〈ミドー〉懐かしいけれど新しい!? “温故知新”ダイバーズ!
腕時計を選ぶ基準。それは、ステイタスでも、自己表現でもなく、“深み”なんじゃないか!? そんなことを感じさせてくれる、大人のためのダイバーズウォッチを発見した。
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MIDO
たとえば、新しいロックバンドが彗星の如く登場したとき。やれ、メロディがビートルズに似ているとか、ドラマチックな雰囲気がクイーンを彷彿とさせるとか、これならレディオヘッドを聴くよとか、いろいろ意見したくなる気持ちもわかるけれど、その若いバンドを手放しで“かっこいい”と称賛できるようになりたい。というのも本音ではないだろうか? でも、せっかくその新しい音楽にも通じるルーツを理解することができたのだから、それはそれで嬉しかったりもする。この複雑な気持ちを“温故知新”という言葉が上手に表現してくれる。“故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る”。過去を知っているからこそ、そこに現代的な要素がプラスされていることもキチンと理解できるというわけだ。
そんなことを考えながら、この〈ミドー〉のダイバーズウォッチを見てほしい。この腕時計が持つレトロな雰囲気は、高級時計に使われるサファイアクリスタル(硬度が高く傷がつきにくい)の風防を“ボックス型”にしたところからくるものだ。もちろん、ストラップの白のステッチもレトロな雰囲気の中にスポーティな印象を加えている。さらに、ベゼル、インデックス、針には深海でも視認性の高い蓄光塗料“スーパールミノバ”が施され、現代的にアップデイトされている点も見逃せない。カーキの色合いも男心をさらりとくすぐる。ミリタリー由来のこの色が、洗練されたデザインの中に感じる男らしさに、ひと役買っているのだ。細かなポイントだが、ヴィンテージを理解する大人にとっては、まさに温故知新的“深み”がふんだんに盛り込まれているというわけ。過去を知っているからこそわかる、懐かしさと新鮮さのバランス。ね!? 手元が目立つこれからの季節。こんなダイバーズで、手元から大人の“深み”を演出してみたくなるでしょ!?
1960年代のダイビングウォッチの精神を保ちながら、視認性を確保するため、“スーパールミノバ”と呼ばれる蓄光塗料を使用するなど、ヴィンテージスピリットと現代的なメカニズムが融合した1本。ケース径40.5㎜、自動巻き、SSケース、ファブリックブレス、20気圧防水。11万3300円(ミドー/ミドー スウォッチ グループ ジャパン)
●ミドー スウォッチ グループ ジャパン
TEL:03-6254-7190
雑誌『Safari』9月号 P196掲載
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