンジン最高出力:106kW/4400~5000rpm
●エンジン最大トルク:250N・m/2400~4000rpm
●フロントモーター最高出力:150kW/4501~7422rpm
●フロントモーター最大トルク:330N・m/0~3505rpm
●リヤモーター最高出力:100kW/4897~9504rpm
●リヤモーター最大トルク:195N・m/0~4897rpm
●駆動方式:四輪駆動
●税込み価格:449万9000円
●日産自動車お客さま相談室
TEL:0120-315-232
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