ピチョラー湖に浮かぶ白亜の宮殿〈タージ・レイク・パレス〉!
舞台は湖上に浮かぶ、白亜の宮殿〈タージ・レイク・パレス〉。そこでは絢爛豪華なマハラジャの暮らしが、しばし体験できる。もともとは1746年、メーワール王国の君主ジャガット・シン2世が避暑のためにピチョラー湖の水上に建てた宮殿。それを1963年にヘリテージホテルに。地元産の白い大理石をふんだんに使用した宮殿は、ムガール王朝の建築様式にメーワール王国の高度な技術が取り入れられている。
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- 眺めのよいホテル! vol.6
内装は高い天井にシャンデリアが煌めき、優雅なスカラップアーチや精緻な彫刻、色とりどりのガラス細工などを多用。その華やかな姿は、映画『007/オクトパシー』でボンドガールの隠れ家として描かれ、世界中から耳目を集めることに。
ホテルへは、ゲスト専用のボートで渡る。到着時に迎えてくれるのは、バラの花びらのシャワーと軽食のプレート、そしてスパンコールで飾られた傘。マハラジャの滞在が幕を切る。
湖の真ん中のロケーションゆえ、18のスイートを含む83の客室からは、穏やかな湖面と対岸の旧市街が一望に。客室は広さ24㎡以上。憧れのグランドロイヤルスイートは、細密画などの美術品が飾られ、いわば王室の壮大さの縮図のよう。思慮深いバトラーの細やかなケアが、夢見心地な滞在に仕上げてくれる。
レストランはラジャスタン料理の〈ニール・カマル〉やオープンエアでモダンなヨーロッパ料理を供する〈バイロ〉(季節限定)のほか、おとぎ話から抜け出たようなセッティングのアレンジもOK。
また、インドの伝統的なウェルネスと王族の伝説的なライフスタイルが融合したスパも、体験したい。とはいえ、まずは歴史家が宮殿や王族のエピソードを交えながら案内する“ヘリテージウォーク”に参加を。ロマンスの象徴のこの宮殿を、インサイダーの視線で満喫できる。
デコラティブなプール。インドの王族の規格外な豪華さに圧倒される⁉ これが人工湖の水上に築かれたとは驚き。
冬のみ営業される、ヨーロッパ料理レストランの〈バイロ〉。ほかのレストランでも、“東洋のヴェニス”とうたわれるウダイプールの旧市街やアラバリヒルズなどを望める。
部屋ごとにテーマがあるグランドロイヤルスイート。ジャクジーバスからもレイクビュー。バスルームの窓ガラスはスイッチライト式で目隠しすることもできる。
150年を経た歴史ある船“ガンガー号”での湖上ディナーも、このホテル自慢のダイニング体験。最大14名まで乗船可能だが、貸し切りもできる。絶景を2人占めしてみる!?
インド北西部、ラジャスタン州のウダイプールにあるピチョラー湖。ウダイプール空港からクルマで約1時間、ホテル専用ボートに乗り換えてすぐ。エアポートシャトルバスもある。
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●[タージ・レイク・パレス]Taj Lake Palace
住所:P.O Box No. 5, Lake Pichola, Udaipur, Rajasthan, 313001, Rajasthan, India
TEL:+91-294-2428800
料金:ラグジュアリールームINR7万4000、グランドロイヤルスイートINR80万、グランドプレジデンシャルスイートINR110万
URL:https://www.tajhotels.com/en-in/taj/taj-lake-palace-udaipur/
雑誌『Safari』11月号 P248~249掲載
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