マイナーチェンジでどう変わった!? 〈フォルクスワーゲン〉ポロ
梅雨明けと同時に、猛烈な暑さに見舞われた日本列島。こんなとき、日傘みたいに気軽にサッと連れ出せるような相棒があったらいいな、な〜んて思わない? そんな中、人気コンパクトハッチバック〈フォルクスワーゲン〉ポロがビッグマイナーチェンジを受けて登場。その進化、まさに今の“ちょうどいい”気分にぴったりかも!
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今回の進化のポイントは3つ。1.デザインの進化 2.パワートレーンの変更 3.運転支援の充実、だ。
まず、デザインの進化から見てみよう。バンパーのデザインが変更になったことで、全長が10~25mm拡大しているが、その微々たる変化よりも新デザインの印象がフレッシュ。フロントはラジエターグリルの形状とLEDヘッドライトが変更になった。
フロントバンパーのデザインはグレードによって異なる。スポーティなRラインは縦方向のフィンが、それ以外には横に2本のフィンが配される。リアバンパーもデザインの変更がなされている。これもRラインにはテールパイプのような加飾が左右下部に入るが、それ以外は加飾はなされていない。また、LEDライトもマトリックスヘッドライトの“IQライト”が採用され、デザインと同時に機能の向上も図っている。
次にパワートレーンの変更だ。今回、新型ポロには、TSIアクティブベーシック、TSIアクティブ、TSIスタイル、TSI Rラインの4つのグレードが用意されるが、どれも最新世代の1.0ℓTSIエンジンに統一。先代と同じ排気量ながら、環境負荷に配慮し、なおかつ高効率なエンジンに置き換わっている。組み合わされるのは7速のデュアルクラッチ、DSG。このマッチングがとてもよくなっていた。
まず、発進のときのワンテンポ遅れるような感じが払拭され、アイドリングストップからの復帰も非常にスムースになっている。街での加速の息継ぎというか、アクセルペダルを踏んだときの「ん?」がなくなったのだ。このエンジンにはマイルドハイブリッドなどの電化技術は搭載されていないが、踏んだらすぐに加速がはじまるシームレスさ、なめらかさには感激すら覚えたほどだ。
スペック的には95ps/175Nmと、コンパクトカーらしい諸元なのだが、乗ればそれ以上の恩恵を感じるはず。また、この素直なエンジンに見合うステアフィールのリニアさも気持ちいい。スゴイ進化という変化ではないが、実直にドライバビリティが向上し、かなりの好印象だ。
そして、運転支援の充実。最近〈フォルクスワーゲン〉は最新世代の同一車線内全車速運転支援システム“トラベルアシスト”を順次新車に展開している。上級車種である“ティグアン”や“アルテオン”などと同様のアシスタンスで、ポロには初採用。
“トラベルアシスト”はアダプティブクルーズコントロールとレーンキープアシストの複合機能だが、なんと作動範囲は0~210km/h! むろん日本の通常速度域なんてお手のもの。かなり“使える”機能だから、コンパクトカーながら長距離ドライブも頼りになること請け合い。
ギラギラ太陽で億劫な外出が楽しくなりそうな新型ポロなのだ。
★DATA 〈フォルクスワーゲン〉ポロTSI Rライン
●全長×全幅×全高:4085×1750×1450mm
●車両重量:1190kg
●ホイールベース:2550mm
●エンジン:1.0ℓ直列3気筒DOHCインタークーラー付きターボ
●最高出力:70kW(95PS)/5000~5500rpm
●最大トルク:175Nm(17.9kgm)/1600~3500rpm
●トランスミッション:7速DSG
●駆動方式:前輪駆動
●税込み価格:329万9000円~
●フォルクスワーゲン カスタマーセンター
TEL:0120-993-199
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