理想の自分を叶えるために!
美容研究家に聞いた“アンチエイジング”の正解。
“いつまでも若々しく健康でありたい”という思いは、私たちにとって永遠のテーマです。その願いに応えるべく近年のアンチエイジングジャンルの発展は目覚ましく、自宅で使うスキンケアやヘアケアからスペシャルな美容ギア、先端技術を活用した美容医療に至るまで、様々な選択肢にあふれています。ひと昔前よりぐっと若々しさへの可能性が広がっているぶん、本当に必要なものを選ぶ審美眼も必要です。そこで将来、理想の自分を叶えるために今すべきことを美容プランナーの西村直子さんにうかがいました。
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「人生100年時代、働き方や生き方に関しての計画が見直されるように、美や健康に関しても“将来のプラン”が求められるようになっています」と語る西村さん。「そのためにまず意識してほしいのが“ゴールの設定”です。文字どおり人生の最後、棺に納まっている自分の“理想の顔”を思い描いてみてください。肌や髪、歯の状態は? 可能な限り具体的に、美しく幸せな表情を思い描き、そこから逆算して、80代、70代、60代と各年代の理想のビジュアルや雰囲気をイメージトレーニングによって設定していくのです。アンチエイジングの指標は、あくまでも未来です。かつての若さを取り戻そうとして過去を照準とするのではなく、これまでの歩みを受け入れて、充実した未来に向けて前に進むポジティブな姿勢が大切になってきます」
そんな前向きなスタイルを実現するため、日々のエイジングケア習慣における具体策として3つの指標を提案。
「まず、人格やライフスタイルまで想像させるフェイスラインを整えること。次に、年齢を重ねるほどに重要度が際立ってくる清潔感の演出。さらに、コスメ選びの軸となるエイジングケア成分の知識を身につけること。プランどおりにいかなくても、自分と向き合って試行錯誤しながらセルフプロデュースしていくことは成長のひとつです。10年後、20年後のさらなる輝きのためのエイジングケアライフをはじめてみてはいかがでしょうか」
フェイスライン
エイジングケアで最初に意識すべきは?
一般的に30代以降になると、シミやシワ、たるみといった様々なエイジングサインが本格化。あれもこれもと欲張ってケアするより、まずは一番範囲が広いフェイスラインを優先的に整えるのがおすすめです。ゆるんだ肌を引き締めるコスメ、ストレスで硬くなる輪郭をほぐすコスメなど自分に合うものを使用したうえで、シワやシミといった細部のケアを重ねることで効率よいお手入れを。
清潔感
お疲れ印象は御法度!爽やかさで品格キープ。
年齢を重ねて円熟味を増すか、どことなく疲れた印象に陥るか、すべては清潔感の有無にかかっています。男女を問わず、肌の乾燥やくすみ、髪のパサつき、頭皮や口の臭いなどクリーンさを損なうトラブルは徹底的に排除を。とはいえ難しく考えなくても、どれも毎日のホームケアでリセットできることばかりです。みずみずしい潤い、クリアな明るさ、いい香りに満ちた存在を目標にして。
注目の成分
ビタミンC、セラミド、プラセンタの力を味方に。
膨大な種類があるエイジングケア製品は、なにを選んでいいかわからない……。そんなときには、配合されている成分を判断基準にする方法もあります。なかでも、抗酸化力が高くマルチな美肌効果で知られるビタミンC、肌の潤いを保つ細胞間脂質であるセラミド、代謝をサポートするプラセンタの3種は、長年コスメに使われている成分です。手応えを感じたいときの切り札にしたい。
西村直子さん
10年間の香港暮らしで培った経験から独自の美容道を開拓。コスメや美容法を見極める眼力を持ち、“百年美”のプランニングを提案。各種媒体でコラム連載を持つなど活躍中。