【井上康生・東原亜希夫妻】
家族で過ごす時間が増えて、新たな発見があった。
2008年に結婚し、現在は緑豊かな一軒家で、双子を含む4人の子育てに奮闘している井上康生さんと東原亜希さん夫婦。2人の家での時間は、コロナ禍の前後でどんな変化があったのだろう。
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The Time Spend Together 01
家時間が増えたことで
妻の日々の大変さに
気づけました。
(井上康生)「互いを尊重しながら、好きなことができる関係を維持していきたい」と語る井上さん。4人の子供たちが自立して、2人で過ごせる時間がもっと増えたら、世界一周旅行をするのが夢なのだとか。井上:ニット5万5000円(ヘリル/にしのや)、パンツ3万3000円(ニート/にしのや)、その他はスタイリスト私物東原:すべてスタイリスト私物
「一番変わったのは、夫が家で過ごす時間が増えたこと。柔道男子日本代表監督、東海大学での教授業務。また、JOC、NPO法人理事長の仕事をしているので、コロナ禍以前は留守にすることが多かったんです。国際大会などで海外へ行き、数日だけ帰宅したらまた数週間出張、が繰り返されていました。毎日家に帰ってくる生活になったのは結婚以来、はじめてのことで(笑)。最初は照れもあり、すごく新鮮な感覚でした」と東原さん。
家での時間が増えた井上さんには、どんな心境の変化があったのか。
「コロナ禍前はとにかく留守が多かったので、家に居られるときは妻がしていることを尊重し、授業参観や子供の送り迎えといった自分ができることをやっていました。それでもごく一部のことだったんだと感じましたね。子供の朝昼晩のご飯を考えたりするような日々の生活に関わる事柄は、単調だけど大切なこと。それをずっとやり続けなければならない大変さを、強烈に感じました」
東原さんの頑張りを目にした井上さん。だからこそ、お風呂掃除、溜まりがちになった通販の段ボールを捨てるなど、今まで以上に家事を率先して手伝うように。
「子供たちの柔道着を洗って、干してくれたりもしています。その時間を利用してご飯の買い物に行ったりできるので、すごく助かっています。あと、子供たちは年が近くライバルみたいな関係なので、よく喧嘩をするのですが、それに対して私が怒ってしまうことも。今まで夫はたまにしかそれを見ていなかったので、一歩引いて見る余裕がありました。でも、毎日のことになって、私と一緒になって怒っています(笑)」と、家族の距離感にも変化があったと東原さん。
みんなで過ごす時間が増えたことで、“お楽しみ”も増えたようだ。
「バルコニーでよくご飯を食べるようになりましたね。特に外出自粛期間中は子供たちもずっと家にいたので、自分のご飯のレパートリーの少なさを思い知りました(笑)。でも、外にテーブルとチェアを出して食べるだけで、普通に作った焼きそばでも美味しく感じられるし、子供たちも喜んでくれるんです」
また、東原さんとは別の新たな発見が、井上さんにもあったらしい。
「海が近いので、家族でよく遊びに行くのですが、たまたま岩場に打ち上げられたタコを見つけて。その捌き方を動画サイトで調べて子供たちと見よう見まねでやって食べてみたら、すごく美味しくて。また、あるときは、子供が本棚を欲しいといっていたので、それも力を合わせて作ってみたり。“なかったら作ってみよう”と工夫をする体験ができたことは、学校とはまた違った学びになったのではないでしょうか」
「コロナ禍による新しい生活は、決して悪いことばかりではない」と語る東原さん。今まで以上に増えた家時間での“発見”や“気づき”を本当に楽しそうに語る2人の笑顔が、それを物語っていた。
The Time Spend Together 02
ニューノーマルは
家族間で見ると
悪いことばかりじゃない。
(東原亜希)
井上康生
1978年、宮崎県生まれ。シドニー五輪柔道100㎏級で金メダル獲得。30歳で現役を引退し、JOCの海外研修員としてスコットランドへ留学。その後、柔道全日本男子監督に就任し、リオ五輪では全7階級でのメダル獲得に貢献。
東原亜希
1982年、神奈川県生まれ。モデル、タレントとして多彩に活動。また、ベビーグッズや食品など様々な商品のプロデュースなども手掛ける。憧れのママモデルとして人気を博す。現在も雑誌などマルチに活躍中。
◆Special Thanks●スケ―プス ザ スィート
住所 : 神奈川県三浦郡葉山町堀内922-2
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●にしのや
TEL:03-6434-0983
『Safari me time』Vol.2 P16~17掲載