〈モンブラン〉ロマンあふれる万年筆さえあれば、脳内旅とデジタルデトックスが叶う!?
スマホやPCから距離を置く時間をあえて作り、豊かなひとときを楽しむためにもうってつけな万年筆。その老舗である〈モンブラン〉の新作は、旅気分も味わえる秀作のようだ。久しぶりに手書きを楽しむ時間が、贅沢なひとときになる!?
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MONTBLANC
旅の新しいスタイルとして、“オンライン観光”が人気となっているという。特に好評なのがライブツアー形式のもので、香港のセントラルの街中をカメラを持った現地ガイドと巡るツアーがその好例。参加者はチャットでガイドに質問やリクエストができるので、実際に旅しているようなライブ感が楽しめる。あるいは、アメリカで最も美しい街といわれるアリゾナ州のセドナのライブツアーもある。参加者はVRゴーグルをつけるので没入感がハンパないのだとか。
こうしたオンライン観光自体は、コロナ禍に企画されはじめたものだが、リアル旅にはない価値があるということで、コロナ禍が落ち着いてからも市場的には伸びているのだとか。デジタルを駆使することで“コスパ”的にも“タイパ”的にも気軽に旅気分を味わえるのが人気の理由のようだが、アナログでよりロマンあふれる旅気分を楽しめそうなものがある。それが〈モンブラン〉の“マイスターシュテュック80日間世界一周 ドゥエ”だ。
モチーフとして採用したのは、フランスの作家ジュール・ヴェルヌが1872年に出版し、映画にもなった冒険小説。イギリス紳士のフォッグが全財産を賭けて、80日間の世界一周旅行に挑んだパイオニア精神を讃えたシリーズの新作で、キャップや尻軸に物語に登場する象のモチーフやトランプのマークがちりばめられている。
万年筆自体は1924年の発表以来同社の代名詞になっているマスターピースで、プレシャスレジンの胴軸が心地よく手に馴染む。筆圧がなくてもすらすらと書けるその心地よい書き味を楽しみながら、ふと目に入るモチーフでイギリス紳士フォッグの波瀾万丈でワクワクする旅に思いを馳せ、束の間の脳内トリップを楽しむ。手書きする時間はデジタルデトックスにもなるから、短時間でもリフレッシュ効果は高いかも⁉
プレシャスレジンの胴軸に対し、シグネチャーゴールド仕上げのキャップとクリップ、尻軸で華やかさを添えた万年筆。ロンドンからスタートしたフォッグの旅の、ボンベイから横浜への冒険をモチーフにした。キャップには〈モンブラン〉の白いエンブレムが鎮座。22万円(モンブラン/モンブランお客様サポート)
●モンブランお客様サポート
TEL:0800-333-0102
雑誌『Safari』6月号 P281掲載
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photo : Mika Miyamoto text : Takumi Endo